「キース・リチャーズかと思いきやポール・マッカートニー(驚)」パイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊 kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)
キース・リチャーズかと思いきやポール・マッカートニー(驚)
ジャックと同じく牢屋に入れられていた男にダディ!と呼んでみたら、なんとアンクル・ジャックだったという驚きのキャスティング。ローリングストーンズと同様にビートルズにも敬意を表したのかもしれません。これだけビックリしたのはCMでジョニー・デップと福山雅治がギター共演したのを見たとき以来です。
金庫破りをしようとしていたジャック・スパロウ(デップ)と仲間たち。さらに天文学者カリーナ・スミス(カヤ・スコデラーリオ)も魔女の疑いをかけられて処刑されそうになってたところをウィル・ターナーの息子であるヘンリー(ブレントン・スウェイツ)の依頼もあったおかげで救出される。ヘンリーの願いは父にかけられた呪いを解くために“ポセイドンの槍”を見つけること。一方で、“魔の三角海域”に幽閉されていたサラザール(ハビエル・バルデム)やヘクター・バルボッサ(ジェフリー・ラッシュ)もジャックを追うことになる。
最初は役に立たなそうなジャック愛用のコンパスだったけど、シリーズの回を追うごとに重要になってきた感じがします。無一文になったジャックは飲むために大事なコンパスを手放してしまった。シリーズ通して、ジャックのちょっとした行動が災いをもたらす面白さ。そして卑怯とも思える手段でピンチを乗り越えるのも毎度のこと。今回も救ってくれたヘンリーを人質として海に突き落とすという非情な手段を・・・(笑)。
クライマックスはまたもや海が割れるというシーンから。その海溝に眠るポセイドンの槍を奪い合うシークエンス。シリーズのレギュラーでもあるバルボッサとギブス(ケヴィン・R・マクナリー)も大活躍だったので大満足。
天文学者カリーナの父親がバルボッサだったという驚きの展開だった今作。シリーズ通して父親への愛情がそれぞれ描かれているのも興味深いところです。デイヴィ・ジョーンズによってかけられた呪いを解くために奮闘するウィル・ターナー(オーランド・ブルーム)だったり、同じくウィルの呪いを解くために奮闘するその息子ヘンリーだったり・・・ジャックやエリザベス(キーラ・ナイトレイ)の父親にも然りです。見直すときには「父親」をキーワードにしてチェックするのもいいかもしれません。