「BLアクション超大作」シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム niwaさんの映画レビュー(感想・評価)
BLアクション超大作
モリアーティ教授との戦いを繰り広げた第二作目。
○黒魔術という大きな謎を軸にした前作と比較すると、序盤に大ボスが登場してその陰謀を阻止するためにヨーロッパ中を駆け巡るという普遍的なアクション作品に舵を大きく切っている。しかしそうなってくると「別にシャーロックホームズでなくていい」というそもそも論が浮上してしまった今作だった。
○国を変えたり、ジプシーの文化に混ざったりすることで画を大きく変えてみせるのはアクション大作では非常にオーソドックスな手法だが、思ったより代わり映えしないせいか単調に見えるシーンが多かった。
○ドイツの武器庫に潜入するシーンは個人的にかなりダメダメ。シューベルトの鱒を歌いながら肉フックに吊されたホームズをブンブン振り回すモリアーティ教授には思わず笑ってしまったし、森の逃亡劇は新しいカメラワークだが効果的ではなかった。ワトソンが撃たれたかと思えば次のシーンでは自己治療してるし、元気に駆け回っていたホームズの方が死にかけてて連続性もない。
○ワトソンとの関係はもう公然とBLである。前作はまだ言い訳の余地があったが、社交ダンスを男二人で恥ずかしげもなく踊っているのだから間違いない。彼らはゲイである。
コメントする