ピラミッド 5000年の嘘のレビュー・感想・評価
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古いほど巨大 古いほど精巧 古いほど類似
映画「ピラミッド 5000年の嘘」(パトリス・プーヤール監督)から。
ピラミッドに隠された数々の疑問に答えを出していく展開に、
テレビの特集番組と変わらないな、と思いながらも、
なぜかメモしながら、夢中になってしまった。
「今日でも困難な作業でしょう」「原始的な記録はありません」
「学者たちの意見はバラバラです」「理由はさっぱりわかりません」
「とても人間業とは思えないですからね」「驚くばかりです」
「用途不明の遺物」「驚嘆に価します」「驚異的な事実です」
「人間の手では生み出せません」・・・これでもか、と続く台詞。
その根拠は「古いほど巨大 古いほど精巧 古いほど類似」という遺跡。
今の人類の技術では不可能な「巨大・精巧・類似」建造物に、
宇宙人の存在でも言い出すのかと思ったら、
「地球上で大いに繁栄した文明が、自らの運命を自覚しつつ、
未来の世代に警告を発していたのです」とまとめた。
へぇ~、こういう展開もありだな、と感心するとともに、
もしかしたら・・こちらの説の方が正しいかも、と唸った。
こういった謎解き、けっこう好きかも、私の場合。
ブレーンは宇宙人。
数学はおろか、古代文明の学識など何一つない私だが^^;
こういう矢追ワールドみたいな(ゴメン、引き合いに出して)
謎解き(解かれてないけど)番組が、昔から好きなのである。
どういう仮説を立ててくるのかと思ったら、へぇぇ~(汗)と
思うほどの数式オンパレードで黄金率だの何だのと、あっちも
こっちも合うんだよ~♪とナレーションが力説するのが面白い。
フランス人監督がブレーンの説を基に(このブレーンって誰よ)
次々と新しい仮説を披露していくのだが、私は専門知識がない
おかげでけっこう楽しめた。コレ、少しでも専門分野に長けた
人が観たらどうなんだろう…面白いと思えるのか、バカな~と
一蹴してしまうのか^^;
ちなみにもちろん(爆)エジプトの考古学者たちは口を揃えて
反対論を唱えている。あはは~。だよね、覆っちゃうもんねぇ。
でも、どう考えてもあんなものをたった20年で作れる筈ないし、
もし作れたのなら本当に超古代文明があったんじゃないのか。
結局こういった謎は、謎のまま(なんとなく真相に触れながら)
人類の興味を惹いといた方がいいのだろう~観光地としても。
…なんて言ってしまっては、身も蓋もないか^^;
でも昔からこういった仮設ドキュメンタリーは作られている。
虚虚実実をとり混ぜて、危うくなると「また次回~!」と逃げる。
二週連続の水曜のスペシャル番組をどれだけ心待ちにしたか。
いるはずのない(と思われる)宇宙人、古代生物、モンスターが、
あっ!と思う影だけを残して^^;去っていくのである…(どこへ?)
でも好きなんだよなぁ~。ついつい見ちゃうのだ。
今作もそういった興味を引くのに十二分な役割を果たしている。
ただ、やはり中盤あたりからネタがマンネリ化し、冒頭の勢いが
失せてしまう。私のブレーンが、ブレーンが…と繰り返す監督の
ナレーションを聞きながら、ブレーンってのは誰なわけ?と思い、
いっそ私のブレーンは宇宙人でぇーす!と顔出しでもしてくれたら
(それじゃコメディにもならない)
盛り上がるかも…なんてバカなことを考えたりする始末^^;
ただ、仮設を真説と捉えるも偽説と捉えるも人それぞれなので
これだけの実証を力説するこの作品の真偽は5000年後の文明に
持ち越し…ということで、いかがでしょう?(…果たして残るのか)
(しかし堂々とお金取って公開する劇場^^;も度胸ありますよねぇ)
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