009 RE:CYBORGのレビュー・感想・評価
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自爆テロ
27年ぶりにギルモアに呼び出された正義の戦士たち。3年ごとに記憶をリセットされ、有事の際には活躍させられるということを繰り返していたらしい。34回くらいの爆破テロの連鎖という大事件はアメリカの陰謀なんじゃないかと噂されていたが、ついにアメリカ海軍のミサイルを使った爆破事件が東京で起こる。しかし、その寸前、記憶を消されて高校生生活をしていた島村ジョーは“彼”の声を聞き、自らも自爆テロを起こそうとしていたのだった・・・
“彼”の声とは何なのか?自爆テロを起こした者たちはすべてその“彼”によって動かされていたという事実。さらに巨大兵器会社のサミュエル社がアメリカ国防総省の恩恵を受けていたが、仲間から離れていた002=ジェット・リンクが“彼”の存在に気づき、すべてはサミュエル社が仕組んだものじゃないかと疑うようになった。
フランソワーズとジョーとの再会が妙にエロい。いつのまに深い関係になっていたんだ?などと大人向けのアニメに変貌を遂げている作品であり、各キャラもすべて劇画タッチの顔立ちとなっていた。しかし、アメリカの言う“正義”を疑問視するような内容だったのに、ストーリーは全て人間の内なる“神”について言及する。ジェットとジョーの確執とは何だ?もしやフランソワーズと三角関係にあったのか?と思っていると、世界の自由と平和を守ってきたというアメリカ人の自尊心と専守防衛の日本人がリーダーという確執だったようだ・・・なんだそりゃ。
その確執を解消したのはアメリカ空軍がドバイに向けて核攻撃をしてしまった時。すごい内容になっていたが、最後には原潜から世界終焉を迎えるような核ミサイル発射!テレポーテーションによって大気圏外で爆破させようとするジョー。そして助けにきたジェット。もう鉄腕アトム最終回の盛り上がりだ(笑)。
終わった・・・と思っていたら、「神は超えられない試練は与えない」などという宗教的なおとぎ話のような展開。水浸しになった世界で世界を再建するんだね・・・わけわからん。
色々とわからない
サイボーグ009は随分昔に漫画を読んだっけ。
確か天使編が途中で終わってしまったことに憤慨した記憶があるなー。
今回この作品は随分昔に映画化するのを期待してたが、見るのが遅くなってしまった。
天使やら神やら色々と出てきたが、結局それらは何だったのか?
ジョーの想像だけで物語が終わってしまったのがモヤモヤ感がすごい。
あまりにも漠然としてないだろうか?天使の化石ってなんだったのよ?
ピュンマとグレートはどこ行ってたの?ジョージェットはどうやって助かったのか?
この混乱状況でアメリカは何してたのか?で、最後世界はどうなったの?
まだまだ疑問がいっぱいあるけど、せめて天使と神は何なのかと目的くらいは
明確にしてほしかったな〜。
ジョーの加速装置期待してたんだけどなー、表現も活躍の場所もいまいちだった。
009でやる意味は?
公開時、劇場で観たけど意味不明だった。
でっ、中古のBDを買って改めて観た。3Dと相性が良いプロジェクターで観たので、3Dは良く出来ている。と言っても、飛び出る映像と言うよりも、奥行きがあるタイプで、3Dで有る必要性が感じられない。
公開時、そもそもの初期設定からして意味不明だった、009と002の確執とか、009が高校生である意味がソフトのオマケで付いているコミックでやっと分かった。(パンフレットには有ったのかもしれないが、パンフレットを買う気にもならない映画だったので)
ギルモア博士が009に銃を向けたり、ギルモア財団が襲われている時に、職員を見殺しにして自分たちだけ避難したりと、これがサイボーグ009?と言う違和感。
結局、敵?の正体も、最後のシーンと言うか世界がどうなっているのかも良く分からない状況。
元々、009と言うのは試作品サイボーグで、性能的には後から出て来る敵と比べたら劣っているのが、9人の団結と工夫で戦っていたモノなのに、今作では9人が揃う事も無い。008に至っては消息不明で最後になって再登場など、何故009でこの企画を考えたのかが分からない。
観直したけど、やはり難解
神山健治監督の最新作。
映画公開は去年2012年の末頃で、映画観に行ったんだけど、そのときはレビュー書くの忘れてた。
で、2013年5月22日にようやくDVDレンタル(発売)開始されたので、改めて借りて観た感想をさくっとまとめとこうと思う。
まぁ、観終わった直後の素直な感想としては、ひとこと。
「難解」ということ。
神山監督の作品は、「攻殻機動隊 S.A.C.」「攻殻機動隊 S.A.C.2」の2シリーズと「攻殻機動隊 Solid State Society」の特別編、アニメ版の「精霊の守り人」、アニメ版&劇場版「東のエデン」と、それぞれ観てきた。
この人の作品のテーマは結構一貫してるように思う。
「人としての強さ」というのは共通してるテーマだと思う。また、「攻殻機動隊」で扱っている「集団的集合無意識」は、今回の「009 RE:CYBORG」でも扱っているテーマの1つ。それを突き詰めたモノが、本作品の「神(彼)」という概念、と言って良いと思う。
私は石ノ森章太郎さんの原作は読んだ事がないけれど、原作にも「神」を扱っているエピソードはあるらしい。ただし、そのエピソードを完結することなく、氏はこの世を去った。おそらく原作では実際に物理的な力を行使できる「神」が出てくるんだと思う。「デビルマン」など昔の作品には「神」を題材にした作品が結構あるが、たいてい圧倒的な力を持った存在として「神」が描かれる。元々絶対的な存在なわけだし。
しかし、この作品は違う。
あくまで「神」は人間の「脳」の中だけに存在する、という作りになっている。
天使として描かれている小さな女の子も、あくまで象徴的な「イメージ」で、「脳」が作り出した「幻」として解釈できる。共通して聞こえる天使の声も、「集団的集合無意識」内から発せられた言葉として説明できる。
現に、連続爆破テロを起こしたのも、ドバイに原爆落としたのも、ジェットが見たと思った現象も、実際に実行したのは人間(サイボーグ)だったわけだし。
ただし、「天使の化石」は物理的に存在する、という世界観ではある。
(これは、原作に出てくる「神」のミイラ化した姿なのかな?辻褄合わせ?原作読んでみないとちょっとわからないな。。)
作品の中でフランソワーズに語らせている「神は克服できない試練を人間には与えない」という言葉。
私は無宗教なので、そんな存在はいない、という立場なんだけど、そう考えたくなる心理はわかる。そう考えることで、困難を克服するモチベーションにすることが出来る。何かしら宗教を信仰してる人は、土壇場で頑張れる要因が1つ多いんだろうなー、とは思う(反面、それは弱さでもあるんだろうけど。。)
もっとも、この作品の中では、「神」は存るとも存ないとも、どちらとも解釈できる作りにはなっているけども。
結局、神山監督が伝えたかったメッセージは、最後宇宙空間でジョーが語った以下の言葉に集約されてる。
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たしかに人は愚かな存在だ。
人が寄り集まると、抗いようのない集団無意識によって、いともたやすく堕落する。
けれど、人類一人一人は不完全であるがゆえに、予期しない驚きと新しい発見、そして無限の可能性を秘めている。
だからこそ素晴らしいんだ!!
