ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Qのレビュー・感想・評価
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「気持ち悪い作品」です。「自意識過剰監督」の「売名作品」です
映画館で見ましたが、一言で言って「気持ち悪い」です。「気持ち悪い」というのは、いろいろな意味があって…
まず映像的に「グロい」です。「ショッキング映像の乱発」で印象付けしようとする作者側の「意図」が見え見えです。ホラー系でないかぎり、映画作品では「最低レベルの表現手法」です。それに作品自体の独自の表現手法が相まって「気持ち悪さ」を一層引き立てています。視聴中に「脳」が「吐きそうになった」といえば、わかりやすいでしょうか。
二つ目は「内容の難解さ」。この作品が「初エヴァ」の人は、まず理解不能でしょう。エヴァファンだとしても、この作品の筋書きをキチンと説明できる人がどれだけいるのやら?と思うくらい難解です。初エヴァの人の中でどれだけの人が、この作品で新たなエヴァファン(内容面で)になるのだろうか?甚だ疑問です。
監督の「俺の世界観を見せ付けてやる」的な「過剰な自意識」を強く感じるし、また「解る人、エヴァファンのみ見ればいい」みたいな、「過去のエヴァ人気」の上に「あぐらをかいている」様を見るようでもあります。
作品を見終わった後に、作品の内容や登場人物についてではなく、「これ作ったのは誰だ?」という所に、視聴者の関心が行くよう「過剰に狙って」作られた感が否めなく、監督の売名心、虚栄心が非常に強く伝わってきます。
作者や監督の名声は当然ながら「作品を通して伝わる」ものですが、この作品の監督はその「作品を通して」って事を、どうも勘違いしているようです。
本来監督とは「よりよい作品にするために作品自体に謙虚に貢献すること」で名声を得るものでしょうが、ここでは単に「エヴァという題材を利用して売名する」という感じを否めません。ですから「エヴァを見た」というより「監督自身を見せられた」って感じであり、作品世界より監督の自己主張が前面に出ています。
過去のエヴァ作品は、形而上学や弁証法などの哲学的なキーワード、そして宗教、社会学、はたまた人類の起源に通じるような問題を提起し、それを現代アニメの求心力(ロボット系、萌え系、恋愛系など)にうまく合致させたという、それ以前までのアニメでは想像すらできなかった「新たな境地」を開拓した感がありましたが、
この作品はそんなエヴァにとって、正直言って「エヴァの落ち目」になる作品ではないだでしょうか。「エヴァはもう既に過去の作品だ」と思わせるような作品にしか思えてなりませんでした。
ただ、ひとつ高評価をするならば、「映像クオリティー」は逸品物。作画、構図、バランス、動きなど、すべての要素がズバ抜けてます。アニメにもジャンルがあるので一概には言えませんが、このレベルの作画が出来るのは、世界でもこのエヴァスタッフ達だけではないだろうか?そう思えるくらいすごい。ここは十分に一見の価値があります。
ほぼ全般通してCGですが、だからといって他が真似出来るようなレベルでは決してありません。ですからこの作品については、「映像のクオリティー」と、「エヴァ作品としての評価」とを、しっかり分別して評価すべきでしょう。
総評として…ここまでの映像クオリティーを実現できる手腕があるのだから、監督が売名や虚栄心にとらわれず「謙虚な気持ち」で臨みさえすれば、それはすごい作品になったであろうという点で、非常に残念な作品。
映像クオリティーの件もあって、評価は「星二つ」。
製作者に感謝
2009年の『スター・トレック』以来、映画館に足を運びました。非難の数々は、逆ステマ?と思える程、良かった。
テレビで2週続けて前作を観たのがキッカケでしたが、本作くらいのダークさがちょうど良いと感じた。世の中があんな状態なんだし。
自分の中に『中二っぽさ』が残るのを否めないリアル中年ですが、前2作は映画館で観るのは正直、恥ずかしい。
今作の流れからの物語展開なら、是非とも続きを観たいですし、登場するキャラクター達に、下半身の悶えの処理をお願いしようとは思わないので、大人風味で今後ともよろしくお願いします。
とても素晴らしい素材を、もっと幅広い世代に向けて解放してほしいとの思いからレビューしました。
また、実写であったなら更にリアルに感じられるシーンも幾つかあり、同じ製作者による実写映画も今後期待したいです。
映画館を出た後、現実世界のクリアでシャープで3D音響な感じが(当たり前)、現実も映画に負けず劣らずすごいじゃんと思ってしまいました (・・。)ゞ
面白かった!!!
