「観ておいてよかったと思える映画だった」11・25自決の日 三島由紀夫と若者たち 雨音さんの映画レビュー(感想・評価)
観ておいてよかったと思える映画だった
私の三島由紀夫のイメージが井浦さんとは違っていて、その違和感はどうしても最後までぬくえずにいた。
また、ところどころ、思わせぶりな映し方だけれど実はたいした意味はないようだ、と感じるシーンがいくつかあったので、そういうのはちょっとしたストレスだった。
でも、この映画で、自害までの一連の流れや必然性は理解でき、具体的イメージもつかみやすくなった。三島由紀夫について詳しくなかったわたしには、観ておいてよかったと思える映画だった。
最後のシーンまで観て感じ取れるのは、「無念」とか、「悔しかっただろう」ということ。
でもこれは、結局は個人の生き方の問題で、あくまで本人がどう生きたかったのかということなのだと、夫人のつぶやきからも考えさせられる。
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