だがあなたは、そのことに気づき、あなたの問いかけに答え、命がけでこの世界を救おうと抗った者達の想いを踏みにじるのか!
それでもまだ、人類を、世界を、滅ぼすというのか!
答えてもらいたい!神よ!!!
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素晴らしい「人間讃歌」。
理不尽に抗い続ける人間達への讃歌。
やはりこれが一番重要なメッセージなのだろう。
これは神山作品に通底しているテーマだと思う。
ただ、最後のシーンが、いまいちよくわからなかった。
それまでの話は「脳」の中だけで起きてる現象として説明できていたのに、死んだと思ってた島村ジョーやジェットが復活してしまっている。島村ジョー(&ジェット)やフランソワーズがそう願ったから、という理由だけでは説明がちょっと苦しい。
それとも、この最後のシーンは誰かの「脳」の中のイメージ(=夢)なんだろうか?
みんな水の上を歩いてたし。それならまだ納得できるけども。。。
であれば、それは何を意味してるんだ??
そして、エンドロールの月の「天使の化石」は?
「天使の化石」=「正義を成すために己を犠牲にした名も無き者達のモニュメント」という言葉を、最後にフランソワーズに語らせている。ひょっとして最後のシーンは、あの後何百年か経った後の世界で、あの月の「天使の化石」こそがジョー自身、だとか?それはちょっと飛躍しすぎかな。。辻褄は一応合うけど。
結局、自分の中で納得できる解釈が出来ていない。
だからこそ「難解」だな、と感じる。
何にせよ、観終わった後に、色んな人と語り合いたい作品ではある。
君はどんな解釈だと思った?って。
アクションシーン含めて、作品としては超一級品なので、まだ見てない人はぜひ借りて(買って)見るべき。そんな作品です。
Activate acceletor
大気圏重力落下の作品としては、最高傑作とも言える。超銀河伝説を映画館で鑑賞した世代としても最新の技術に圧巻の出来映え。SFアニオタとミリタリーオタクには堪らないね。天使の化石と言う新しい架設設定も想定外のスケールで繰り広げられるスピーディーな展開に感動の連続。後半にかけての島村ジョー、フランソワーズ.アルヌール、ジェット.リンクの00ナンバーに泣かされました。
3Dで動く絵はいいぞ!絵は!
ああいう神話的宗教的な話は石ノ森原作からそうなので、ストーリーの基本構造はそれっぽくてよい。
ブラックゴーストとの戦いの後、ばらばらになった彼らがどんな生活していたかも、それらしくていい。
身元不明のまま役者はできんもんね、グレートもフランソワーズも。
3Dで動く新しい00ナンバーズはいい。
うん、たしかにこれが見たかった。
3DテレビないのにBD買った。
しかしだ。
おなじみの戦闘服を着ないどころか、能力すら使わないメンバーがいるってどういうことですか。
確かに原作でもあんな扱い多かったけどさぁ……。
あと、正直なところ、オチのヴェネチア以降がさっぱりわからない。
結局世界崩壊して再構成したことになってるの?
フランソワーズの脳内世界?
ジョーへの感染ルートはつまるところフランソワーズ?
視聴後の感想が「え、結局どういうこと?」という……。
「ジョー、君はどこで落ちたい?」をやって終わったほうが個人的にすっきりできた気がする。
あとあれだ。
トモエがフランソワーズとタイプが違いすぎるのは、脳内のぞいてたフランソワーズ的にはいいのかい?
