ものすごくうるさくて、ありえないほど近いのレビュー・感想・評価
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ラスト30分は泣きっぱなしでした。
物語は9.11の事件から始まり、父親を失った少年が父親が遺した鍵に合う鍵穴を探すことから物語は始まります。
この映画の素晴らしいところは少年の心情がとても丁寧に描かれているところだと思います。
母親との会話や同居人との鍵穴探しの場面は頭のいい子供特有の「自分の考えが一番正しい」という考え方や、父親を9.11で失ったことによるトラウマに対する反応、恐怖で最後の父親の電話が取れなかったことや、それを身内に話せないが他人には話すといった描写が主人公の子の性格を見事に表現していたと思います。
最初の1時間ほどは退屈な展開が続きますが、それが逆に終盤の特に母親の告白のシーンのカタルシスを生み出し涙が止まりませんでした。
最後になりますが、タイトルの「ものすごくうるさくてありえないほど近い」は映画を見た人それぞれに様々な解釈が生まれるだろうなぁと思いました。
自分にとってはタイトルが指し示すものを映画が進むにつれて考察していくのも面白かったです。
小さな身体にのしかかるには重すぎる
「死ぬのはお母さんだったらよかった!お母さんが死ねばよかったんだ!!」
母親は無言で涙を流す。息子の心ない言葉に泣いてるのではなく、こんなことを言わせるほど小さな心に重荷がのしかかっている事が可哀想で涙が出るんだよね。次の日のシーン、ドアの隙間からのI love youに心臓をえぐられた。母親には辛すぎる。あんな辛い思いをしてる息子が自分を思いやってるんだから。
息子がいる自分には辛い、えぐられる映画でしたが、名作だと思います。
久しぶりに泣いた
9.11と聞いただけで暗いストーリーを想像してしまうけど、この映画の雰囲気は暗すぎず見やすかった
最後にお母さんが息子のしていたことを理解してあげていたことを話してるシーンはただただ涙で
ひどいこといわれたうえに、不安になりながらも毎週息子を送り出す気持ちを考えるとものすごく強い母です
前半部分だけの母親なら止めてだろうけど、やりたいと思ってることをとめずにやらせてあげる っていう部分はお父さんの影響だったのかな
半分くらいらへんまでただの家族愛のテーマか?鍵に意味はなくとも出会いが彼をかえていくような ありきたりな結末かな?と思いながら見てたけど、映画としての起承転結がちゃんとあって、
お父さんの電話に出れなかったことがわかったときは、その行動が急いで電話に出るよりとてもリアル
幼い彼が抱えていたものはとても重かっただろうなと、考えただけでまた涙が出そうになる
鍵は結果的にお父さんに関係のないものだったけど、お父さんが息子に伝えたいことはちゃんと伝わってて、素敵なお父さんが選んだ人は素敵な奥さんで、息子も不器用なだけでとても素直な子で
今タイムリーに世界でテロが沢山起きてるなかこの映画をみて何とも言えない気持ちになりました。
人から人への愛がもの凄く繊細に色々つまった映画だった
おじいちゃん、タンバリン、 ここらへんがなんとも言えない味をこの映画にもたらしてて、ちょっと古い映画のような?感覚でほっこりしました
タイトルが意味する物とは
話の展開が凄く心地良かった。急すぎて突拍子の無い展開になることはなかったし、だけど劇的な場面も出て来るので飽きることもない。巧妙でしたね。いろんな所に伏線があって、それの回収の仕方が丁寧だからそりゃもう良いですよ笑
主人公の少年は1番の理解者であり最も尊敬する存在であった「父親」をあの9.11で亡くす。そして、「父親」の遺体が入ってすらいない棺を燃やすことでお葬式を 完了 した「母親」を軽蔑していた。また、主人公の味方として「祖母」そして祖母の家に“間借り”する「老人」が出てくる。
主人公の少年は父親に対して後悔してた部分があって、父親が隠し持っていた鍵が何なのかを探す。それを探しだす事でしか父親への後悔を振り払う事が出来ないから。
だが、それを続けても続けても上手くは行かず最後にはそれは、違う人とその人の父親の絆の鍵であったのだ。自分の父親との最後の絆がここで砕けた。
でも、それが結果としてそれまで否定してきた母親との新たな絆の再生へと繋がる。
さっき、「」をつけた登場人物。それらは全て主人公の「家族」だ。
ものすごくうるさくてありえないほど近い。これって結構鬱陶しいと思う。苦情ですよね、こんなの。でもその鬱陶しさがなきゃ困る。ないと寂しい。
それが何か?
