モデルのレビュー・感想・評価
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一生触れる事がないであろう世界
フレデリック・ワイズマン特集 - その13 (1980)
ニューヨークでも有数のモデル事務所を出入りする人々を捉えたドキュメンタリーです。様々なファッション・化粧品・貴金属のブランドがひしめくニューヨークだけに、それらを引き立たせるモデルの競争も熾烈です。
男性・女性様々な人がモデルになりたいと売り込みに来るのですが、採用されるのは2~5%程度で、半年後まで残っているのはその半分程度なのだそうです。ある女性は、申込時に身長が170センチないと答えただけで門前払いです。遣る気と努力だけでは何ともならない世界なのでした。そうして職を得たモデルの仕事は確かに厳しく、CM撮影などで脚の動きだけを50テイク以上同じ動きを求められます。でも、給与は良いらしく「彼女らは数年で生涯賃金を稼ぐのだ」とスタッフが語っていました。うわっ、一体幾ら貰っていたのでしょう。
そんなモデルさんが出ているファッション誌には興味がないし、彼らが身に着けている様な物を着る機会は一生ない僕には、遠い世界を望遠鏡で見る様な思いの作品でした。
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