サイボーグ戦士 誰がために戦う
石ノ森章太郎の傑作漫画。
3度TVアニメ化され、2度目のアニメ版は以前レンタルで見た事あり、非常に面白かった。(♪サイボーグ戦士 誰がために戦う〜…という主題歌も印象的)
それぞれ特殊能力を持った9人のサイボーグ戦士という設定がワクワクさせ、各国の戦士が集う姿は現在のグローバル社会を予見したよう。各々のドラマもあり、物語も単なる勧善懲悪ではない。
石ノ森章太郎の死去で未完のままなのも伝説的で、日本のヒーローの中でも屈指の作品と言えるだろう。
そんな伝説的な作品が現代に復活。
しかも、「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」などクオリティの高い作品で知られる神山健治監督の手によって。
これ以上ないコラボレーション。
原作漫画は米ソ冷戦時代を背景にした物語だが、テロや国際情勢など現代を舞台にし、かつて世界平和の為に戦い解散したサイボーグ戦士たちが未曽有の危機に再び招集する所から始まる。
世界各国で超高層ビルの連続爆弾テロが発生。何の接点も無いように思えたが、“彼の声”に煽動されていた事が明らかになる…。
物語のキーとなっているのは、“彼の声”と、“天使の化石”と、“彼の声”を聞いた者が見る謎の“少女”。
ネタバレになってしまうかもしれないが、それらは謎のまま終わる。見た人によって解釈が出来る。
“天使の化石”と“少女”は解釈が難しいが、“彼の声”については一つの答えが導き出せる。“彼の声”とは即ち、“神の声”だろう。
本作のベースになっているのは、原作漫画でも未完の“神々との闘い編”。
神は人を作り、人を愛し、その一方で神ほど人を殺した存在は居ない。
人は神を信じ、神に助けと救いを求め、その一方で人は神を捨て、神の領域に踏み込もうとする。
神の人に対する嘆きと悲しみ。
だが神とて、無意味に世界を滅ぼし、人類をやり直そうとしていた訳ではない。“声”を真に理解し、託せる者を探していたのだろう。
それを悪しく利用しようとする愚かな者たちも現れる。人の神に対する傲慢。
そんな混乱から世界を救うべく戦うサイボーグ戦士たち。
時に人に存在意義を否定され、全ての罪をなすりつけされようとも、何故世界の為に戦う? 誰がために戦う?
主人公009=ジョーも“彼の声”を聞き、ビルを爆破させようとしていた。しかし、それに抗った。神に問いかけ、人の希望を信じた。
その先に、彼は理想を見た。
劇場が夕方からかける理由。
特に原作ファンではなかった。だから、アニメやマンガで
見たよなぁ…の記憶程度で、期待して観に行った私が悪い。
へっ…?こんな話だったっけか?という感覚にはじまり、
まぁ何と言いますか…悪く言えば難解、良く言えば壮大、
テーマが「神」レベルの話になっているんで、結構な試練を
強いられてしまった私(爆)
とはいえ、(あとで調べたところ)この作品、原作でも
未完で難解な「天使編」「神々との闘い編」が元になっている
ということで、それを監督自ら脚本も兼任し仕上げたという
原作ファンならではの作品ともいえる。
なので…あとはもう好き好きだな~^^;といったところ。
だから、懐かしいというよりはすべて目新しい(爆)
映像は美しく動きも滑らか、ある意味芸術作品を観ている
ような感覚にすら陥る。とてもサイボーグ映画には…。
キャラ設定も随分変わっているようで、003はあんなにも
色っぽかったのか?^^;009が覚醒したあと、エェっ!?と
思う二人のラブシーンにはオバさんは口アングリだったぞー。
これ、小さなお子さん連れで観に来てたお父さんがいたけど、
大丈夫だったか?まぁ…テキトーにごまかせるかアレは^^;
いや、ですから美しいのは大いに結構。
もう視点を変えて、観るしかない。っていう新しい009である。
いろいろあるけど、このサイボーグ達の悲劇、
昔のアニメでもそうだったけど、悲しい宿命があるんだもんね。
どんなに世界を救っても人間達の危機を救っても、彼らは
人間じゃないから、賞賛されることはないワケで…。捉えられ
実験台として作られた彼らが、そのスーパーパワーを駆使して
悪と戦う(TV版はほぼそれだった気が)っていう、シンプルで
オーソドックスな話だけど、背負う犠牲には子供も泣いてしまう
部分があったよなー。昔のアニメはそういうのが多かったもんね。
テーマは深いというのはよく分かる。
いかにも従来の懐かしアニメで観せるのか、
まったく新しい次元で観せるのかの違いだけなんだろうと思う。
好き嫌いは分かれても、未完の大作のスケール感は味わえる。
決して、嬉しい楽しい話ではないところがミソなんだけど。
(劇場が朝一でかけてくれなかった理由とは^^;そーゆうことかぁ)
映像だけは良いが
子供の頃からの「サイボーグ009」ファンで、「攻殻機動隊」シリーズも大好きなので、大いに期待して見に行きましたが、神山監督、良いんですかこんな作品公開してしまって?
映像は綺麗です。島村ジョーは格好いいし、フランソワーズ・アルヌールも、少なくとも前半は魅力的。特に前半でのフランソワーズの衣装の描写は凝っています。
でも、ストーリーが駄目。
あれだけハリウッド映画に影響を与えた日本アニメなのに、このRE:CYBORGは逆にハリウッド映画の安易なパクリが満載です。主人公がケーブルを手にビルからダイブして、落ちてくるヒロインを助ける場面とか、ガラス張りのビルに中央から衝撃波が走って、一瞬後にガラスが一気に破片になる描写は、「マトリックス」そのままですし、冒頭近くでジェロニモがジョーに殴りかかる場面で、雨粒を拳が貫いていく描写は「マトリックス・リボリューションズ」そのもの。これ、パロディじゃなくてオマージュの積もりでしょうか?ミサイル潜水艦の描写は「レッド・オクトーバーを追え」や「クリムゾンタイド」の一場面を見るようですし、艦内で艦長が副長に銃を向けてミサイル発射指令を復唱させたり、指令を受けた発射装置担当士官が躊躇して、周囲の部下が顔を見合わせる場面は、「クリムゾンタイド」そのもの。発射装置担当士官がビゴ・モーテンセンに見えました。ICBMの迎撃に失敗して、弾頭が先に飛んで行ってしまう場面は、まるで「スパイズ・ライク・アス」みたい。ペンタゴンの一辺が爆破で破壊される場面、あんな描写にしてアメリカ人はどう思うでしょうか?砂嵐に霞んだようなドバイの描写も「M:I4」を思い出させました。それに、ハリウッド映画ではありませんが、ギルモア博士は荒巻課長を見ているようです。
前半は思わせぶりな伏線がたくさん張られているようでしたが、それが後半に全く生きていません。「彼の声」って、結局集団的無意識だったんですか?それならどうして「同時多発」になるんでしょう?前半の伏線をアルベルト・ハインリヒの長々とした説明台詞で解決しているようですが、アルベルトってそんなに頭が良かったんでしたっけ?少女のような姿の天使(?)は一体誰?途中から姿を消してしまったグレート・ブリテンとピュンマは、他のメンバーが戦っている間一体どこで何をしていたんですか?大体、それまで何十という連続爆破テロをやって来て、最後がミサイル原潜一隻だけからICBM数発を発射で終わるわけ無いでしょう。軍需産業の社長さんは、一回出てきただけで終わりですか?
