「物事には必ず裏がある」キラー・エリート ヴァルさんの映画レビュー(感想・評価)
物事には必ず裏がある
単純にジェイソン・ステイサム、ロバート・デ・ニーロVSクライブ・オーウェンなアクション映画かと思いきや、意外にもしっかりと練られた脚本の作品でちょっとビックリ。
でも、それが良かったのか悪かったのかと言われれば、この映画に限っては後者の方だった気がしてなりません・・・。
やはりジェイソンに小難しい話は似合わない。
そして実話ベースの話も似合わない。
ありえないぐらいのキャラじゃないと、ジェイソンである必要が無い気がしてならないのです。
これが実話なのかと言う驚きは勿論ありましたが、個人的にはもっと爽快なアクション劇を見たかったなと言うのが正直な感想ですかね。
まあそんな中でも、謎の事故死や謎の事件の裏で起こっている様々な事実に関しては、なかなか興味深いものがありました。
ただの事故と思えることでも、中東の指導者、英国国家レベルの秘密結社、世界最強の特殊部隊、映画の世界でしか存在しなさそうな凄腕の殺し屋、彼らによるやったらやり返すの報復合戦が裏で行われていると言う事実・・・これが実話と考えると、身震いする思いで一杯になりましたよ。
ただ、そんな重々しい話とやたらキレのあるアクションを披露するジェイソンの存在が、いまいちマッチしていない印象で・・・。
とりあえず、ジェイソンVSクライブのド迫力アクションと、哀愁漂うデ・ニーロの味のあるキャラのおかげで、まあそれなりには楽しめましたが、大満足とまではいかずな感じでしたかね。
でも、人情派な殺し屋ジェイソンは、やはり際立ってカッコ良かったなぁ~。
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