「豪華俳優陣の燻し銀アクション」REDリターンズ bunmei21さんの映画レビュー(感想・評価)
豪華俳優陣の燻し銀アクション
残念ながら、パート1は未鑑賞の為、冒頭の人間関係ははよく分からなかったが、本作は本作で、楽しめる作品となっていた。主演のブルース・ウィリスが、まだ自らも激しいアクションに挑戦していて、それなりに見応えあるサスペンス・アクションに仕上がっていた。
スパイ活動から引退し、恋人サラと穏やかな生活をしていた元CIAのフランク。しかし、元同僚のマーヴィンが、以前に関わった核爆弾を巡るミッションが元で、トラブルに巻き込まれる。そして、パリ,ロンドン、ロシアを舞台に、その核爆破の製作者でもある科学者を交えた攻防戦が始まる。
狭いヨーロッパの道をバイクと車で疾走したり、トラックの下をスーパーカーがすり抜けたりするカー・アクションは、最近ではよく観るシーンだが、同時としては斬新だったろう。また、ラストの爆破シーンは、『ダイハード2』を思い起こした。
本作の見どころは、激しいアクション以上に、ブルースの脇を固める仲間の俳優陣の豪華さ。相方のジョン・マルコビッチとの掛け合いは、ウィットに富み笑いも誘う。また、恋人役にはメアリー=ルイーズ・パーカー、ロシアの女スパイには、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、往年の女殺し屋にはヘレン・ミレン、嘗て味方だった香港のエージェントにはイ・ビョンホン、そして、狂気の科学者にはアンソニー・ホプキンスと、主演を張れる燻し銀な俳優陣が顔を揃えている。
しかし、どちらが先に企画したかしらないが、同じ2010年に『エクシペンダブルズ』が公開され、それに対抗するような内容とも言えなくもない。また、パート1を観てから、本作を観た方がストーリーにより最初から入り込めたと思った。
コメントする