全く理解不能
庵野作品だなー
私にとってのエヴァ
私にとってエヴァンゲリヲンとは、永遠に完成しないジグソーパズルのような存在だ。
一つ一つのピースは見たこともないような形や絵柄、色をしており、「これが完成したらどんな素晴らしい“絵”が見られるのだろう」と期待を込めて観て行くと、最後にそれらのピースは一つの作品に収斂しないことが分かる。無理に収斂させても個々のピースから予想(期待)した“絵”とはかけ離れたものになってしまう。
そんな事を経験する内に、スタッフには失礼だと思うが、全体の形を考えるのは止めて、個々のピースだけを楽しむようになってしまった。
そんな目で観ると、今回の作品も私には十分「あり」である。何よりアスカとマリの頑張り具合がいい。またヴンダーを軸にした戦闘シーンも眼を楽しませてくれる。自分が原因になって多くの犠牲を出したことを自覚せず、父親に正面から反抗することもできず、変形したマザコンのように綾波レイを追い求めるシンジにはもううんざりで、思わずアスカを応援してしまう。
人類の大半が死亡した(と思われる)後で、誰(どこ)がミサト達のスポンサーになっているのか不明だし(構成部隊からみると、各国政府の最終残存勢力のように見えるが)、ゼーレがいつの間にか「人類ではない存在」みたいになっているし、相変わらず説明不足を引きずりながら突き進んでいる。次作(最終編)がいつ完成し、どのような内容になるかは分からないが、「序」から「Q」をうまく収斂した形にはならないかも知れない。
それでも別に構わない。無理して全体を理解しようなどとは思わず、自分に理解できる部分だけを取り出して楽しむ。私にとってエヴァとはそういうものなのである。
難解 難解 難解
戦闘シーンと巨神兵への点数です
新劇場版シリーズとして3作目、前作から3年もかけた結果がこれ・・・う~ん、という感じです。
絵は相変わらずハイクオリティ。エヴァや船をはじめ、機械類にかかる発想や表現も飽きさせない作りで、要した時間をきちんと結果に反映させてます。私もそうですが、この辺をメインに楽しめる方なら、本作も及第点をつけられるでしょう。
でも、一応「映画」なんですよね、これ。
ストーリーが、難解を通り越して理解不能。前2作をかなり復習してきた人ならもしかすると、なのかもしれませんが、とにかく説明不足。正直退屈なシーンもあって、たかが95分なのに一部寝てしまいました。
次作が最終話(のはず)ということに甘えて、風呂敷を広げるだけの中身にしたのでしょうが・・・商業的には(次作への誘客手法として)間違ってないのかもですが、やはり続けて翌週に見られるならまだしも、酷すぎると感じました。
もともと、話の展開では満足させられない前提なのであれば、戦闘シーンをもっと増やすとか、「観るだけで楽しめる」場面をもっと盛り込まないと、他の作品と同じ料金を払う観客に対して失礼。
「固定ファンも大勢居るし、話題にも勝手になるから何やっても良いや」という制作側の甘えが見えました。
それとも、もしかしたら巨神兵で勘弁してね、ということだったのか?なら本編後に流すほうが良いと思いますよ。あの短編は素晴らしい出来なので。
しかし、あと一本で、ちゃんと説明できるんですかね。庵野氏のこれまでの業績を考えると、期待しないほうが良いのかも。
思い出したので補足です。冒頭、発進シークエンスのあたりまでの音楽が「不思議の海のナディア」から「万能戦艦ニューノーチラス号」をはじめ様々持ってきてましたが、何かの伏線なのでしょうかね?自社作品ですからパクリとは言いませんが、あまりにそのまま使っているので気になりました。
評価は最終作を見てから?・・かな( ^ω^ )?