息をのむくらい美しいかと期待した画像も、感心したのは前半だけで、後半になると、前半あんなに蠱惑的だったフランソワーズの肢体の描写は平板になり、最後は唯の美少女になっていました。
それでも、「流石神山監督」という画面構成は多かったので、ストーリーを無視して画像だけ見れば、印象には残ります。格好いいとも思えます。でも、前半の伏線が後半で全部肩透かしに遭う脚本と、後半雑になる描写は、「途中で予算無くなっちゃったのかなぁ」と思えました。
映像のクオリティは圧巻!それ以外は・・
色々酷評は聞いていましたが、神山監督作品なので期待はしてました。
しかしいかんせん内容がものすごく浅い!
話題性と製作費だけの3流ハリウッド映画を見たときのような後味の悪さに唖然としてしまいました。
神という存在への取ってつけたようなつぎはぎなご高説に萎えまくりでした(正直ブッダの原始仏教はこの映画で言っている神の解釈などとは全く反対の教えを言っていると思うのですがの安易に引用などしないでほしかった・・)。
ただしそれを差し引いても映像作品としてはジブリ映画とは全く異なる路線ですが現在の最高峰のクオリティと思います。
本当に惜しい作品でした・・。
大いなる感動と一抹の不安
やっと見てきました。
もっと早く観たかったんだけど、躊躇してました。
大体、多くのリメーク物はあたり、外れが激しくって、
私の愛するサイボーグ009が滅茶苦茶になるのが
不安でしょうがなかったから。。。
でも、観て良かった。
そもそも新宿のバルト9はサイボーグカフェまであって、
私の気分を盛り上げてくれます。
さてさて20時のスタートでしたので、観客は30人ぐらいでした。
いる人いる人、みな中年(笑)50代、40代の夫婦が多かった。
んで、ワクワクしながら映画のスタート。
まず、驚きが・・・なにーっ、島村ジョーが高校生!
設定で歳をとらないだけでなく、3年に1回記憶を消して
高校生を繰り返すって・・・何故に???
イントロ、からエンディングまでストーリーが分かりづらいって
話を聞いてたので、集中、集中。
うーん、確かに解りづらいかも。
ストーリーはかなり凝っています。
ここのレビューでは酷評が多いんですが・・・私には感動でした。
一人一人の中に神は存在し、それは時として悪魔にもなる。
これだけの秀逸な脚本はしばらく無かったと思います。
神の概念を新たなる解釈として描いています。
冒頭に書いた、不安はこの意味です。
だって、ブラックゴーストではなくって敵は神様なんですよ。
これ以上の強敵はもうないでしょう。
と言う事はこれ以上の秀逸な戦いの画は作れないという事。
だから、続編が(もし有るならですよ、あくまでも)
すっごく駄作になるそうで・・・・と言う意味です。
キャラクターも良かった。
みんな、漫画ではなく、リアルなヒーローでした。
まあ、往年のファンの自分には漫画のフランソワーズ(003)の
方が良かった。なんせ今回は積極的でセクシーすぎます。
あの、陰ながらジョーを想い支えるって風情が良かったんです。
でもジェットやジェロニモ、アルベルトも原作より良かった。
何といっても、往年のコスチュームと3Dの加速装置の描写。
素晴らしすぎます、これだけでもみる価値あり。
皆さん、絶対に3Dで観てくださいね!
でも、1回で良いから宮野さんに「加速装置っ!」って
叫んでほしかったなぁ。
音楽も、声優も、描写もサイコーでした。
往年の名作「新造人間キャシャーン」「科学忍者隊ガッチャマン」
のOVA版もすごくカッコよくリメイクされていましたが、
この作品の方が自分には一番でした。
特にジェットってばまるでアイアンマンかガンダムか!
楽しみにしていた、原版にはない細かい裏設定が「へー」と
感心することしきり。
①冒頭のジョーの高校生。
②ジョーとジェットが仲悪い
③006が商標権でギルモア博士と係争中
④アルベルトの武器の弾丸が特注
⑤ジェットは体をメンテナンスしてる
⑥006ギルモア財団に多額の寄付
等等
でもギルモア博士、ずいぶん性格悪くなったんじゃない。
キャラは皆個性にあふれ非常にうれしかった。
次回作ではもっとピューマやグレートにも
活躍してほしいです。
最後に自分に「加速装置っ!カチッ」。
皆さん、是非観てみてください。
ネタアニメの世紀の傑作!!
ネタバレになります。
009を全くの初見での感想になります。
主人公たちの能力も知らなければ、性格もわからないまま見に行きました。
結果、ほんとに見てよかった作品になりました。
なんせ突っ込みところ満載!!!
一人大笑いしちゃいました^^
【フランソワーズが、主人公とキスするシーン。】
綺麗なキスシーンと思わせておいて、主人公しっかり尻をもんでますww
後ろにいた親子連れもびっくりな濃厚シーンww
突然のキスなのに、その瞬間尻をもむ主人公。
なんて大人なエロなんだ。
高校生って設定なのにww
【009全員の能力は!?】
全メンバーの能力は出ません!!!
あの黒人さん、どんな能力だったの??
って最後まで謎でしたw
しかも、全員があのコスチュームを着ることはありません!
だから看板になってる全員がコスチュームを着てるのは嘘ですw
【ドアを壊すときは、銃じゃなくて 素手!!】
ロボット兵器が博士の研究室に入ろうとして、00サイボーグが立てこもるとき、
ドアを壊そうとロボット兵器が集まってくるんですが、
今までさんざん使っていた銃や火器は使わず、一生懸命素手で扉を壊そうとしてますww
なんでやーww
君らの素手は、マシンガンより強いの?
