劇場公開日 2015年8月1日

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「もったいない」進撃の巨人 ATTACK ON TITAN ビン棒さんの映画レビュー(感想・評価)

2.0もったいない

2023年3月31日
PCから投稿

CGの出来は良いし、俳優も頑張っては いるんですが、
街並みや服装などの文化度の設定がひどく陳腐なので、
残念ながら全体の質を著しく落としています。

演技でいえば、三浦春馬くんは抜きん出ていると思います。
本当に惜しい俳優を亡くしたものです。

マンガの原作では街並みは田舎町のように描かれていますが、
本映画冒頭の襲撃時の街並みを見るとまるでスラム街、いや
難民キャンプと思える描写。
「壁」も整然とせず廃墟のように味付けされています。
日常の生活時にもかかわらず、衣服は雑巾のようにボロで
洗濯もされておらず、顔も髪の毛は土埃だらけ。
まるでゾンビ映画を思わせる衣装メークになっています。
戦闘員に至っては髪型は決まっているのに顔はススけている
ちぐはぐさ。

舞台は農作物の生産地域であり、運搬に車も走っているような
文明ですので、道幅も狭く廃墟だらけの状態で百年以上も
整備されていないというのは、設定としておかしすぎる。

映画製作委員会の「街並み」はこんなイメージとの先入観で
よく考えもせず、設定されているように思えてなりません。
車が走っているのに電気が無いらしいのも変。原作では馬だけ
なので、少し考えたら分かりそうなものだが。
一から考えたのなら仕方ないかもしれないが、本作品は映像で
原作のある作品。こんなにも陳腐になるのは理解できない。

この映画を低評価にしているのは、制作陣の想像力の無さ
に起因しているのだと思います。

ビン棒