J・エドガーのレビュー・感想・評価
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ケンカとセックスは同じ
レビューするのが難しい。フーバーと言う人を知ってる人なら、また違う視点で描かれてたりして、なるほどと思うのかもしれないが、無知な僕からするとFBIを作った人はこういう人だったんだ…で終わってしまう。
たぶんフーバーと言う人の認識は傲慢で権力を振りかざし、人を下に見るような偉そうな人なんだと思うけど、その裏では母親しか信用できる人がおらず、孤独で自分に自信がない裏の顔もあったとと言う事なのだろう。
自伝が偽りと作り話で出来てたというのが人生を表しているというか、悲哀に満ちててなんとも言えなかった。
インタビューを取りながら偽りの派手な人生を見せると言う見せ方がよかった。
映画や物語の表現において、セックスとケンカは一緒なんだなと思った。
トルソンがいて良かったね。
楽しめた(*^^*)
宣伝には「FBIを作った男」観た後「ホモ映画」
アーミー・ハマー
知識不足。
イーストウッド×ディカプリオ!
クリント・イーストウッド×レオナルド・ディカプリオの初タッグで、FBI初代長官ジョン・エドガー・フーバーの人物像に迫る。
共演にナオミ・ワッツ、ジュディ・デンチ、アーミー・ハマー…
とにかく話題には事欠かない。
FBIの初代長官として知られるフーバー。
絶対的な権力を持ち、歴代の大統領にも怖れられ、約50年間君臨し続けた。
その一方で素顔や私生活は謎に包まれ、独身を貫き、マザコン、同性愛者、人種差別主義者とも噂された。
FBIの発足、リンドバーグ愛児誘拐事件、ケネディ大統領暗殺事件などアメリカの歴史や事件を背景にし、実に興味深い“話”。
しかし、“映画”的には盛り上がりに欠けた。
フーバーの幾多のエピソードを貪欲に描き過ぎ、分散した印象を受け、イーストウッド演出にしては珍しく焦点が定まっていなかった気がする。
それでも、人間ドラマをここまで真摯に描けるイーストウッド演出はやはりさすがで、フーバーの20〜70代まで演じ切ったディカプリオの熱演も賞賛もの。
残念ながら今回は、批評的にも興行的にもイマイチと聞いたが、これで終わらず、イーストウッド×ディカプリオのタッグをまた見てみたい。
霞のかなたに彼らは去っていった
霞のかなたに、彼らは去っていきました。答えは示されないまま、影だけが長く留まり漂うようでした。
不穏な伝説にいろどられた J・エドガー・フーバーですが、話は彼の内面が中心で、政治家は時代を象徴する人物として描かれる程度です。
科学捜査黎明期の様子はとても興味深かったです。時代のはるか先を行き、絶大な影響力をふるったエドガーですが、晩年には彼の手法は古び、焦燥感に心乱す姿は憐れです。
複雑であろう心模様が解説されることもなく淡々と描かれ、数少ない感情の発露に揺さぶられます。
彼をエドガーと呼ぶことを許された三人は、彼以上に謎めいて惹きつけられました。ジュディ・デンチ演じるエドガーの母、特に印象的でした。才能と危うさを内在する息子への思いは支配欲だけではなかったはずです。
時に熱演に過ぎるレオ様なので、老けメイクで抑えめになった表現は悪くないと思いました。アーミー・ハマー、本物の御曹子なんですってね、青年期の美しさは申し分なしでした。
シュレされてよかった…
ひとりぼっちの戦争
観る側にある程度の知識を要求する映画だと思う。
いつもは映画を観てからパンフレットを買うようにしている自分だが、
今回は「予備知識が無いとキビしいんじゃ……」と心配になり、
事前にパンフを買ってネタバレのなさそうな所だけ読んでいた。
……案の定、読んでないとオイテケボリを喰らう所だった。危ない危ない。
イーストウッド監督って、
いつもまるで呼吸するかのように自然なリズムで物語を語るので好きだが、
今回は展開がややせわしなく感じられた。
時間軸が激しく入れ替わる構成に加え、
アメリカ近代史の事件がぽんぽんと登場するので、
話に付いていくのが少し大変……。
(頭悪いだけと言われればそれまでですがねッ)
世界屈指の捜査機関・FBIを発足させ、その長官の座に48年間も君臨し続けた男、
エドガー・フーヴァーの半生を描いた本作。
一般的なフーヴァー長官のイメージは、
FBIの情報収集能力を利用して政府要人の弱味を握り、
政治の影で暗躍し続けた強権者、ある種の怪物だろう。
だが本作の彼は——
思っていたよりもっとずっと小さくて、弱い。
権力者に対して人が抱くだろう恐怖や嫌悪より先に、憐れみを感じてしまう。
昨年公開の『ソーシャルネットワーク』の主人公と似通ったものを感じた。
誰も信用しない。誰の言葉も聴かない。自分の価値観が全て。
賞賛され、尊敬されたい。相手より優位に立ちたい。
どうしてそんなに力を欲したのか?
何をそんなに怯えていたのか?
結局、彼は一体何と戦っていたのか?
共産主義者? ギャング?
危機管理の何たるかも知らない政治家?
……母親の期待?