「家族」が答えだと僕は思いました。
タイトルの意味に気づいてからは、涙が止まらなかった
なんて素敵な映画…
「父を超えたかったのに」と初めてあった祖父に気持ちをぶつけるシーン、子役とは思えないその演技力と迫力に震えました。
字幕は苦手だったけど、字幕版で見て本当によかったと思える。
そして主人公がベッドで泣き喚くシーン。
それまで上手くいっていないと思えた母の行動を知って、涙が止まらなくなりました。
お母さんってそんなにやわじゃない。
分かったつもりでいたけど、どんなに酷い言葉をかけられても息子を愛し続ける、強くて温かい母に感動。
レビュー書きながらも涙が止まりません、
鍵は必ず、何かを開ける
映画「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」
(スティーブン・ダルドリー監督)から。
今までにも「9.11」をテーマにした映画を何作品も観てきたが、
事故現場のヒーロー的な扱いでもなく、また悲劇の主人公でもない、
ただ尊敬する父をあの事件で亡くした、少年の視点が新鮮だった。
その少年がある告白をする。
「(僕は)アスペルガー症候群の検査を受けたの、
『利口だけど、不器用な人』の検査だって」
この言い回し、もう大人だけどアスペルガーかな?と感じる人には、
説明しやすいフレーズだな、とメモをした。
さて、気になる一言は「鍵は必ず、何かを開ける」
「black」と書かれた封筒に入っていた鍵は、いろいろな体験により、
彼の繊細な心を開いたとも言える。
「1本の鍵にあう鍵穴なんて、無数の可能性がある。そこが面白い」と
彼に教えた、街角の鍵屋さん。
そして「鍵には、必ず鍵穴がある。名前には必ず人がいる」と、
「Black」というメモを「名前」と判断し、blackさんを探すという展開は、
意外だったが、最後まで楽しめた。
「鍵」は、時として「キー」と訳し「キーワード」などとして使う。
「キーワード」を見つけることで、問題が解決することもある。
う〜ン、やっぱり「鍵は必ず、何かを開ける」だな。
P.S.
ストーリーには関係ないけれど、少年が人探しに出る時に常時持ち歩く
サバイバルグッズ「パニックを抑える、タンバリン」が気になるなぁ。
9/11
The phone rungの一言で、彼が何故あそこまで鍵探しにこだわったのかが納得できた。
同事件では、多くの日本人の方も亡くなったことを思い出しました。平和とは何か、何故世界は平和にならないのか、という解決し得ない問題に行き場のない憤りを覚えました。
大号泣!
誰もが通った子供の心が描かれている。未知なる世界への恐怖、やってはいけないことをやってしまった罪悪感。それらの演出も演技も素晴らしかった。
死んだ父、そして生きた母の愛情に気づいたとき、胸から溢れ出すものを抑えきることが出来なかった。
そして、鍵穴探しを通して触れ合った人々の描かれ方も感動的だった。9.11をテーマに人の温かさが描かれた映画だ。
強烈な個性
トーマス・ホーンの強烈な役柄と演技が光る。
でも逆にオスカーの感情にイマイチついていけないところがあり、見ていて疲れる。
いろんな人が様々に抱えている闇を上手く表現していて、一言では言い表せられない深みを感じました。作品中には胸に刺さるような言葉がちりばめられていて、いろんなことを考えさせられる作品だなと思いました。
大切な人を突然失うこと、想像もしていませんでしたが自分はその時どんな感情に襲われるんだろう..と考えても、現実味がなくて何とも言えませんでした。オスカーが母に「パパの何が一番恋しい?」と聞くシーンがとても印象的で、私もリンダと同じように「声」と答えるかもなぁなんて考えました。
両親の愛に包まれて
本当に涙が止まらない!!
