崖っぷちの男のレビュー・感想・評価
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登れないスパイダーマン!
製作費2億ドルの大作がひしめく夏に、大作のほとんどを東宝系に取られてしまった東急系でひっそりと公開された感じの映画。
調べてみると、アメリカでの評判は、批評家たちからは今年のワースト候補とか総じて厳しく、興業も惨敗。
なんでこんな作品をディズニーや映画館は稼ぎどころの夏に公開したのだろう?
と、デートまで時間があったので暇潰しに観たのだが、あれよあれよとサスペンスに引き込まれてしまった。
確かに、主人公は大衆の関心と時間を引くためだけに、ホテルの窓際でオロオロするのが大半で、これは本来ならば準脇役の配役で、映画の主人公となれば、宝石会社に忍び込む方を持って行かなければならない。それにご都合主義の展開も気になる。
それでも弛みのないサスペンスにグングン乗せられ、最後の大ハッピーエンドにはカタルシスを覚えた。
もう一度脚本を練り直して、主役にはもっと個性的な大スター(サム・ワーシントンは悪いわけではない)を配して入れば、見応えたっぷりの傑作サスペンスになったであろう。
俺ならトビー・マクガイワを‘登れないスパイダーマン’で主役にしたいなあ(笑)。
面白かった~
崖っぷちの男
痛快
分かりやすさも 評価のうち
建物から飛び降りようとする 男。 どうやら何か 目的があるらしい。 見物人が押し寄せて、マスコミが嗅ぎつけ、警察が包囲する。そして男は 口を開き始める…とストーリーは流れます。
こんなシチュエーションは 見たことがある気がするなぁとか、どうして飛び降りを図ることになったのかという経緯を 分かりやすく追っていきます。 そこまで行きついた時に「そうだったのか…」と気づかせる演出は 『オーシャンズ・シリーズ』やスパイもの作品に 似てるかも。
先が読めるとシラケてしまうのが普通ですが、本作品では(私 個人としては)「最後まで付き合おうじゃないか」という気持ちになり、それなりに楽しめました。 理由の一つとしては 味のある役者さんが多数 出演している、という部分でしょうか。
主人公・ニックを演じた サム・ワーシントン。 今回は青くないし ちゃんと歩けてますよ、笑。 超イケメンでもないのに どこか気になるその顔立ち。 何か内に秘めていて、ついつい手を差し伸べたくなる 謎の男・ニックを好演。キャラは多少違いますが、『The Dept』(レビュー書いてます)でも 影のある男を演じていましたし、笑顔よりも 眉間にしわ顔が魅力の俳優さんのようです。
ニックの弟・ジョーイを演じた ジェイミー・ベル。 個人的に注目している若手俳優。 今回も何気に 細かい演技を披露してくれました。 代表作品は『ディファイアンス(2008)』や 『第九軍団のワシ(2011)』など。
飛び降りそうなニックを説得する交渉人・マーサー捜査官を演じた エリザベス・バンクス。 ちょっとキャラが弱いけど、演技は悪くなかったです。 『スリーデイズ』の妻役が とても印象的な彼女。 ある意味、重要なポジション。
その他、ニックの友人・アクマンを演じた アンソニー・マッキー(『アジャストメント』)、かなり痩せたね エド・ハリス(『ザ・ロック(1996)』)、リチャード・ギア似だけど声が高くて残念 エドワード・バーンズ(『プライベート・ライアン』)、よく悪役で見かけるウィリアム・サドラー(『ショーシャンクの空に』)などなど 個性的な演技が光る面々です。あと、お色気参加のアンジー役、ジェネシス・ロドリゲスちゃんも 可愛かったです。
複雑な内容が好きな方には 物足りないし ドキドキ感があまりなくて 退屈かもしれませんが、個人的には こういう分かりやすい作品もエンタメとして ありかなと思いました。 原題 直訳のタイトル(『崖っぷちの男』)は ストーリーにそぐわない気もしますが、他に当てはまる言葉も思いつかないので 触れないでおきます。。 デートでも、家族や友人と一緒に観ても 楽しめる一本です。
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