跳弾を心配する体でもないだろうww
【核が爆発!!!】
もう、ここが一番爆笑!!!
いや、むしろここは映画の歴史に名を残す名シーンです。
だって、核爆弾が投下を防げなかった主人公がとった作戦。
それは・・・
逃げること!!!
もう、超スピードで逃げます!!
主人公のせいで交通事故が起きようが、
罪のない人々が焼け死のうが
お構いなし!!!
逃げる、逃げる。すんっげぇカッコよく!!!!!!
核を止めるためでも、だれかを守るためでもない。
自分が死んじゃうからw
こっれはすごいよ。今までこんな主人公みたことないよww
これは歴史的にみても、映画史上初なんじゃないか。
自分が助かる為に、まわりの人を足蹴に逃げる主人公ってww
これを作った監督は間違いなく鬼才か天才の類です。
凡人にはあのシーンは一生作れない。
【ラストシーン】
「確かに人間は愚かさ!!」っていうシーン。
え?愚かなの?
サイボーグにそれ言われちゃうのかw
そして、愚かな理由と、それに反する人間の素晴らしさを解くシーンがあるんですが、
これがまた、
愚かな理由はめちゃくちゃ具体的なのに、
人間の素晴らしさの理由が超抽象的ww
それ褒めてないよーww
とにかく、つっこみ所満載ですw
ここまでネタアニメを作ったことは評価されるべきだと
本気で思います。
スピード感と迫力あるアクションがそれをさらに引き立てます!!
本当に見てよかった!
他の映画では味わえない面白さがあります。
ということで☆4.5!!
この監督の新作でたら絶対見に行こう^^
笑い好きの友人を連れて。
009の本質とは?
009の本質とは何なのか?
009のイメージは十人十色なのかもしれない。
人によってはブラックゴースト編や地下帝国ヨミ編の、「勧善懲悪、戦闘冒険活劇」であるだろうし、人によっては神に意思や人間の悪意に対峙し苦悩する島村ジョーをリーダーとする00ナンバーサイボーグ達の悲壮なる覚悟であろう。
私にとっての009のイメージは、白黒アニメで見た両目が見えた白い戦闘服の島村ジョーであり、ブラックゴーストとの戦いの末に流れ星になったジョーとジェットであり、そしてしつこく抜けない魚の小骨のように、私の人生に深く深く刺さったまま抜けずにいる、1969に未完のままに中断した「天使編」なのである。
「天使編」に出会っていなかったなら、私の人生はどれほど単純明快になっていただろうかと、時々夢想せずにはいられない。ことによると、自分は「天使編」の完結した姿を見たくて、醜態を晒して生きながらえているのではないかと思えるほどだ。
さて、009 RE:CYBORGである。
私はすっかり勘違いをしていた。この作品は神山健治監督による「天使編」の解釈と、009シリーズの完結を目指したものであろうと。
009 RE:CYBORGは神山監督による「009という物語の解釈」であり、現代風リメイクである。
ストーリーの軸に持ってきたのは、神の意思(気まぐれ)による人類のやり直しに対して、神に対抗することはできないまでも、直面した人類の危機に対して、滅私の精神で自分にできる対処をしようという正義のヒーロー島村ジョーの活躍であった。
そういった作り方をしたのならそういった見方をするのが、受け手としての礼儀であり、楽しみ方である。
本作の「神vs00ナンバー」という構図は的確に009の本質を捉えているし、2時間という枠の中で見事にストーリーも完結し、テーマも消化している。
予想を上回るストーリーの飛躍は無いものの、手堅く要所を押さえてまとめており、大作のリメイクとしては見事な仕事っぷりである。あたかも、名画の修復作業のように・・・
ただ、純粋なエンタテインメントとして見て面白いか面白くないかというと、実に面白くないんだな。これが。
CG凄い、映像表現凄い、009、004、005かっこいい。それ以上に、何が残るだろう?
アクションを期待して見に行った層には難しすぎるテーマだろうし、天使編や神々との戦いを何十年も考察してきたコアな009ファンにとっては、神山監督の解釈ではあっても新たな発見がない以上は、この先何年も知的レスリングを挑む対象にするには「浅い」のである。
映像的には大胆に冒険していたものの、ストーリー的に、もっともっと大胆に冒険しても許されたと思うし、神山監督であればそれが可能だったはず。
ありがちな原作原理主義者の重箱の隅的粗捜し的間違い探しはバカバカしいのでしない。
ストレートな「天使編完結」を期待したのは私の都合であり、当代きっての神山健治監督による現代風009リメイクは、それはそれで長年009を愛してきた私にとっては、望外のご褒美だったのである。
まぁ、なんだかんだ言って、この重いテーマを1作で完結させてるってのは、大した才能だよ。
稚拙な内容
公開2日目に3D版を鑑賞。
完全リニューアルされたキャラクターも違和感無く、3Dアニメも迫力の一言。音楽もいい。
004、005の格好よさといったら無い。
そして009の加速装置の表現は圧巻。
しかし、内容は「?」の一言。
稚拙な反米主義を盛り込んだものの、全く未消化。
「彼の声」の正体がよくわからないのは、まあ良いとして、ギルモア財団に攻め込んできた悪の企業はいったいどうなった?
起承転結のわからない、出来の悪いエンターテイメントで、制作委員会がこの内容にOKを出したのが、全く不思議です。
ラストも島村ジョーの妄想なのでしょうか。
そして納得いかないのが、00ナンバーサイボーク全員がコスチュームを
着用しないこと。さらにピュンマに至っては、特殊能力を生かした活躍シーンがありません。
随分前に5分ほどの予告画像が公開され、ラストはあのコスチュームで
サイボーグ戦士集合でしたが、あれが無いなんて!!看板に偽りあり!
