「丁寧で杜撰な作品」パイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊 K2e1111さんの映画レビュー(感想・評価)
丁寧で杜撰な作品
【ストーリー面】
話の核となる部分での突っ込み所が多い。
以下ネタバレ含む。
例えば、サラザール達は死んだ後に呪いで不死身になったはず
なのに、ポセイドンの槍により、呪いが解けたら、生きた普通
の人間になった点。
カリーナの持っていた手帳(元々は、バルバロッサが書いた
もの?)に付いていた鉱石が、ポセイドンの槍の在り処に
あったものだったのに、バルバロッサが場所を知らない。
誰が、鉱石を取ってきたんだという話になる。
→ガリレオ・ガリレイの日記だというコメントをいただいた。
バルバロッサが知らないはずなのは分かった。
だが、別の腑に落ちない点が生まれる。それは、ただ金目に
なるだろうという位の認識しかバルバロッサにはなかった。
それなのになぜ、日記と同じタトゥーを入れたのか。
また、ガリレオは、どうやって石を入手したのか、などだ。
どうも星と星図がポイントのため、無理くりガリレオを
結び付けたようにしか見えない。
【演出面】
丁寧な作りである。
笑いの場面やストーリーの転換の少し前に、それら場面のキー
となるものを映しているからだが、逆に予測できてしまうこと
も起きた。
【映像面】
技術の進歩により、前作までよりさらに、CGの違和感が減った。
【喜怒哀楽面】
笑いが、日本的とは言えず、鑑賞した日は満席で、老若男女が
満遍なくいたが、笑っている人が2,3人しかいなかった。
また、子供には余計に理解できない笑いが多いというか、
教育上見せない方が良かったと思う親もいるかもしれない場面
も多い。
例えば、カリーナが天文学者、言わばプロという話になるが、
海賊達は娼婦と思っている場面など。
さらに、感動的なシーンもあるが、薄っぺらい。