オーメン(1976)のレビュー・感想・評価
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0119 リーレミック早よ逃げろ 服が引っかかって、ってボケてる場合と違うぞ
1976年公開
ジェリーゴールドスミス作曲アベサンターニの
おどろおどろしい旋律から始まるサタン降臨祭が
リチャードドナーの名をとどろかせる。
グレゴリーペック、リーレミックといった名優を
配置する豪華な布陣。
カメラマンの撮った写真予言のとおりに
飛び降り自殺する
避雷針が貫く
首ちょんぱする
怪しい家政婦を演じるビリーホワイトローがさらに
恐怖を引き立てる。
ダミアンは全く無垢にみえるので余計に怖い。
まったく無駄のない演出。
オカルトブームの決定打にふさわしい出来でした。
95点
初鑑賞 1976年10月27日 阪急プラザ劇場
パンフ購入
けっこう面白い
大昔テレビ放送で見た切りで、2の方が面白いと思っていたのだけど、改めてDVDで見るとけっこう面白い。特にクライマックスで乳母のおばさんとお父さんが素手で殺し合うのが本気を感じさせるドンくささで怖い。
里親映画でもある。実子を殺されたか何かで奪われて悪魔の子を与えられるなど恐ろしいし、嫌だ。
2024年に『オーメン:ザ・ファースト』が公開されたが、1976年...
2024年に『オーメン:ザ・ファースト』が公開されたが、1976年の『オーメン』とのセット映画だと感じて再鑑賞。3回目の鑑賞だが驚く程内容を覚えてなかった。低予算映画だがグレゴリー・ペックが出演の大ヒット映画だった。
今作の大ヒットで後に『スーパーマン』(1979)を撮ったリチャード・ドナー監督の『オーメン』の恐怖の秘話は有名だ。
意外とサブスクに無く、円盤のレンタルとなったがレンタルBDには特典もあって監督の話や未公開シーンが有るが、福岡市の蔦屋六本松店は2024年4月10日がレンタル終了となり、その後ただの本屋さんになる。その最後のレンタル円盤の1つとなった作品。
関係ないが私が高校生の頃に通ってた福山市のBAR「HOT CORNER」(今は無い)でマスター達と良くスタッド・ポーカーをやっていた。スリーカードの手札で一番強いのは通常AAAだが、このBARでは特別ルールで666がスリーカードで一番強く「ダミアン」と呼ばれてた。
タイトルなし
シリーズは1〜4とリメイクまで観ているがファースト鑑賞前のオサライとして1作目だけを観返した。
悪魔の子ダミアンは初見前から知っていたけれど何かの拍子で人間の世界に産まれてきた程度にしか思っていなかったから、極一部ではあるが人に望まれて産まれてきた子だった事には衝撃を受けた。
写真に映る影や山犬から産まれた設定など禍々しくも神秘的で素敵。不気味な歌声も好き。
今更ながらの感想を書くよシリーズ!
親側の狂気。
ドナー監督の出世作にしてオカルトの嚆矢
45年前にこれですよ‼️満点に決まってます
45年前‼️
あらためて確認したら、1976年公開なんですね。
(本当はレビュー666本目で見るはずだったのに、せっかちなもので、待ちきれずに借りてきてしまいました。)
今はホラーとか悪魔系をかなり見慣れていることもあり、2021年のこのタイミングで、怖くてたまらないということはさすがになかったけれど、いや凄かった。
ダミアン自体が能動的にしたことといえば(あの自転車の暴走もまだ乳母の差し金レベル)、ラストに振り返って不気味な笑顔を浮かべたことくらいですよ。
それであの迫り来る恐怖を感じさせるのですから。
ほぼ同時期の映画をあげるとこんなラインナップ。
大統領の陰謀
ロッキー
犬神家の一族
風立ちぬ(もちろん宮崎駿監督じゃなくて、山口百恵さんと三浦友和さんのほうです)
キャリー(シシーのほうです、モレッツさんはまだ両親が出会ってすらいなかったかも⁈)
タクシードライバー
デニーロもスタローンもレッドフォードも年を取るわけだ。どの作品もリアルタイムでというより、映画を見始めて何年か経ってから、VHSのレンタルビデオや神保町あたりで購入した中古で見た作品ばかり。今、思えば、この辺りの作品を過去の名作として勉強させていただき、そこからスピルバーグやルーカスにこれらの作品とは更にまた違う衝撃を受けてきたのだなぁ、ということを思い出しました。
悪魔は血と争いが好きで、人間を戦わせようとする。
だから、政界の人間を狙い、成り代わろうとする。
そんなふうに神父かエクソシストの人が言ってましたが、
予言好きな人が見たら、
『この映画はトランプ大統領の誕生を予言していた。』
と言えなくもないかもしれません。
リメイクを観てから改めて再鑑賞すると・・・ストーリーがわかりやすい
みんなが666にはまりこんだ
厳格かつダイナミックな悪魔系ホラーの金字塔
レビュー666本目!
