時をかける少女(1983)のレビュー・感想・評価
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ずっと見たかった映画
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高校生の知世には幼馴染のゴロちゃんと深町がいた。
ある日を境に知世は同じ日を繰り返すようになった。
そして深町の告白。深町は実は少年時代に死んでいた。
今の深町の正体は1か月前に未来から来た薬学博士だった。
知世らは記憶を操作され、昔から深町がいたことになってた。
西暦2600年くらい?科学の進歩と人口増加で植物がなくなったらしい。
なので原料となる植物を得るために今の時代に来たのだった。
そしてもう去ると言う。去れば知世も深町の中の人も記憶を失う。
そして何年か経って知世は偶然なのか薬学研究所に勤めてた。
そこを深町が訪問。しかしお互い何か気になりつつも、分からず。
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有名な映画やし、ぎゅわんぶらあ自己中心派でパロディを見た。
だから大体どういう話か想像はついたが、予想通りの展開だった。
ただ何で知世が時空を彷徨う羽目になったんかはよう分からん。
あと深町を中心に結構演技のヘタさが目立つw
しかし原田知世、今は歳を食ったが、透明感はこの頃と全く変わらんなあ。
原作は読んだと思うが、ライトノベルの走りの様な小説。
醤油の匂いを忘れ、ラベンダーの香りに溺れてしまった女性の話。
大林監督はこの話を逆説的にとらえていると僕は思う。
初見の頃はラベンダーの香りに憧れたものだが、何回か見るうちに、一人の女性の人生を狂わせた香りが、ラベンダの香りなのではと感じる。
1975年の頃『時をかける少女=タイムトラベラーだったかなぁ?』を旧国営放送の連続ドラマで始めて見て、ラベンダーの香りに凝ったのはその頃の事。
実はこの映画の初見の頃はラベンダーの香りに溺れていたわけではない。
この映画を見ると、思い出すのはベータ版のレンタルビデオを探していた事を思い出す。始めて、レンタルビデオ店で借りたビデオが『時をかける少女』である。
ケン・ソゴルに何故惚れてしまうのか。今でも分からない。だから、 魔性の香りなのだろう。
主人公、芳山和子は、時を歩いて、普通に50歳のおばさん。果たして、まだ、ケン・ソゴルを忘れられないのだろうか?
少しレトロな昭和の紙芝居のような作品
旧い尾道の街並みと、原田知世さんの清楚で素朴な
魅力に、徐々に引き込まれて行きました。
尾美としのりさんが自然体の演技で、いい味を出して
いた。
時空を超えるシーンでの表現や、日めくりカレンダー
など小物の映し方が印象的でした。
ラストの原田知世さん(まるで「カリオストロの城」の
和製クラリスのよう)と、原田知世さんが歌う主題歌と
共に流れるエンドロールの映像が素敵でした。
以前「海辺の映画館 - キネマの玉手箱」を撮影される
大林宣彦監督を密着取材した番組(NHK)を見たの
ですが、撮影現場の出演される俳優さんとの本音での
やり取りに、監督の作品に対する思いが溢れていました。
最期に撮られたこの映画を、映画館で観ようと思って
います。
NHK BS を録画にて鑑賞
あらためてスクリーンで見たら!
30年以上昔のものだから、
今の映画を見慣れてる人からみたら、
画面、カット、セリフまわし、演技
すべて低評価になるのは理解できますが、
個人的に、もうそれらは、超越してしまいます。
原田知世も、ものすごい美人でもなくて、(ゴメン)
演技も歌も、ほどほどだと思う(ゴメン)
だけど、ソレをはるかに上回る何か、
キラキラしたモノがあります。
なんたって、第1回主演作品なんだから!
本人の魅力もあるし、大林監督はじめスタッフの
本気で綺麗に撮ってやろう!という覚悟も感じる。
そして、この映画を自分の人生のどの時代に見たか、
で全然印象が変わるのでしょうね。
最後の、ストーリーを追いながら、
原田知世のプロモーションビデオばりの映像を、
初めて見た時の衝撃ときたらもう!
あの声で、このメロディーで、とーきーをーかけるしようじょー!と聞こえると、それだけでもう半分くらい泣いてしまうのだ!
