目を閉じてギラギラ インタビュー: Vシネマの帝王・哀川翔が切り開いた新たな領域(2/2)

ホーム > 作品情報 > 映画「目を閉じてギラギラ」 > インタビュー > Vシネマの帝王・哀川翔が切り開いた新たな領域(2/2)
メニュー

目を閉じてギラギラ

劇場公開日 2011年10月22日
2011年10月24日更新

「2時間くらいやったら、くったくたになった。全身、大筋肉痛(笑)。構えて待っているから(と腰を落とし)、太もものあたりはパンパンだし、腕もパンパン。次の日は使いものにならないから最悪。でもそのシーンがあったからね」

話はそれるが、その教訓が9月24日のプロ野球・横浜-広島戦での始球式に生かされた。横浜・三浦大輔投手との親交が縁で実現し、“番長”が用意した「SHOW」の名前が入った背番号18のユニホームで、88キロのストレートを外角低めに投げ込んだ。

「相当気合入れたよ。前々日と前日、当日の朝、そしてブルペンできっちり投げ込んだから。全然痛くならなかったし、完璧だったね」

ここにも、常に100%のパフォーマンスを見せようとする努力がうかがえる。だからといって、それを大仰にひけらかすわけではない。あくまでも自分自身にハードルを課し乗り越えようとするプロ意識。「俺にはリーダーシップはないから」と謙そんするが、その姿勢が周囲をひきつけてやまないのだ。今回も冨永昌敬監督の指揮下で、あくまで1俳優として取り組むことに徹したと強調する。

「いい薬味にはなりたいよね。監督がなべ焼きうどんを作ってくれないと、俺たちは力を発揮できないみたいなね。ピリッと効かせられるかどうかというところが、俺たちの役目だよね」

そして、Vシネマの全盛期をほうふつとさせる撮影を経ていく上で、確かな手応えをつかんでいった。

「俺も含めて全体としてのキャラクター像が明確だったから、見ている人が飽きないと思ったのがひとつの勝因。必死に生きていくというのがテーマ。いわゆる人生のリセット、復活、リベンジといった、誰でもまだまだいける、諦めちゃいけないというテーマ性がしっかりしていたから、これは面白くなると夜中の3時くらいに感じた(笑)」

作品と同タイトルの主題歌も担当。2009年「昆虫探偵」で主人公・ヨシダヨシミ名義で主題歌「生きていることがいい」を歌っているが、今回作詞作曲を手がけたのは一世風靡セピア、ソロ時代でタッグを組んだ後藤次利氏。約22年ぶりの邂逅(かいこう)で、哀川も共同で作詞に加わった。

「“主題歌が欲しいから歌いません?”って言うから、歌えというなら歌うよというそんなノリ。そうしたら次利さんが、詞の中に『目を閉じてギラギラ』のシチュエーションをきっちりと入れて送ってきた。それに俺が考えたことをバーッと書いてレコーディングのディレクターに渡したわけ。レコーディングも次利さんがいないのに始まったし、途中で入ってきたけれど、曲を聴いてゲラゲラ笑ってんの。ディレクターがおうかがいを立てても、“どうせこっちが何か言っても、好きにしかやらないから”だって。そんな面白いレコーディングだった。俺も歌い終わったら疲れ果てたけれど、個人的にはすごく気に入っている」

そうして完成した作品は、1シーン1カットを使ってしっかりとした間を取るなど、実に映画的な構成だ。既に週1回のケータイドラマとして配信はスタートしているが、いよいよ全編が一気に見られる劇場公開となる。これには喜びを感じるとともに、やはりVシネマ時代に抱いていた思いとのつながりを禁じえない。

「いやあ、うれしかったね。実際に見る人は1週間に1回だから、それを本編にしましたというのは形として美しい。作品をつくる思いを立証したような感じだからすごくいい。撮影は最高のシチュエーションでやっているわけだし、そこで映画、ドラマとは分けられない。(画面が)小さいからわからない。だったらスクリーンで見せてあげますみたいなところ。そうすると皆がえっ!? マジ!?って思う。興味がなかった人も、興味が出てくるんだよ。今は携帯だけのものになっているけれど、こういう違う動きをすると、またいろいろなことを考える人が出てくる。これだけ暴れ回れるんだから、ソフトの在り方がすごく面白くなっていくんじゃないかな」

Vシネマの帝王と呼ばれた時代から既に主演作は120本を超えながら、常に好奇心をもってバラエティやラリー(国際C級ライセンス取得)など新しいものに目を向け続けている哀川翔。ケータイドラマ→映画という新機軸への主演も必然だったのかもしれない。

インタビュー

関連コンテンツ

関連ニュース

関連ニュース

フォトギャラリー

DVD・ブルーレイ

目を閉じてギラギラ[DVD] 獅子王たちの夏【ニューテレシネ・デジタルリマスター版】[DVD] 日本統一 DVD BOXII(通常盤)[DVD] SS-エスエス- プレミアム・エディション[DVD]
目を閉じてギラギラ[DVD] 獅子王たちの夏【ニューテレシネ・デジタルリマスター版】[DVD] 日本統一 DVD BOXII(通常盤)[DVD] SS-エスエス- プレミアム・エディション[DVD]
発売日:2013年2月22日 最安価格: ¥2,987 発売日:2011年5月27日 最安価格: ¥3,260 発売日:2018年12月25日 最安価格: ¥15,892 発売日:2008年4月23日 最安価格: ¥2,948
Powered by 価格.com

映画レビュー

平均評価
3.3 3.3 (全1件)
  • すべての映画レビュー
  • 映画レビューを書く
このページの先頭へ

最近チェックした履歴

映画の検索履歴

他の映画を探す

映画館の検索履歴

他の映画館を探す

最新のインタビュー

  • インタビュー 鈴木家の嘘 「“家族”を改めて考えた」岸部一徳、野尻克己監督デビュー作で息子を亡くした父親を繊細に体現
  • インタビュー ポルトの恋人たち 時の記憶 「ポルトの恋人たち」柄本佑と中野裕太、ポルトガルは第二の故郷
  • インタビュー 生きてるだけで、愛。 引きこもりヒロインを全身で体現した趣里、かつてバレエ断念した自身と役を重ねる
インタビューの一覧を見る
Jobnavi