宮崎駿監督は東映(動画)出身で、「入場券を払った分、お客を必ず楽しませる」という東映精神を守っている方で、同じく東映出身の細田守監督も
良い意味での娯楽主義があると感じます。
本作は映像作品としては大変優れていますが、娯楽作品もしくは「お話」としては全くの失敗作だと感じました。
良くも悪くも語らずにはいられなくて・・・
見終わった後、思わず語らずにはいられず、映画.comに登録してしまいました・・・
映像はきれいでかっこよい・・・が、009に思い入れがあるとちょっと残念というのが総括です。
<前提>
・神山監督の映画は初めて観ました。
・009のオールドファンです。熱狂的ではないけれど、天使編中断のコミックを小学生のころ読んで愕然とし、そして待ち続け、石ノ森先生が他界され、本当に残念でなりませんでした。
◎映像はすごいですね。最近のアニメってすごいな、と素直に思いました。
○キャラは、昔と今風のテイストがいい感じでミックスされていたと思います。
○009
・ジョーのアクションがとにかくかっこいい。ミサイルに飛び移るシーン、核爆発の熱波から疾走するシーン、しびれた。唯一の武器、加速装置の表現に脱帽です。これだけで観る価値はあったかも。
×008
・かわいそうずぎる・・・原潜が出てきたときに「やっと出番が!」と思ったのに・・・。ピュンマがんばれ!
×007
・かわいそうパート2。もっと活躍できたよね。
○006
・すげー大活躍。多分。これまでの009作品の中でもっとも活躍してると思う。しかもアクション満載。004とのコンビ攻撃も新鮮。ギルモア博士との訴訟は蛇足かと。
○005
・ジェロニモもかっこいい!刺青が浮き上がる描写がかっこいい。ただ、残念なのは、ガトリング砲を撃つシーン。あれくらいなら、ターミネーターもやる。両手で1砲じゃなくて、片手にそれぞれ重砲を持ち、しかも軽々と操るくらいのことはしてほしかった。ジェロニモならできるはず。
△004
・もっともアクションシーンを期待できるハインリヒだけに、あれだけ?の感が強い。解説役としてはクールでいいんですが・・・。米軍船突入でも入り口をプラスチック爆弾で突破じゃなくて、自前の武器で何とかしてもらいたかった。(009ミサイル爆破の前ふりだとは思いますが)009が特攻するときにも何かしら言わせてあげたっかた。
○003
・ビッチ感で賛否あるようですが、原作で大人の関係を知っていたのでそんなに違和感なく、むしろドキドキしてときめきました。米軍船突入の眼でスキャンするシーンもかっこいい。
△002
・ジェットが全身これジェットという感じはよい。アメリカ国籍ゆえに変な役回りになってしまった。あの確執も蛇足。いっそフランソワーズの取り合いくらいの方がよかった。宇宙に登場して、これは009と二人で流れ星か?と思ったが、さすがに一人で流れ星。あのシーンを見てみたかった気もするが、そこまでオマージュに浸る必要もないか。
×001
・頭のバランス悪すぎ。ジョーは年取らず、フランソワーズや他の人は年取って、イワン結局どっちだったのだろう?テレポーテーションの設定がご都合過ぎた。意思のない物体だけが対象可能の原作を踏襲しなくてもいいけど、人はできる、ミサイルはなぜかできない、座標が必要、なぜか009を送ったらもうできないと急に制約が出てきたときにはさすがにがっかり(眠りに入るのだろうけど、唐突)。
×ギルモア博士
・うーん、今回は無能でした。残念。
結局は思い入れの強さ次第という映画ですね。
強かった私は、009たちをうまく使ってくれたところは◎で、ないがしろにされたところが×という結論です。
いままで実は009の最近のアニメや小説完結編は、結局は石ノ森先生じゃないんだろ、となんとなく見る気、読む気になれませんでしたが、今回の映画化は、監督インタビューなどから期待できそうだ、この009観たい!と思わせてくれ、そして久しぶりに009の世界を堪能させてくれたことに感謝です。
大人の009
酷評されてたんで、期待せずに行きましたが、、、
面白かったです。
子供の頃のヒーローたちが、空を飛び、走り、跳ね回る。それも、ハイビジョンで。
それだけで、感動しました。
正直ストーリーはどうでもよかったけど、昔の終わり方、「009の戦いは続くのであった、、、」じゃあ、辛いし。
劇場はほぼ同じ年代のおじさんたち。
今の世代に対して、作っていないでしょう。完全に、あの頃、リアルで見ていた少年たちに対する映画だと思いました。
ベッドシーンや学生服での加速や賛否両論のシーンなどもありましたが、私は、楽しめましたね。002の飛行もよかった。
ラストも批判されていますが、あれが大人の終わり方だったと思います。
009には、伝家の宝刀で001のテレポで助けるという技があるんですが、あえて、それを使わなかった。
テレポをあえて、先に多用し、あの終わり方が大人でしょう。
子供を対象でつくってないですな。
現実には、空も飛べない、加速装置も作れない、仲間割れもする、大人のそんな垢にそまった元少年が見るように作った映画です。
続編を期待してます。
P.S.
バーのシーンで、オンザロックを飲むシーン。
丸氷の酒か、、、002と007。
お互い年取ったよなあと、シミジミ52歳は思いましたです、、、
ここらに監督の狙いがあったような気がします。
つっみどころ満載のネタアニメ
良かったと言う人の気が知れない!あれが石ノ森作品らしい?何処観てるの?
003の登場シーンですでに素子になってるし、ジェロニモはバトーじゃねえか?
ギルモアは荒巻課長だし!石ノ森先生激怒するよ!設定も変だジェットは戦闘機
より早くかつ長く飛行できる!何故乗る必要がある!事実脱出した後自力で振り切ってる。更に彼には旧型だが加速装置まであるスタンガンやピストルでは何の役にも立たない!大体サイボーグにそんなものは効かない!ジョーも変だ、自由落下では加速しても何にもできない!ほむほむじゃないのだから時は止まらない!足場が無ければ動けない!これはラストの宇宙でも同じ!もうファンタジーの世界だ!ラストのあの世界は完全な蛇足だ!何故イージス艦の003の涙で終わらせなかった?今まで最悪だったエバァ旧映画三作目より酷いアニメだ!
