「冷静だからこそ現実的」コンテイジョン αさんの映画レビュー(感想・評価)
冷静だからこそ現実的
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ソダーバーグらしい淡々とした演出が逆に現実味があって怖い。
個人的にあまり淡々とした映画は好きじゃないんですが、これはそれゆえに面白かった。
オールスターキャストも、だからといってムダに見せ場を作ろうとかいうこともなく、いい意味で優遇されているわけじゃない。
ウィルスの致死性が100%とかだとウソっぽいけど、感染しても無事な人もいればそうでない人もいるというのが本当っぽい。
マット・デイモンが演じる父親はたまたま感染しない人だったけれど、どこかの検問で「オレは感染しないんだ」といっても通してもらえないところとか、リアリティありましたね。おそらくそうだろうと。彼は特別扱いされない、ただの一市民にすぎないのだから。
街中がプチパニックになって、スーパーの棚から商品がなくなったり…というのも現実味がある。緊急時にああなることは、日本人でも3・11で経験したばかり。
ハデな映画だと、あそこからさらに暴動が起こって街中が大パニック!とかいう展開になりそうだけど、そこまではいかない。
なにかジワジワとした怖さ。。
それにしても、潔癖症の人がみるにはつらい映画ですね。
自分はそうではないけど、映画を見た直後は、ドアノブとか触るとき、ちょっと意識してしまいました…。
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