トーマス・ホーンの演技力半端じゃない!
初演技・初主演であの障害児の役を完璧に演じてた
トム・ハンクスが本当にいい父親
サンドラ・ブロックが母親役っていうのが最初は意外に思えたけど
母親の愛がすっごい伝わってきた
黙って見守ってくれる両親の愛が
オスカーを成長させていくところが素敵
画の撮り方が本当に絶妙で
障害を持ってる子ってこんな風に見えてるんだってことが
凄くわかりやすく描かれてる
鍵のオチもリアルである意味新鮮
そこまでの過程が重要だったことをより強調してる
大好きなNYもたくさん出てて私的には大満足♪
良かった(;_;)
初めは退屈だったけど、後半はすごく良かった。
たぶん、映画館で観たら、号泣だったと思う。
最後、母親がこっそり息子の行動を見守っていたことが分かって、ますます泣けた…。
代弁者
キャスティングが、なんともまぁ、ヒット狙い見え見え・・・かなと思いましたが、『リトルダンサー』と同監督とあれば、見逃す訳にもいかないと出掛けましたが、溜め息が出るほど素晴らしい作品でした。
最初に誘われるのは、主人公の少年が父のクローゼットで発見した鍵の謎ですね。これこそが最重要アイテムとばかりに目を凝らして、謎解きの道程を追い続けましたが、あっさりと、これは本筋にあらずと断念。
初めからの読み直しを強いられますが、やっと気付きました。少年が抱える問題や悩みと、彼と出会う人達のそれが、なんと酷似していることか。
いえ、むしろ少年が彼らの代弁者であるとして観直せば合点が行くことが多いのです。
彼と出会う人達が、押し殺し心の奥底に隠し持っている澱を、少年は時に絶叫しながら吐き出してしまうのです。それが、それらの悩みを溶かし消してくれる行為なのです。
少しばかり『少年が癒される・・・』という宣伝コピーに影響され過ぎていたようです。彼こそが出会う人々を癒す旅なのです。
そのロジックに準じて読むならば、奇妙な同居人(祖父)は身体的な問題ではなく、まるで自らを罰するかのように沈黙を守っているのではないでしょうか。
それにしても、気まぐれで饒舌な少年と一言も発しない老人のコントラストは深く、こちらがどうやら本当の鍵のようです。
そして、このロジックでなければ、到底許されないような非道い言葉を、少年は母にぶつけてしまいます。しかし、その一言・想いこそが、彼女を身悶え苦しませ続けた、心に沈む毒であって、むしろ彼の口から吐き出されることで、やっと母もその想いから解放されるのでしょう。
本作のクライマックスは、安堵の涙など許さないほどの緊張を伴ってやって来ます。
父からの電話の声を少年は受け取れるのか、受話器をとれるのかどうか?
観る者は、少年がいかに感受性鋭く、その声のただならぬ意味を理解しているだろうことを知りながら見守るより他ありません。そして、あなたなら、その声を受けとめられるのか?受話器を取れるのか?ならば、何と言うのか?そう問われ続けるのです。
結果として、あの悲劇の瞬間を、決して風化することのない生々しい結晶にして閉じ込めるような迫真のシーンでした。
そして、その後悔の想いを秘めながらも、他者の痛みに共感し得る可能性を、希望として提示してくれたことこそ、本作の最大の価値ではないかと思います。
もう一度観たい
今日観たのに、もう観たい。
オスカーはお父さんのことが大好きで尊敬している。
それは、生前も死後も変わらず。
お母さんのことも大好きだけど、どこかで
「お父さんと自分との会話やゲームについて、お母さんにはきっと分からない」
という気持ちがあったように思う。
でも実は、母って偉大だ。
後半、お母さんがオスカーに、何を探してどういう所に行っていたのか全て知っていて、むしろ先回りして息子への道を作っていたことを話す場面がある。
先回りは流石にやりすぎかと感じたが、子どもの為に母親は何だってするんだなとも思った。
そもそも、何かしようとしている息子の部屋を母親が見ないわけがないし、
知ったところでそれを放置してただ悲しみに暮れているわけがない。
父も母も息子も、みんな凄い!
