「何といってもエイテンテン。」ドリームハウス ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
何といってもエイテンテン。
まったく鑑賞予定にない作品だった。
というのも、単なる家ものホラーだと(^^;思っていたからである。
同じ名前のダニエル君の作品もホラーみたいだから(何でまた)
仲良く二本立てで、さようなら…ってする予定だったのに。
ちょいと感想評価を読んでみたら、すこぶる高い(爆)
え、何これ?違うの?…なんて読んでたらどんどん観たくなって。
しかしなぁ~。何という上映時間!というくらい酷いものだった。
怖い映画は夜観なきゃいけないのか?と思うほど終末体制。…あ!
そうか、もう007公開したから、こっちはサッサと…?と気づいたが
「中年のダニエル」好きには、結構グッとくる作品なんじゃないかな。
この日鑑賞したもう一本が、「カラスの親指」。
どちらも後半20分が勝負?という真相ネタばらしの作品である。
それでもって(あまり言わないけど)どっちも人情に長けてるんだわ。
いや~どうしよう。よく似てるぞ。返し方が。
一度完了したかと思わせといて、後半あらよっと!ってやつだ。
でもこっちはホラー?だと思っていたのに(冒頭からそうじゃないと
分かりますけどね)、エェ~?何でこうなっちゃうわけ?感が残る。
好みでいえば(その後半までは)結構好きな展開だった。
静かなダニエル!…いいじゃないか!なかなか似合ってるぞ。
美貌のレイチェル!…これもいいじゃないか!さすが夫婦だ(本当に)
可愛い子供たち!…鉄壁じゃないか!すぐに家に帰りたくなるぞ。
隣の奥さんナオミ!…疲れ具合がいいじゃないか!早く真相話せ。
というわけで、どこまでも興味が尽きない展開。
まぁなんとなくおかしいのは既に冒頭で分かる。映画ファンの皆様
ならば、あーこれはアレとアレとアレをくっ付けた感じね(爆)となる。
その、分かりきった物語をどこでひっくり返すか。
今作ではまず観客の思惑通りにコトを運び、中盤でストンと落とす。
ほうら、やっぱりぃ~!と膝を打つこと一回(^^;
だけどよーく考えてみましょう、このダニエルさん、このあと007が
控えているんですよ!(日本では)
いや、いかんでしょう、これではいかん!彼はあくまでヒーロー!?
(…なんて作り手が思うわけないけど)、突如一転します。
そして、キャー(^^;やっぱりダニエル!と、女性ファンは狂喜乱舞。
いいわ彼!やっぱり007も観なくちゃ!!(誘導してますか?私)
…ってなるかどうか分かりませんけど(^^;
まぁファンにとっては、いいポイント(高得点)になりますわね。
本来演技派なだけに、髪型と名前と目つき・表情で巧みに演じ分け、
狂気と愛情が入り混じった主人公の本分を哀し~く…魅せてくれる。
だけどレイチェル(現妻)とのラブシーンとかねぇ、もう見てられない
くらいラブラブでねぇ、擬似家族?と思われるくらい幸せいっぱい!!
怖さなんて、微塵もない(^^; だからホラー嫌いでも今作は大丈夫。
残念なのは…ナオミ(の演技はとてもいいんだけど)家の展開。
どうなんですか、あのラストは。後半いきなりきちゃいますからねぇ。
007がもうここで始まったのか?と思ったりして。
エイテンテンという名前に偉く感心していた私もぶったまげたもん。
まぁ良い悪いはおいといて、怒涛の後半戦ということになりますかね。
(この人も髪があるかないか、前髪の下ろし方如何で顔が変わりますね)