実にもったいない(´ヘ`;)ウーム…
サイボーグ009はアニメを観てた世代ではないけど、原作の漫画は読んだことあります(^O^)
『仮面ライダー』と似た設定で、世界征服を企むブラックゴーストに世界中から拉致されてサイボーグに改造された9人が、この力でブラックゴーストを打ち砕くために活躍する・・・という話。
でもこの漫画は未完で終わってて、いまだに続編が作られ続けてるという、オリジナルの脚本を作るのにこれ以上ない格好の題材だと思う。
しかもこれを今3Dアニメで公開するって言うなら、元の話を知らない世代だって多いだろうし、また古くからのファンにはファンサービスの意味も込めて、各キャラの能力をしっかり見せて説明をちゃんとしないと駄目だと思う。
にもかかわらず・・・
9人のサイボーグを全然生かしきれてない!!!( ゚Д゚)ゴルァ!!
009島村ジョーは「普通の高校生」として、3年経つたびに記憶を操作されて、何年も何年も高校生活を繰り返し過ごしてる。
まずこの設定自体無理があり過ぎるだろ???
じゃあ他のサイボーグはどうかと言うと、そんな記憶を操作されてはいない。
むしろそのままギルモア博士のところにいるメンバーが大半。
何で009はそこを離れたのか?
そして過去に002ことジェット・リンクと確執があったと劇中で言ってるが、それが何なのか全然分からんし(;´Д`)
専守防衛に徹する日本人をリーダーに据えたのが我慢ならんとか言ってたけど、そんな安っぽい理由か???
さらに008ことピュンマはトルコで天使の化石を研究してるらしいけど、004ことアルベルト・ハインリッヒと一緒に連れ立ってるけど途中はぐれてどこかに行っちまうしヾ(゚Д゚ )ォィォィ
そして007ことグレート・ブリテンは途中車に轢かれたと思しきシーンからラストまで一切出て来ない。
「彼の声」って一体何だ???
その彼の声を聞いた人間は爆破テロを引き起こすとか⊂( ・∀・)ワケ ( ・∀・)つワカ ⊂( ・∀・)つラン♪
壮大な設定を考えたものの全然複線を回収しきれてない(ノ∀`)アチャー
せめて9人全員で活躍するシーンは作ろうぜ~(;・∀・)
全員が赤いコスチュームを着て、長いマフラーをなびかせて、敵を倒したり敵地に乗り込むシーンは誰だって観たいだろうに。
このシーンがあるだけで相当違うと思う。
確かに戦闘シーンは、サイボーグの能力が発揮されてて良かったと思う。
3D演出も超能力を表現するのにはうってつけだとは思いますよ(・∀・)ウン!!
んで大落ちが、何だか良く分からんイマジナリーラインみたいな設定にしてて、これ夢落ちに近いぞ???
エンドロールが終わって月面がアップになったところでここにも天使の化石があるし工工工エエェェ(゚Д゚)ェェエエ工工工
あと聖書だか預言書だかの朗読が長過ぎるし、口頭での説明も多過ぎる(#・∀・)ムカッ!!
でもさすがに神山健治監督がメガホンを取ってるだけあって、アクションは目を見張るものがありましたよ(・∀・)イイ!!
いかんせん脚本がな~(´ヘ`;)ウーム…
説明が欲しいところで説明がないし、説明が要らないところで説明が多過ぎるし。
まあサイボーグ009っていう話自体が、色んな要素がないまぜになっててかなり読者とか視聴者を混乱させるような話ではあるんだけど・・・
せっかく劇場長編アニメとして製作するなら、もう少しコンパクトにまとめて欲しいし、ファンサービスとしてちゃんと9人全員そろって活躍するシーンを見たかったな~(´・ε・`)プー
難解でしたが、凄い映画です!〜こう解釈してみた…。
まずは、観ての印象を、ザックリいきますね。
観終わって、すぐ後は、見応えてがあって、スゴく引き込まれたのに、
いろいろ『?』のまま、未解決のまま、放り出されたみたいな後味の悪さが 残りました。
結局、観た人に『考えろ…』と提示している映画なんだと感じて、
でもその提示の仕方が、不親切で、すごく残念な 気になりました。
が、しかし、難解でしたが、後で、じわじわと…起草されて、
ああいう事だったのか?と、噛めば、ほぐれて味の出てくるスルメみたいに
味わいが 美味しく感じられて来て、後になって感動が こみあげて来ました。
で、1度、見終わっての『解釈の面』ですが、
ここからは、完全ネタばれ いきますので、
やっぱり、自分で、観て考えてからにするよ…という場合は、
このレビューを閉じて、後日にでも、またどうぞ。
『難解』という… 観た人の話が 多いので、
ひとつの参考にしたい…という方は、是非、どうぞ。
受け止め方は、十人十色だと思うので、
ひとつの意見、一説として眼を通してもらえれば…と思います。
まずは、フランソワーズとジョーのSEXシーンの衝撃度…辺りから参りましょうか。
他の方のレビューや、ツイッターなど、かいつまんでみても
そこ、かなり話題になってる様ですね。
喜んだ人と、ショックだった人とが ある様ですね。
原作を全部読んだという方の中に、
否定的なご意見もあったので、アレ?って思いました。
マンガ少年に、石ノ森章太郎先生として、
アダルト志向で、描き下ろしされた版が 連載された中に、
009と、003が、サイボーグである面で、苦悩しながらも、人間の部分で、
ベッドインに踏み きったというエピソードのストーリーが、掲載され、
当時の批評で、『子供の夢を壊すのか?!』と、
石ノ森先生自体が、たたかれてしまった…事もあったという経緯があった
のを覚えています。私は、当時の雑誌の連載を読んでいた止まりで、
コミックまでは、買ってなかったのですが、
もしかして、当時、出版社の都合で、コミックが出た時に、
そのストーリー原稿は、編集から外されてしまっていたとか?
