「ダニエル・クレイグとレイチェル・ワイズのカップルだけが目立つ」ドリームハウス マスター@だんだんさんの映画レビュー(感想・評価)
ダニエル・クレイグとレイチェル・ワイズのカップルだけが目立つ
5年前の家族惨殺事件の謎を解くサイコスリラーと、今の家主であるウィルをとりまくオカルトが組み合わさった設定の話だ。
前半は、幸せな家族が不可思議な不安と恐怖におののくサイコ系だが、中盤で意外な事実が浮かび上がり、そこからラストまではオカルトの要素が強くなる。
ただ、決してホラー映画ではない。家族愛を伴った人間ドラマだ。
主演がダニエル・クレイグらしく、そこそこのアクション・シーンもある。
妻役のレイチェル・ワイズがやけに綺麗だ。実生活でもダニエル・クレイグと恋仲になった理由(ワケ)が分かるような気がする。
反対にナオミ・ワッツの存在感が薄い。演じるのは向かいの家に娘と二人で住む母親だが、彼女との関わりが曖昧だ。92分しかないこの作品、もう少し時間をかけて背景に潜むものを描いてもよかったのではないか。
話は意外性もあってそこそこ面白く、家族愛も伝わってくるのだが、その見せ方に一考を要する。終わってみれば、善人と悪人しかなく、その間で揺れ動く人間がいない。そのため話に幅がなく単調だ。時間も短くなるはずだ。
ダニエル・クレイグとレイチェル・ワイズのカップルだけが目立ってしまった。
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