「キャスティングが絶妙。」カラスの親指 りりーさんの映画レビュー(感想・評価)
キャスティングが絶妙。
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阿部寛さんと村上ショージさんの詐欺師コンビ。
阿部さんはともかく、村上ショージさんは大丈夫なんかなぁ~~。
スベリ芸人やのに・・・。
と思っていたのが、見事に裏切られた。
朴訥とした喋り方。
大阪弁を喋らない村上ショージさんに、最初から違和感あり。
でも、それが計算されていたものだったとしたら・・・。
嬉しい誤算だった。
河合まひろを演じた能年玲奈さん、落ち着きぶりはお見事でした。
河合やひろを演じた石原さとみさん、ノー天気なお姉さんを好演。
存在感があるようで、なさそうで、とっても良かった。
貫太郎を演じた小柳友さん、物に動じない様子がステキかと思えば、慌てっぷりも良い。
純真な青年を好演。
勿論、阿部寛さんは、言うまでもない。
七変化まではいかないけれど、いろいろな姿を披露してくれた。
くたびれたサラリーマン、エリートサラリーマン、学者・・ どれも楽しませてもらった。
凸凹コンビ、サイコー。
誰もが皆、懸命に生きているのが良いし、懸命ゆえに可笑しい。
ストーリーの方は、先が読めちゃったので、少々退屈した。
こんな時は、「推理小説をたくさん読むんじゃないよ」と思ってしまう。
もう少し時間を短くして、余計なことを考える暇を与えなければ、もっと良かったと思う。
カラスにも意味があり、親指にも意味があるなんて、知らなかった。
心に傷を負った者が集まって、家族のように暮らすだなんて、すごくステキ。
ほんわり心温まる作品は、イイね。
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