沢山のブラックさんとの出会い、間借り人、お母さん、鍵への答え、
どれが欠けても最後のブランコへは辿りつけなかったと思う。
どれも必要で、意味があった。ひとつひとつに涙が出た。
間借り人ことおじいちゃんが戻って来て、
おばあちゃんは何もいわず買い物袋を廊下に置いていく所と
お父さんがお母さんにかけた最後の電話の「メチャクチャ愛してる」、
オスカーが骨董品のブラックさんに、お父さんからの電話が取れなかったことを言う所、
色んな場面が印象に残っている。
とりとめもない感想になってしまったけど、とにかくもう1度観たい。
もう少し…
映画の冒頭からいきなり始まる「幻の第6区を探す」というのがいまいち分からず、ん?ん?と思いながら観ていた。
「鍵」の存在が出てきてからはストーリーにブレは無く分かりやすかったけれど、他の方も書いてある通り「間延び間」があり途中で少し飽きてしまっている自分に気付いてしまった。
主人公の男の子は本当に心にズシンと来る迫真の演技だったし、父の死を受け入れられない時期にあの鍵を見つけて、鍵の正体を追う事にハマっていってしまう気持ちはものすごく共感出来たし、それが自分の思っていた結果じゃなかったというのが分かった時は切なくて泣かされた。友達の様だった父と子の関係も伝わった。
だからこそ途中の間延び間が凄く残念。
八分間
MOVIX さいたま新都心
で鑑賞
「太陽が爆発しても、八分間僕達はそのことを知らない。父さんが死んで一年がたった。僕と父さんの八分間は終わろうとしている。でも、この八分間は引き延ばせるかもしれない」
オスカーはこんな動機で、鍵の開ける場所を探します。
簡単に見つからないからこそ、簡単には終わらない、終わって欲しくないからこそ、鍵を探し続けるオスカー。
そこで、「最悪の日」のカミングアウトをする時が来ます。
9.11テロを私達日本人には理解できないところが多い。
しかし、この事件があらゆる人に影響を与えたのはよくわかる。
「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」というのは、諸説ありますが事件を介して繋がっている人々のこと何でしょう。
この映画に出会えて良かった
開始20分後から最後まで泣きっぱなしでした。
何より主人公オスカーの演技が素晴らしく物語にひきこまれました。
最愛の父を亡くした後、偶然見つけた鍵の鍵穴を探す旅に出たオスカー。
アスペルガーの傾向があり、とても繊細で傷つきやすい心を持っている彼ですが、鍵穴を見つけるために色々なことに挑戦します。心を落ち着かせるためのタンバリンが鳴る度に心が締め付けられました。
遺体が見つからないことで親を失った悲しみを実感できず母親に暴言を吐いたあとの悲しい表情は、小さな彼にはあの最悪な日を容易に受け止めることができないことを象徴していました。
やっと見つけた鍵穴が違う人のものだと分かった時、彼の衝撃的な告白があります。
その事実が彼を苦しめ続けていたと知り、人間の心はこんなに弱くそして愛おしいものなのかと感じました。
繊細な心理描写で家族の素晴らしさを改めて感じました。
うまく伝えられないのがもどかしいですが、
今まで見た中で一番好きな映画です。
良かっただけに残念
911で父親を亡くした少年が、そのままにしてあった父親の部屋に
1年ぶりに入って、青い花瓶に袋に入った鍵を見つけ、袋に記載された
「Black」の記載に、町中の「Blackさん」を一人で探し続ける。
涙腺の危機を準備しつつ、感動のラスト。
ウルウルきつつも、やや物足りなさを感じました。
鍵の持ち主は誰だったか?
なぜ父が持っていたのか?
母親との関係は?
間借り人が登場する意味は?
ラストに明らかになっていくが、
間延びした感じがしたのは私だけでしょうか???