その辺りは、確認できていないので、なんとも言えませんが、もしかすると、
当時の連載を読んでいた人の内では、009と003は、そういう仲なので、
今度の映画の あの濃厚なシーンは、当然の成り行きと、
すんなり受け入れて観る事が、できた。
連載時のベッドイン辺りのエピソードは、知らなかった人の眼には、
イメージを壊されたみたいで、ショックだった…のかもしれません。
3年間も 観ているだけ…のおあずけ状態だったわけですもの。
女性の私の眼からみても、フランソワーズ自身、かなりの飢餓状態だった…
と思います。
監視という役で、見守っていたわけですが、
愛してる人が、ちょっと さびしそう〜な表情とか仕草をみせると、
たまらなくなって、抱きしめたくなっても、見てるだけ。
彼女自身、むしょ〜に、抱きしめてもらいたくなる時だってあったでしょうに。
でもただ、遠くから観てるだけ…。切ないですよ。
その内、視ているのも すごく辛くなって来ていたり…したのではないでしょうか。
ギルモア博士から、「なぜ監視を怠った?!」って言われて、何も言えないでいる彼女の様子が、
みごとにその辺りの心情を 描き出していると感じました。
当のジョー自身は、長らく記憶を消されていたので、しばらくボォ〜となっていたとして、
のばせば、すぐ手の届く距離ですもん、そりゃ、お互い むしゃぶりつきたくなりますって。
激しく求め合うふたりの姿を もののみごとに描き出していると思います。
私には、すごく美しいシーンに感じられました。
神山監督に『 GOOD JOB!』コールを送りたいです。
しかも、ジョーは、記憶をリセットして消されている間、
その影響か否か? どうやら架空の彼女の幻影でも作り出して、
監視してたら、時々、独り言を しゃべっている様な様子?
「 まぁ、クラスメートの女の子ですって? 一体どんな女の子を想像してるのよ。」
って、彼女の心の声が聞えてきそうです…(汗)
そりゃ、『むちゃくちゃに』したくなりますよ(笑)
ジョーも、精神的に、かなりやばい状態に陥ってたんじゃないでしょうか。
私の方は、『彼の声』を単純に集合意識の核(コア)的な存在であり、
魂の根源的な存在(つまりは、神の息吹の声〜人によっては、天使の声に聞こえ、
人によっては、悪魔のささやきに聞える。)だと解釈し、
おそらく世の中の腐敗ぶりを嘆いた、人間のおのおの、個人個人の中で、
今のこの腐った世の中、ぶっ壊してやり直さないと、何も良くならないよ…
みたいな思考パターンが、共通の連鎖で、
かつての『バビロンの塔』の根源の情報ソースを呼び起こし、
一種のシンパシーとなって、テロ行為に駆り立て始めたのでは?
記憶を消していた間のジョーは、もしかすると、その不安定な状態で、今、世の中を
観ていたら、そんな気持ちを抱いてしまっていた…が 為なのでは? とか思いました。
天使の 化石…については、
コレ、もしかして 天野さんの『天使のたまご』も やりたかったのでは?
とか、思ったりしました。
『天使のたまご』自体、すごく メタファー的な描写で 難解な作品でしたが、
その作品は、キリスト教の奥義的な世界観を 抽象的に盛り込んでの
幻想作品として金字塔となっています。
そういう部分をうまく組み込んで、絡め…。
で、あの金色に輝く少女と、ジョーに寄り添う 幻の女子高生は、
『彼の声』の対極にありカツ、同じもモノの側面。
『悪魔』という表現をあえて、使っていないのは、
使うと『天使vs悪魔』の図式になってしまうので、
むしろ天使が、狂って堕天した姿のが、あの咆哮している『彼の声』なのではないか?
潜在的な人間の内の神性が、我欲に狂わされて行くみたいな…のを表現したかったのだろうか?
『 009 RE:CYBORG 』の ラストシーン
の ジェットや、ギルモア博士のセリフから、
この地球こそが、まさに奇跡の様な美しい天国の様な世界。
それを 009達は、命を懸けて守った。今度は、君たちの番だ。
君たちが、『天使のたまご』なんだよ…。と、聴衆に語りかけているのかな?…
とかいう、かなりヒネッた見方をしてしまいました…。
『天使のたまご』を観ていなければ、そんなのわからないよ…というオチ解釈だと
思うんですが、無きしも在らず…?
たぶん…『天使のたまご』を観ていた人は、アレ?…どっかで 観たぞ…って、
なるんじゃないでしょうか…。
あのラストの締めは…符号的な、メタファー的な イメージ起草の為せる業?
あるいは、たまたまの偶然の一致でしょうか?
※ メタファーというのは、『 暗 喩 』。
『 比 喩 』と すぐには、わからない様に、
オシャレに潜ませた『 隠 喩 』の事だったりします。
予算に余裕があれば、もう1度、劇場に脚を運びたい所ですが、
2度目は、DVDで、じっくり繰り返し観てみたいです。
続編が 出るなら期待したい所ですが、興行的に難しそうな印象が、残念…。
ラスト、シンプルに捉えました。
私は単純に、サイボーグ達を瞬時に修復し、テレポートも自在に行える存在(彼ら?)が009達を救って、003のセーフハウスに送ったのだと思いましたが…。
確かに続編は期待できそうなラストでしたね。
映像、音響、3Dは文句なし。加速装置もかっこよかった。
しかしピュンマは不憫だ…。見せ場無しとか!
あとフランソワーズのダイブ、攻殻からのお約束と制作側は思っているかもしれないけど、なんか無理矢理感が…。
その後のラブシーンはまあ、積み重ねがあったのだろうと好意的に解釈してます。
気になったのは本当にそれくらい。
いいもの見せてもらいました。
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