劇場公開日 2012年9月1日

  • 予告編を見る

「映画「ひみつのアッコちゃん」試写会Review」映画 ひみつのアッコちゃん btf0023さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5映画「ひみつのアッコちゃん」試写会Review

2012年8月28日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

泣ける

楽しい

幸せ

映画「ひみつのアッコちゃん」試写会Review
at イオンモール高の原 ワーナーマイカルシネマズ

邦画はあまり観ない.理由は洋画に比べて基本的にスケールが小さく,その内容にも共感するところが少ないことが多いからである.
しかし,この映画は違った.
現代に代表される資本主義社会や競争社会において,最も求められるのは結果である.
ローリスクハイリターン,ローコストハイリターンを求められる.
昔に比べて,そのような社会の風潮によって淘汰されてしまった,人間にとって大切な精神,信念がある.
小学生の時分に教えられた,
①人の話を最後まで聞く
②嘘をつかない,ズルやインチキをしない.
③簡単にあきらめず,最後までやりぬく
というような教訓が例として当てはまるだろう.

この映画は,多少荒削りではあるが,主人公の加賀美あつ子や彼女を取り巻く人間とのやり取りの中で,先述した淘汰されてしまった精神や信念を,
私たちの中に呼び起こし,再認識させてくれるのだ.

洋画のようにスケールは大きくない.(魔法が現実に存在するのであれば,この映画のスケールはとてつもなく大きなものになるが…)
また,物語の最初から最後までの話の内容に激しい変化もない.

ひみつのアッコちゃんは,もともと少女マンガとして連載されていた.
つまり,この作品の視聴対象は少女ということになる.

しかし,この映画は前述したとおり,大人がみても十分に共感できるストーリが展開され,満足できるように構成されていた.
もちろん少女漫画を読むくらいの年代の方々も,ドキドキワクワクしながら,その展開を見守ることができるように構成されていた.
最近,ドキドキしたりワクワクするような機会が減った私にとって,この映画は最高のエンターテイメントとなった.

今回私は,図らずも試写会の抽選に当選し,映画「ひみつのアッコちゃん」が一般公開される前に鑑賞する機会を得た.
一度しかない人生の中で,2時間を映像を視聴することに費やすのは,なかなかリスクのあることであるが,
この映画には想像以上の予想外のリターンがあった.

9月1日から一般公開されるわけだが,私はこの映画にはお金を払って2時間かけてみる価値があると思うので,再度劇場に足を運ぶつもりである.

btf0023