時をかける少女(1997)のレビュー・感想・評価
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思い出はモノクローム、色をつけてくれ
1997年公開作品
初鑑賞
存在をすっかり忘れていた
角川春樹はビッグネームだがそのわりに知名度はかなり低い
一般的に評価も低い
中村俊介のデビュー作
原作は『ジャズ大名』『日本以外全部沈没』『パプリカ』『七瀬ふたたび』『敵』の筒井康隆
監督と脚本は『天と地と』『REX 恐竜物語』『笑う警官』『みをつくし料理帖』の角川春樹
脚本は他に『時雨の記』の伊藤亮二と『アイコ十六歳』『菩提樹 リンデンバウム』『ふたり(1991)』の桂千穂
冒頭からモノクロ
そこは83年版と同様
しかし97年版は最後までモノクロ
宣伝写真はカラーなのに
なぜ
オープニングテーマとエンディングテーマはユーミン
原作に近いのはむしろ83年版より97年版らしいだがラストだけは原作と全く違うそうだ
ハッピーエンドはいかんでしょ
時代設定は昭和40年
西暦1965年
ロケ地は
岐阜県飛騨市古川町
長野県松本市
長野県松本市の深志高等学校
長野県千曲市(当時は更埴市→03年に上山田町と戸倉町と合併)の科野の里歴史公園と長野県立歴史館
神奈川県横浜市の磯子高等学校
時の番人「時間警察」は83年にはなかった設定
原作は知らない
深町のタイムスリップは無許可であちらの時代では違法らしい
低予算らしいがそれは大林宣彦監督作品の方にもいえることだ
ヒロインの顔立ちが原田知世とまるで違う
眉の角度がえぐい
『燃える!お兄さん』によく出てくるX顔っぽい
系統的には佐伯日菜子に近い
90年代では流行りの顔だったんだろう
彼女も新人でデビュー作らしい
20歳くらいでも子役上がりの演技経験豊かな俳優を抜擢するべきだったと思う
その点でいうと大林宣彦も相米慎二も有能だったってことか
演技経験が乏しい若手をどう演出するか
どれだけ魅力を引き出せるか
プロの演出家と「映画監督やってみた」プロデューサーと違いが如実に現れた作品
配役
高校生の芳山和子に中本奈奈
イギリス帰りの転校生だが実は未来人の深町一夫に中村俊介
和子の友人の神谷真理子に浜谷真理子
和子の友人の遠藤梢に山村五美
和子の幼馴染の浅倉吾郎に早見城
和子のクラスの担任教師の福島に野村宏伸
英語教師の大原に早見優
日本史教師の星に榎木孝明
和子の母の芳山有紀子に倍賞美津子
和子の父の芳山治男に伊武雅刀
和子の祖母の芳山ミチエに久我美子
星古美術店の店主に渡瀬恒彦
吾郎の兄?に田中哲司
時の番人に貞永敏
時の番人に野崎海太郎
ナレーションに原田知世
意思の不在、整いすぎた不思議な感じ、それが温かみのない内容に通じたのか
分かっているに、引きつけられた。
最初のドラマと最初の映画を足したようなモノクロ映画
主演の中本奈奈さんと、ナレーションの原田知世さんの声が似ている。
そして、中村俊介さんがイケメンだし、イケボだし、そりゃ転校してきたら惚れるに決まってるだろう。
そしてそして、浅倉吾郎役の早見城さんが、和子を見る目がキュン。
切ない!切ない!
ストーリーも分かっているに、引きつけられました。
ユーミンが歌う『時のカンツォーネ』も必聴
全編モノクロで、リメイク
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