少年が父親を失った喪失感をどうやって埋めてったかに
集約してほしかったように思いました。
母親の行動、言動にも疑問が残りました。
親としてわからないではないですが、
自分で人と関わること覚えさせようとする
父親の意思に反する行動だし、行動したことを
観客に伝えても、子供に話すべきではないと思いました。
私がオスカーならば、自分で調べて人と積極的に関わったと
思っていたのに、すべて母親の根回しの結果だったと
知らされたらガッカリすると思います。
ラストまでは、良かっただけに残念でした。
「ものすごいうるさくて、ありえないほど近いものとは」
さて、この映画、まずポスターで損してますね。
いくらでも感動的な場面を切り取れたのだろうに
何故にホラーチックなイラストを採用したのか真意が分かりません。
そして、それと同様に映画を観るまではタイトルも雑な気がしてました。
長ったらしいじゃないですか!
でも観終わって
このタイトルの方はこれでいいのかな。。って思えました。
今思い切って「鍵穴の向こうに」とかの邦題でも良い気がしますが。
で、作品の感想はと言われれば。。
全編を通して、泣きっぱなしでした。
こだわりの強い9歳の少年が
8歳の自分の娘とダブったこともありますが。
主人公である少年オスカーは「9.11」の事件で
最愛であり尊敬してやまない父を唐突に失います。
もともと
診断に至らない?までも
アスペルガー症候群的な挙動を見せていた少年は
音に敏感で、
人一倍繊細で、
人と話すことが苦手で、
心が弱い分攻撃的で、それでいて臆病。
そんな息子を心配して父は常に優しく、
そして深い熟慮を持って息子の成長を促していきました。
父が息子のために作るリアルなRPG「調査探検ゲーム」は
【個】にこもりがちな我が子の視野を外界に向けるために
ニューヨークを盤面に緻密に練り上げられ
その謎解きも佳境を迎えていきます。
父の作った「課題」を、人と接することで徐々に解き明かしていくオスカー。
しかし、そんな最中にあって、
人生の大切な案内役を突如として、不条理に失うことで
彼の精神が次第に壊れていくのです。
父が遺した「課題」の「答え」が分からない。
それ以上に遺体すら発見されず「父の死」をどう受け止めて良いか分からない。
けれど、ある時、彼は父が生前手元に温めていた
「nonstop looking(探すことをやめない)」という
新聞記事の切れ端とともに、ある「鍵」を見つけます。
そして少年は考えるのです。
この鍵に次の「答え」を解く手がかりがあるかもしれない。
探すことをやめない限り、父とつながっていられるかもしれない。
彼はこう言います。
例え太陽が今この瞬間、爆発しても
僕たちは8秒間、「失ったこと」に気付かない。
それは父を失った今の自分に似ている。
そして今、自分はまさしく8秒後を迎えている。
でも、この鍵の「鍵穴」を探しているうちは
8秒と言う時間は、もっと延ばせるかもしれない。。と。
なんとも健気な考えで泣きました。
異常なほど内向的なオスカーが
母の責め口調、マンション警備員の尋問、街の雑踏etc
色々な外的干渉 = LOUD を乗り越え
鍵に会う「鍵穴」を探す冒険を始めます。
父からの…最愛にして最大の「煩わしさ」でもあった
「怖さを乗り越えて進め」というメッセージを胸に抱いて。。
この映画「ものすごくうるさいもの」に関して
何を象徴しているのか…がこの映画の見方における最大の焦点だと思います。
それは電話の呼び鈴の音か
「ブランコ」に乗れと誘う父の言葉か、
うんざりするほど自分を案じる母の存在か、
周囲の干渉や同情の言葉か、
はたまた街の雑踏、電車の音、車のクラクションか
私は最後の冒険記のタイトルに付けた事もあって
「ものすごくうるさいもの」は
亡き父の「息子への言葉」ではなかったかと思います。
この映画を見ていたら、
娘に自己と向き合わせるような壮大な謎解きゲームを作りたくなりました。
親の知性と愛情が問われるような、
子供の成長、そして自立を促す長編RPGを。
全48件中、21~40件目を表示