劇場公開日 2012年3月3日

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「場合によっては、睡魔と戦う必要が・・・」世界最古の洞窟壁画 3D 忘れられた夢の記憶 勝手な評論家さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0場合によっては、睡魔と戦う必要が・・・

2012年3月3日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

1994年に南フランスで発見されたショーヴェ洞窟。洞窟発見当時から、その重要性が認識され、フランス政府により非公開となっていた。そのショーヴェ洞窟史上始めて撮影したドキュメンタリー。

洞窟壁画と言えば、ラスコー洞窟やアルタミラ洞窟が有名ですが、これらの洞窟は、観光客の吐く二酸化炭素のために劣化が進み、消失の危機にひんしています(∴これら洞窟は、今は非公開)。ショーヴェ洞窟は、そう言う経験を元に、発見当初から一部の研究者などを除き非公開となっていました。なので今も、洞窟壁画が美しい状態のままで、保存されています。

今回のドキュメンタリーは、そのショーヴェ洞窟の洞窟壁画を3Dで撮影したもの。正直、壁画や、その研究者しか映っていないので、3Dの意味あるの?と言う気もします(失礼)。3Dの是非はさておき、洞窟壁画は非常に美しかったです。つい昨日描かれたと言っても嘘では無いほどのくっきりとキレイな状態の洞窟壁画です。

また、その洞窟壁画の凄いところが、動物たちの動きを示すために、例えば漫画のように動物の足を本来の本数よりも多く描く(=おそ松くんの足みたいに)とか、残像効果を示すかのように動物の頭を描いています。また、どこかコミカルな雰囲気もあり、中々見応えがあります。それが、3万2千年前のものですからねぇ。ビックリです。

ただ、映画としては、特に盛り上がりもなく淡々と進んでいく印象が強く、途中、意識を失いかけることも・・・。オダギリジョーのナレーションも物静かなので、睡魔を呼ぶんですよねぇ。失礼。

壁画自体は非常に貴重なので、壁画は必見です。

勝手な評論家