劇場公開日 2013年3月23日

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「楽しさ面白さ微笑ましさいっぱい!」シュガー・ラッシュ 近大さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5楽しさ面白さ微笑ましさいっぱい!

2013年3月26日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

興奮

幸せ

これはただただ面白い!

ゲームの映画化は腐るほどあるが、ゲームの中の世界を舞台にしたのは新鮮。「トイ・ストーリー」のゲーム版のよう。
数々のゲームキャラクターたちが“共演”し、まるで「ロジャー・ラビット」のような楽しさ。

何と言ってもワクワクするのは、懐かしのゲームキャラクターたちの特別出演。
クッパにベガにザンギエフにソニック…。
他にも、あのキャラクターやこのキャラクターもチラチラと登場し、目移りしてしまう。
いやはや懐かしい。昔からの旧友に再会した気分。彼らは昔、確かに友達だった!(笑)

そういった楽しみだけではなく、ちゃんとストーリーも面白いのが好感。
レトロゲーム“フィックス・イット・フェリックス”で長年悪役を演じ続けてきたラルフは嫌気が差し、正義のヒーローになりたくて自分のゲームから飛び出す。
やがて辿り着いたのが、お菓子の国のカーレースゲーム“シュガー・ラッシュ”。そこで、おませな少女ヴァネロペと出会い…。
自分自身の存在に悩むラルフの姿は、今の世の我々の代弁。
出会ったヴァネロペは明るく前向きだが、欠陥プログラムで仲間外れにされている。
そんな孤独な二人が出会って育んでいく絆は、分かっちゃいるけど感動し、微笑ましい。
また、自分のゲームを飛び出したラルフの勝手な振る舞いが、ゲームの世界の危機を招く事に…という教訓と、在りのままの自分に恥じる事はない…というメッセージをソツなく織り込み、とてもイイ。

レトロゲーム“フィックス・イット・フェリックス”の雰囲気はとことん懐かしく、リアルアクションゲーム“ヒーローズ・デューティ”は「バイオハザード」のようにハード、“シュガー・ラッシュ”はカラフルでポップでキュート…その美しい映像表現と巧み技術には目が釘付け。
レースシーンも迫力満点。
レトロゲームの主人公とリアルアクションゲームの女軍曹が恋に落ちたり、“シュガー・ラッシュ”を牛耳るキャンディ大王の正体など、面白さ楽しさてんこ盛り!

映画やアニメやゲームが嫌いというよほどのひねくれ者でない限り、あらゆる世代の人が満足出来る事間違いナシ。

ほんの数年前までピクサー頼みだったディズニー・アニメーション。
しかし、「プリンセスと魔法のキス」「塔の上のラプンツェル」、そして本作と、またノッてきた!

短編アニメ「紙ひこうき」も素晴らしい!

近大