追伸
同じ感じを、君の膵臓をたべたいの
浜辺にも感じた。
海街の広瀬にも、もちろん。
そういうのも、映画の大きな楽しみのひとつ。
時を越える想い
尾道三部作第2作。
「デジタル・リマスター版」DVDで2回目の鑑賞。
原作は未読です。
あまりにも有名過ぎるので、いつかは手に取りたいなぁ、と思ってはいるのですが…。本当は中学生か高校生のときに読むのがベストなのでしょうけれど、ね…(笑)
原田知世の初々しい演技が、本作の瑞々しさを増大させているようでした。決して上手いとは言えない。けれど、不思議と惹き付けられるものがある…。これがスター性だろうか?
初恋に戸惑い、自分の浅はかさと過ちを受け止めて、大人へ成長していく少女を可憐に演じているなぁ、と…。とにかくかわいいんだからこれが!(笑) それだけで文句無しだよ(笑)
細田守監督版を観慣れているので、どうしても比べてしまいそうになりますが、それはそれ、これはこれという姿勢で観ることが正しい気がしました。
青春時代に経験する喜びや痛み、悲しみは、どの世代であっても共感出来るもののはず…。だから本作も長い間人々に愛されているのかもしれんなぁ…。
【余談】
尾道の風景は画面に映えるなぁ、と…。「東京物語」でもそうでしたが、坂の上から見る瀬戸内海は、なんとも言えぬ味わいがあって、「いいなぁ…」と思いました。
※追記(2020/04/11)
大林宣彦監督がお亡くなりになりました。
心よりご冥福をお祈り申し上げます。
追悼の意味を籠め、本作を鑑賞しました。
※鑑賞記録
2020/04/11:Amazonプライム・ビデオで鑑賞
薄い内容の話が延々と続くだけ
酷い内容でした。 退屈なストーリーや映像もひどかったのですが、 何より全編に渡っての芝居臭いせりふ、 芝居臭い発音、 低俗な演技による三文芝居、 がどうしても受け入れられませんでした。 せりふは原作者の責任だとしても、 不自然な抑揚やアクセントで はなす必然性が全く理解できませんでした。
あらすじは、 それなりに面白いです。 実は幼なじみが未来人で 1か月前にきたばかりだった、 という設定も驚かされます。 [ああ、 だからこの人のスキー板がなかったのか] などと感心させられる部分もあります。 もちろん、 それは原作の評価に影響するとしても、 映画の評価には影響しませんが。
[なぜ、 こんな劣悪な映画の評判が良いのだろうか?] とおもい、 ほかの人のレビューをみましたが、 皆が同様に原田 知世のかわいさをほめていました。 なるほど、 原田 知世の観賞用ビデオとしてみた人だけ高評価なのですね。 納得できました。
素晴らしかった
この映画が公開当時はまだ中学生で滅多に映画館には行けなかったし、知世ちゃんの事を知るのはこの映画で魅力に気づいた、とりみきさんやゆうきまさみさんの漫画からであるので、公開当時に大人だったとしても見ていたかどうか分からない。その後『愛情物語』から映画館で欠かさず見に行ったのだがどれもこれもさっぱり面白くなく、『キャバレー』は見に行かなかった。
この映画そのものはテレビ放映で初めて見て録画して何度も見て、DVDも借りて『時をかける男』などというパロディ漫画も描いた。
そしてとうとう初めてスクリーンで見ることができて感無量であった。エンディングの歌は、当時を懐かしむ満員のお客さんで合唱し僕も隣のお客さんと肩を組んで声を張り上げて歌った。というのは嘘で口をパクパクさせて声を出さずに歌ったのだが本当に楽しかった。人生の目標を一つ塗りつぶしたような気分になった。
知世ちゃんの部屋にある日本人形は不気味すぎるし、どんな大地震だったとしても飛び過ぎでポルターガイスト現象レベルだった。時間軸がどうなっているのかいくらか腑に落ちないところもあるけど、本当に素晴らしかった。
(追記)
2016年8月に角川映画リバイバル上映で見て以来なので約4年ぶり。大林監督の初期作品から順を追って見ているせいで、いろいろとなるほどと思う。尾道が『転校生』の時と違って、まるで城下町のような趣で撮られている。角川3人娘の原田知世主演第一作なので、とことん知世ちゃん中心にカットが割られ、深町君と比べて5倍くらい知世ちゃんの顔が映っている。尾見としのりは深町くんに自分の恋をそっくり奪われてしまっており、その悲しさはもっと指摘されるべきところだ。醤油の仕事をしながら知世ちゃんにクールに接しており、そんな余裕をこいている場合じゃないぞ、と思う。音楽が改めていい。
昭和時代にタイムリープ
アニメ版を観たついでに鑑賞。
ダメだ、いくら何でも古過ぎるw
なんなんだあのCGは!
