「海賊寅さん。ゲストのハビエル・バルデムがさすが」パイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊 Naguyさんの映画レビュー(感想・評価)
海賊寅さん。ゲストのハビエル・バルデムがさすが
"最後の海賊"という、このテキトーな邦題には呆れるけれど、要は、まぁいつも通り。"最後"とはいわず、デップ様が本人の意思で辞めるか、周囲の期待に合わず、演じられなくなるまで続くんだろうね。
ディズニーランドに行けば、ワンパターンって分かっていても、"カリブの海賊"に並ぶわけでしょ。それと同じこと。
これは"海賊寅さん"だからね。繰り返される、"盗った"、"盗られた"、"取り返した"はもう重要でない。登場キャラクターたちを愛して、アイテムや海賊船を知り尽くして、海賊オールスターを楽しめばいい。今回のスペシャルゲストは、ハビエル・バルデム(サラザール役)。「007 スカイフォール」(2012)のときも、さすがと思ったけど、そのうちハビエルは、あらゆるシリーズ大作の悪役をやるんじゃないか…という気も。
ストーリーは、"海賊の子供は、海賊"という身も蓋もないオチ。それがまた海賊の子供と付き合う? この少ない登場キャラクター間で、近親相姦すぎて海賊の血が濃すぎる…なんて心配したり。
映画館の上映方式が進化しつづけている中、7月1日からお台場で始まった、3面上映"ScreenX"にも本作は対応している。しかも、左右画面にはオリジナル素材を用意しており、ジェリー・ブラッカイマー(プロデューサー)のこだわりの高さから、まったく違う映画ということになる。
初回は3D/IMAXを選んだが、フルサイズのIMAXアスペクトになっている! つまりシネスコ字幕版で観た人は、"上下が切り取られた映像"を観ていることになる。
最も物量を投下できるディズニーだけに、毎回、上映方式のバリエーション数に驚き、なるべく複数方式で観るようにしているが、今回は、2D/3D×字幕/吹替×ドルビーATMOS×シネスコ/IMAX、4DX/MX4D/DBOXそしてScreenX…ああっ、どうしたらいいの。
エンドロール後に予告サービス映像がある。"つづく"ということで・・・。
(2017/7/1 /TOHOシネマズ新宿/IMAX3D/字幕:渡邉貴子)