「ハゲの仕事っぷり。」キラー・エリート ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
ハゲの仕事っぷり。
殺し「屋」って付くくらいだから、ラーメン屋と同じで(失礼^^;)
いわゆる稼業というか、職業なんだわなー、と思った作品。
殺しのエリート、なワケだから、ほぼ失敗はしないんだけど、
そうはいっても人間だから…ついにミスもしてしまうワケで、
暗殺に失敗して、依頼主に人質にとられた先輩を救うべく、
引退した主人公が(仕方なく)後を引き継ぐ…というようなお話。
ものすごい話かと思うとそうでもないんだけど(でも実話だって)
却ってその方がリアルというか、ホント淡々と殺しが進んでいく
のって…なんだか観ていて不思議な感覚。
そしてなぜかこういう依頼モノを演ると際立つJ・ステイサム^^;
声はいいわ、動きはいいわ、ハゲっぷりもいいわで、三拍子v
(なんでそこに虫が集るのよ?爆)
決してお笑い映画ではない(どちらかといえば怖い)展開なのに、
きっとコイツならやってくれる!という期待感こそが彼の持ち味。
運び屋とか殺し屋とか、このヒトもそういう自営業系が得意ねぇ。
その先輩たるや、大御所デ・ニーロ。
本当に歳をとったなぁ…^^;と思うんだけど、よく動いている!
この二人って悪党な感じがあまりしないのよねぇ、どちらかと
いえば三人目C・オーウェンの方が本当にSASにいた感じがする^^;
冒頭から三つ巴で闘うのかと思ったらそうではなくて、
クライヴが出てくるのは中盤以降。謎の組織、フェザー・メンが
送り込んだ元SAS隊員の役なのねぇ。
結局こんな稼業をしていれば、引退したってそのツケは消えず、
いつ何時報復されるかも分からないから、こうして若いのを使って
身を守っているワケだ…あの爺さん達は…はぁ~^^;何だかなぁ。
なんか潔悪いものばかり見せられてしまって(爆)
必ずやり返すというのがいかにもバカげた子供のケンカ同様で、
それで金を稼いでいる小悪党もだんだんウンザリしてくるわけだ。
そもそも報復なんて醜い連鎖を生むだけだというのが見てとれるし、
ハゲに至っては(ゴメンね^^;)あんなに可愛い彼女までできちゃあ、
普通のオジサンに戻りたーい!ってそりゃ~なるでしょうねぇ。
(でもアンタだっていつどこで狙われるか分かんないのよ?)
いつも思うんだけど、なぜ殺し屋に可愛い娘がいたりするの?(爆)
殺し屋の彼女(奥さん含む)って、なんであんなに素朴なワケ?(爆)
M・ロドリゲスあたりを口説くんならまだしも~。あり得ない~。
とまぁ、色々あったりはしても、
非常に豪華なメンバーにての、意味不明な闘い、観応えはあります。
なんかもう…何がなんだか、となっても、彼らは延々と殺し合うんで、
ラストの牧歌的風景(違うか^^;)の唐突さにめまいがしそうになっても
あくまでこれは殺し屋の作品なのであります。
(そういや別の映画でM・ロドリゲスの彼氏、あのワイルドなハゲだ~)