いやー、めでた……くはない数字ですが、ホラー映画好きとしてはキリの良い数字ってことでひとつ。まあ他の方々と比べると超スローペースな執筆なので、長いことこのサイトに参加させてもらってる割にはレビュー件数も少ない訳だが、ようやっとここまで到達。
なので今回は当然のようにこの映画のレビュー!
1976年公開のオカルトホラーの名篇『オーメン』!
...
主人公の外交官ロバート・ソーンは、死産した我が子
の代わりに、同時刻に誕生した孤児である男子を
妻キャサリンにも秘密で養子として引き取る。
ダミアンと名付けられた子どもはすくすくと育ち、
ロバートも順調に出世して政界の重役となっていくが、
ダミアンの5歳の誕生日にとある陰惨な事件が発生。
以来、彼の身の回りでは不可解な事件が相次ぐように。
不安に駆られたロバートはダミアンの身元調査に
乗り出すが、そこでダミアンの恐るべき出自を知る――
というあらすじ。
“オーメン(omen)”とは“予兆”を意味する単語。
実際、劇中では事件の前に幾つもの予兆が起こって
サスペンスを煽るのだが……そこは観てのお楽しみ。
また、映画の中で印象的に登場するのが666という
数字なのだが、ここについてもレビューの余談で
解説するとして、レビューでは詳細を省略する。
...
不吉の子ダミアンを巡って連鎖発生する死の数々。
映画内で描かれるのは数人の死だが、「世界中を
混沌に陥れる恐ろしい出来事がここで進行している」
という壮大なスケールをしっかり感じさせる演出が見事。
ぐるぐると一心不乱に走り続ける三輪車、
木葉を舞い散らす突風と落雷、悪意を放つ黒犬、
そしてそれらに被さる不穏で厳めしいコーラス……。
ダイナミックに演出されたショックシーンの数々は
今観ても色褪せない迫力で、かの有名な避雷針や
ガラス板のシーンは先が分かっていても思わず
「ヒッ!」と声を上げそうになる。
特に映画序盤の死(「すべてあなたのためよ!」)は、
それまでの和やかで楽しげなムードとの落差もおぞましく、
映画全体の不吉なムードを決定付けているようで忘れ難い。
事件の鍵を握る少年ダミアンを演じたのは、
当時6歳のハーヴェイ・スペンサー・スティーヴンス。
泣き狂う様子や微笑み方やらはいたいけな子供が
演じているとは思えない不気味さで、主役を張る
名優グレゴリー・ペックの重厚な演技にすら負けない
インパクト。いやはや、どうやって演技付けたのかねぇ。
しかし最終的にはやはり、グレゴリー・ペックや
その他熟達したキャストの演技によって『神と悪魔
の対決』という厳格さが醸し出されているのだと思う。
...
監督のリチャード・ドナーは『リーサルウェポン』や
『スーパーマン』など豪快なアクション作の印象が強い。
本作ではその特性がダイナミックな演出として発現して
プラスに働いているように思うが、映画キャリア初期に
あたる本作の方が後期の作品よりも老成しているように
感じられるのは、出演者や題材ゆえかね。
場面によってはやや演出が過剰と思えるシーンはあるし
(まあレビューしている自分が割とシンプルな演出
を好む人間というのもある)、聖書の記述を現実の
出来事に当て嵌めた解釈にはコジツケのようにも
感じる箇所もあり、「そこはいっそ曖昧なままの
方が不気味さが増したのでは」と考えたりもしたが……
幾つもの不穏な予兆をじわじわと熟成して繰り出される
ショックシーンの数々と、ダミアンの正体が解き明かさ
れていくミステリ的面白さを、畳み掛けるようなテンポ
で交互につづった本作。2019年現在のテンポの早い映画
に慣れた向きでもあまり冗長さを感じさせない出来だ。
厳格さとダイナミックさを併せ持った第一級の
古典オカルトホラー。未だ観て損無しの3.5判定で。
<了>
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余談:
そもそも何故 666 がキリスト教における不吉な数字と
されているかというと、新約聖書のヨハネの黙示録に
ある記載が由来とのこと。
それによると、まず世界の終末前に海から「角10本、
頭7本」の獣がやってくるんだそうな。角と頭の数
が合わないのでなんか気持ち悪いがそれはさておき、
獣の頭には神を冒涜する名前が幾つも刻まれており、
その獣が世界を42ヶ月間支配するという。その際、
人間に「0」か「666」という数字を刻んで、「666」
の数字が無い人間は物の売買が出来なくなるんだと。
早い話がマイナンバー制度の悪魔版ですね(違う)。
その後、獣は天使ミカエル達との戦いに敗れるのだが、
そんな流れで 666 は「獣の数字」と呼ばれ、反キリスト
的な意味合いを持つ数字として定着しているらしい。
なぜ6なのか、なぜ3つ揃えるかには諸説ある様子。
いちおう本作の中でもいち解釈が語られてます。
なお、しばしば世界の終末の予言のように扱われる
このヨハネの黙示録だが、一方でこれが未来の予言
ではなく既に起こった出来事と解釈する説もある。
その説によれば、ここで言う“獣”とは当時キリスト教を
激しく弾圧していたローマ皇帝達の隠喩であり、「いずれ
キリスト教を弾圧するヤツは滅ぶから皆負けるなや!」
的な立ち位置で書かれたと考えられているとか。
どちらを信じるか信じないかは――あなた次第です。
(オカルト番組っぽく締めるな)
※いちおうレビュー667本目でカウントされてますが、
1本だけ下書き状態のままになっているレビュー
があるので(『FAKE』)、ちゃんと書いてる
レビューはこれが666本目。どうでもいいね!