特にラスト、土曜日の実験室へのタイムリープのシーンとか、マジで目が点!
時代的にこの小説を映画化するのはまだ無理があったんじゃないだろうか...
最初はそもそもタイムリープ自体してんだかしてないんだか、さらに何をキッカケに(アニメ版では走る、跳ぶ、だった)タイムリープするんだか、さらに一回彼女の口を背後から押さえつけた人物のは誰だったのか、諸々釈然としないまま終盤に突入、そのまま終わった...
「THE 昔の映画!」っていう演技や喋り方もあんまり好きじゃないし(ならそもそも観るな!って話だよね...w)、未来人の彼(名前忘れた)、セリフ超棒読みやん。
体育館で彼女に話しかけるシーン、壁に腕をついて立ってる姿めっちゃツボったw
しかもタイムリープして同じシーン2回やるもんだからもう困ったわ!
んだけど。
「終わりよければすべて良し」って、この映画のためにある言葉じゃないか知らん。
終わり方はなかなか好きな感じだった。
お互い記憶がないから気付いてはいないものの、妙に気になって振り返るがしかしタイミングがズレてしまう。
前に観た「バタフライエフェクト」もこんな感じの終わり方じゃなかったかなぁ。
原田知世と言えばブレンディのCMと「姑獲鳥の夏」。
これが映画デビュー作とのことで。
エンディングとか完全に原田知世のプロモーションビデオと化してて笑った。
歌ってるし。駆け寄ってきてカメラに笑いかけるし。長いし。
他のキャストとの扱いの差な!w
吾郎ちゃん役の俳優さんは今もたくさん見かけるけど、未来人の彼はあんまり有名にならなかったのかな?
イケメンだったけど...名前思い出せないってやばいなw 印象薄w
一番の衝撃は、原田知世が48歳という事実。
三十代にしか見えない〜。
リアルにタイムリープしてんのか...
この映画から大林監督の映画にはまりました
この映画を最初に劇場で見たときの衝撃は今でも忘れない。
冒頭のスキー場のシーンから、この映画の世界観にどっぷり心酔してしまい、その幸福感はエンディングの原田知世が主題歌を歌うシーンまで続きました。
この作品から大林監督にハマりました。どのシーンも、何度見ても幸せな気分になれます。
過去に戻れるとしたら、高校生の頃に戻りたい。ただ、自分のいた男子校ではなく、絶対に共学だ。共学じゃなければ戻る意味がない。そんなことを思わせてくれた映画でしたね。実際に尾道にも行ってしまいました。まだ、聖地巡礼という言葉もなかった時代でした。
この幸福感は、次の「さびしんぼう」とその次の「ふたり」まで続きました。
演技が酷くて名作になり損ねた
総合65点 ( ストーリー:75点|キャスト:25点|演出:60点|ビジュアル:65点|音楽:75点 )
登場人物たちの演技が、学園祭の出し物劇の水準なみによくない。とても幼馴染同士の高校生の会話とは思えないような台詞を、少年少女が棒読みでしゃべり続けられるのには辟易する。少女時代の原田知世が観られるものの、残念ながらこのころはまだ女優としても歌手としても実力が伴っていない。それに大林監督は特撮の技術に関しては酷いと言わざる得ない。
それなのに見終わってみると最後にはせつない気持ちになる。家族を亡くした老夫婦と、記憶を亡くした主人公が心に穴が開いたまま残される。監督は特撮は酷くても、人の心情を感傷的に描かせたら非常にうまいのだ。これで登場人物たちの演技が良ければもっと感情移入出来ただろうに、惜しい。その意味で他の大林監督の尾道三部作に劣る。
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