母親は息子の性癖に気付いていたのだろう。
だが彼女はそれを肯定するような人間ではなかったし、
(「女々しい息子など死んだ方がマシ」)
ましてやそれを許容してくれる世間でも無かったろう。
彼にとって最大の敵は……
『誰も自分の存在を認めてくれないのでは』という恐怖だったのかも知れない。
蔑まれる事を恐れて虚栄を張る内に、誰からも見向きをされなくなった男。
そんな風に僕には思えた。
唯一エドガーの裏側を理解し、彼がほんの僅かだが自分自身でいる事を許した男・トルソン。
同情の篭った眼差しと共に彼に付き添い続けた秘書・ガンディ。
彼らが居てくれた事がせめてもの救いに思える。
そうでなければ、彼は本当にひとりぼっちだったはずだから。
<2012/1/29鑑賞>
フーバーの苦悩
寝てしまった
FBIの裏というより、ある孤独な男の物語。
もっとFBI内部のあれやこれやが見れるのかと思っていましたが、もっとフーバー本人の人生にフォーカスした作品でした。
有名な “Trust No One”というフレーズがありますが、彼は本当に誰も信じなかったんだなぁ。。と。本当に孤独な独裁者だった感じです。
ある意味仕事に全情熱を傾けたといえなくもないですが、すごいなぁ。。。彼のことを独裁的という人もいますが、あそこまでビューローのために全てをつぎ込めるってすごいと思います。
母親の影響力はすごくて、それが彼の人格を形成している様子だとか、あとは彼の数々の秘密など、アメリカの秘密ではなく、フーバー自身の個人的な秘密が暴かれている感じです。また、彼はビューローを育てあげるのと同時に、彼自身の抱える困難にも闘ってたという。また、その戦いが非常に孤独で、でもあえて人を寄せ付けない感じが、痛いですね。
ある意味かなり深いですが、登場人物は少なく、地味な映画です。だけど、退屈ではなかった。面白かったです。
レオはオスカー欲しくてなんかもう取り付かれちゃってるんだろうなぁ。クリントと組んでみたんだけど、どうもあってないような気がするなぁ。。。
今回日本の興収はあまりよくないみたいですよね。。。
まず日本だとフーバーの知名度がないからかなぁ。。。クリントとレオなので、もっと客が入ってもよかったのに。邦画が大きいのがあるから、残念な感じになってますね。
J.エドガー
デカプリオの演技とイーストウッドの監督は凄い。
我々日本人にとっては縁の薄いFBI初代長官である、J.エドガー.フーバーが、こんな人間だったに違いないとイーストウッドは描いている。もちろん多くの事象は事実に基づいて描かれているが、なぞの多い人物だったフーバーを、独自の解釈で正面から取り上げたのだろう。若いときにFBIを一から立ち上げた大胆な行動力、現在のFBIの州をまたぐという性格の成り立ち、そしてそれぞれのアメリカ現代史に出てくる事件との関連を、それぞれの年代のフーバーと伝記口述記述をする晩年とを行き来しながら見せている。イーストウッドの切り口はそれにとどまらず、なぜこのような性格の人物が出来上がったのかも、ここは彼なりの解釈もあるのだろうが、ヒントを与えている。24歳から晩年までフーバーを演じているデカプリオも素晴らしい。「アビエータ」のときも良かったが、素材としては「J.エドガー」のフーバーのほうが深みがあり、演じ甲斐があっただろう。秘書役のナオミワッツ、副長官のアーミーハマーもいい演技をしている。
ただし、娯楽作品を期待する人には薦めない。現代アメリカ史を少しでも知っているほうが、この映画を楽しめると思う。
怪物の機微を描いた作品
自らの正義のみに生きた男・・・
レオががんばっていた。青年から老年までほぼ出ずっぱり。がんばりは認めるが、何となく演技が一本調子。多々言われているが、老年期の声の工夫が足りなかったのでは??? もう少ししわがれ声にするとかしてほしかった。アメリカで長い間死ぬまでFBIの長官を務めた男をいろんな面から描いていた。共感が得られるような人間ではなく、言ってみれば怪物のような男だからしかたないのかもしれないが、この人物をどう評価していいかわからなかった。指紋とかDNAなど近代的な捜査を始めたとか、国会で予算をたくさんとるために、PRもうまかったとか功罪の功の部分もあるのに、イーストウッドは罪の方に力を入れて描いているような気がした。でもこんな人がいたらやだな。自分中心で世界が回っている感じで、かなり偏見に満ちてる人だったと思う。そのくせ、自分は普通とは違っていた・・・ その複雑な感じはよく描けていたと思う。
イーストウッドの映画で一番つまらなかった
イーストウッドの映画を好きになり、今まで数作見てきましたが、今回が一番面白くありません。
なんだろう?この面白く無さは・・・。
今までイーストウッドの映画を見終えた時に、受けたものが今回は何も感じない。
ミスティックリバーの言葉に表すことの難しい衝撃や、ミリオンダラー・ベイビーの見た後に胃袋に鉄の塊を落とされたような感覚も、グラン・トリノ
を見終えた時の苦笑いと止められなかった涙。
そのどれでもが無い、衝撃も受けない。
つまらなくても、睡魔に負けそうになっても、きっと最後迄見た時に
何かが私の胸に飛び込んで来る、そう思って観ていましたが、何も起きなかった。
逆にそれが衝撃か?(笑)
物語の中で、何かを見落としたのだろうか。
それとも、何回か見るうちに、何かが気持ちに訴えてくるのだろうか?
悔しいので、DVDが出たら何度も観てやりたい!
でも今の観た正直な評価は★★。
こんな感じですねぇ。
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