脚本と演出の上手さによってじわじわと盛り上げてくるサスペンスが作る正統的な怖さ
さすが名作だ
本当に怖い
総毛立つ思いを何度も味あわされた
衝撃的なシーンは二度あるがそれよりも脚本と演出の上手さによってじわじわと盛り上げてくるサスペンスが作る正統的な怖さだ
単なる驚かせて怖がらせる子供騙しはない
聖書の黙示録からオカルトな文言や解釈が何度も飛び交うが、キリスト教の世界で育ってなくともキリスト教の知識が無くても、日本人もしっかりと怖い作りになっている
米国駐英大使というような超のつく要職にある人物があのように自由に動けるのかというのは野暮なのでそこは目をつぶろう
初老になった名優グレゴリー・ペックはきちんと駐英大使というスーパーエリートに見える
その彼がスクリーンに映るだけで隅々まで引き締まるのだから恐るべき名優だ
そしてその彼が修羅のようになる
彼の常識人、正直な人、高潔な紳士そのもののイメージの男が息子を殺ろそうする
その落差がより怖さを作る落差の高さになっている
音楽もまたこれぞ劇伴の正しい姿で、キャッチーなメロディも印象にのこるフレーズもないが、怖さを的確に盛り上げて行く見事な仕事をしている
ダミアンが振り返り不敵な笑みを浮かべるあのラストシーンは映画史上に残る程の名シーンだ
これぞエクソシストに並ぶ、オカルト映画の永遠の原点だ
悪魔のナンバーが導く恐怖の連鎖
"オーメン" シリーズ第1作。
レンタルDVDで鑑賞(字幕)。
題名と大まかな内容だけは知っていたので、ずっと観たいと思っていた。公開当時のドリフの剣道コントを再放送で観た時に、ギャグにされていたことをふと思い出した。
悪魔の子。666。黙示録。ザイオン。メギド。なんだか胸がゾクゾクして来るワードばかりが出て来て、そう云うのが好きな自分としてはかなり興味深く観ることが出来た。
本作で描かれる「恐怖」は他のホラーとは一線を画しているように感じた。底知れぬ不気味さがあり、じわじわ這い上って来る恐怖と言うか。でも期待したほど怖くは無かった。
冒頭の幸せそうな外交官一家の描写から一転、乳母の狂気的自殺から次次に死者が出て、不協和音が鳴るのが秀逸。ダミアンの正体に迫っていく過程も非常にスリリングだった。
グレゴリー・ペックが主演であることを知らなかったので大変驚いた。言うなればB級である本作なのだが、ペックの重厚な演技がかなりの説得力を齎しているように感じた。
それに何より、ダミアン役の子役がすごかった。悪魔の子ならではと言える狡猾さと、幼い子供本来の無垢さを見事に同居させていて、演技力の高さに心の底から感服した。
※修正(2024/12/31)
6 6 6
キリスト復活を望む人あれば悪魔崇拝をする人もまたありや、記念すべき悪魔崇拝映画の第1弾。
まもなく2006年6月6日
がやって来る※1 。リメイク版もこの日に公開される筈だ、世界が崩壊しなければ。
今ならCGバリバリで大量の殺人場面を見せてくれるのでしょうが何しろ公開当時はまだ‘特撮’‘特殊効果’の時代、それだけに心理サスペンスホラーとしてジワジワと迫って来る演出力は流石リチャード・ドナーと言ったところ。
それでもこの作品には名場面が目白押し。
串刺し来た〜p(^-^)q
三輪車来た〜p(^-^)q
そしてそして遂に首ちょんぱ来た〜p(^-^)(^-^)q
う〜ん素敵なやられっぷり(^-^)v
それにしても【山犬】ですから(笑)リメイクでは女召使いが人間から段々と山犬に変化していくのかな?オリジナルの女召使いはそれはそれで充分に恐いですけどね。
※1 流石に時間がかなり過ぎてしまい、今更感がありますね。
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