「アクション映画のホームズ」シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム bunmei21さんの映画レビュー(感想・評価)
アクション映画のホームズ
今から50年前の小学校の時、シャーロック・ホームズにハマり、小学校の図書館の本を読み漁った時期があった。中でも、『まだらの紐』は一番のお気に入りで、その怖さに、ワクワク、ハラハラしながら、何度も読んだ記憶がある。
その本に出てくるホームズは、頭脳明晰で、知的などちらかと言えば頑固なイギリス紳士。助手のワトソンも、線が細いインテリアタイプの医師だった記憶がある。そのふたりが、殺人事件や窃盗事件の難事件を、鋭い推理で明らかにしていく、トリック、ミステリーとしとの面白さがあった。
それに比べると、このホームズシリーズは、アイアンマンでお馴染みのロバート・ダウニーがJrとアクション派俳優としての印象が強いジュード・ロウが主演をはるだけあり、アクション・ムービーとしての色合いが、随分、濃くなっているかな…。
確かにホームズが、様々な状況を推理し、過去の経緯や、これから起こる未来を、バレットタイム映像で予測する描き方は、なかなか面白い。
また、当時のロンドンやパリの街並みの様子も、細かなところまで、再現していたし、地面がぬかるんでいる道、霧の中ガス灯で霞むオペラ座は、なかなか雰囲気が出ていて良かった。
でも、やっぱりシャーロック・ホームズは、アクション映画ではなく、ミステリー作品として、受け継いで欲しいのが本音です。
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