純粋に面白かった
エヴァ好きを自称する人は、物語に解釈や理由付けを求める傾向が強いので、本作も賛否両論がはっきりしているみたいですが、
庵野監督は「巨大な怪獣が街並みを破壊する」状景が好みのはずなので、昔で言えばウルトラマンやガンダムのような、巨大怪獣や巨大ロボットがドンパチして活躍するヒーローものとして観れば、十分に楽しめました。
CGも外国映画に挿入される時のような不自然さもなく、アニメの一部として効果を高めているし、なにより、新作毎に映像が進化していることを実感できるのは、観客が楽しめる大きな要素のひとつかと思います。
個人的には神山監督の009よりも、100倍面白かったです。
エンドロール時に、観客席から苦笑が漏れたストーリー展開も事実ですが、
これで嫌なら、次回作を観なければいいだけです。
同時上映の巨神兵はすごい映像で、日本のクリエイターの実力に感心しきりでしたが、
その反面、上映中はずっと東北の被災地のことを考えてしまいました。
それほどリアル過ぎる迫力であり、海外SFモノのCGとは比較にならないハイレベルかと思います。
さすが庵野監督!! 大人も楽しめるアニメ
庵野監督、流石です。
もうすっかり不惑の歳に近づいてしまった私は、最近のぬるいアニメについていけず、これも歳のせいだと諦めかけていました…。しかし!!そうではなかった。大人のアニメファンを満足させてくれる作品がまだ残っていたのですね。本当に嬉しいです。
正直、内容は難解です。当然、この映画だけで全てを理解することは不可能です。レビューの中にも「こんな展開になるとは思っていなかった」と、口々に書いてありましたが、それこそ監督のねらい通りでしょ? 題名通り、起承転結の「転」で急展開があったわけです。私は、いい意味で期待を裏切られて、最後まで興奮して観ることができました。
エヴァ人気だけで、初心者が観るのはオススメできません。新劇場版からのファンの方々も、ぽかぽかした学園モノを期待しているのであれば、予想を裏切られると思います。単純明快な爽快感が残るアニメもいいけれど、時には、作り手と読みの勝負をするような、大人のアニメに挑戦してみるのもよいのではないでしょうか。
エヴァ離れしたく無い人だけが見ればいい作品
ああ、またこの監督の悪い癖が出ちゃったな、という感想。
序、破とエンターテイメントに徹して作った前2作とは比べようがないほどに難解。
しかも深みも全くなく、結論が付けられないから難解にしましたというのが透けて見えます。
圧倒的に説明不足かつ盛り上がりの無い脚本、切れの無い編集、魅力の無いキャラクター、何が起こっているか解らないアニメーション。
エヴァの良い所をことごとく潰して作ったという印象です。しかもそれがわざとやっているように感じます。
庵野監督、もう作りたく無いなら作らなくても良いのでは?
この新劇場版シリーズはエヴァに結論を付けるために作っているのかと思いましたが、自分の勘違いだったようです。また結論付けずにあやふやなまま終わるんでしょうね。
考察が好きなファンは良いでしょうが、新劇場版からファンになった方は別のアニメだと思って観た方が良いでしょう。
エヴァに似たエヴァではない何か
従来のエヴァから難解さ以外のすべてのものを除いた作品。
CGを多用したお粗末な作画、何が起きているのか把握しづらいセンスのない演出とアニメーションとしてもとてもじゃないが褒められるものではない。
また、いままでのエヴァではしっかりと描かれていた日常的な細かな描写も少ない。主要キャラ以外がほとんど画面に映らないため、誰がエヴァを作っているのか、どうやって組織を運営しているのかが全くわからない。つまりリアリティが圧倒的に不足している。旧来のエヴァではちゃんと描かれていたのだが・・・。仮に東日本大震災に影響を受けたなら、こうした日常的なシーンは大切にするべきなのではないかと私は感じた。
そして個人的に最も悲しかったのはキャラクターがほとんど描かれていなかったことだ。あの魅力的なキャラクター達が、ただストーリーを進行させるためだけに存在しているのが非常に寂しく感じた。特に、自分にとってエヴァの魅力の大部分を占める碇シンジが、"何も考えていないただの馬鹿"として描かれていることには、寂しさを通り越して憤りを感じた。
Qでは新たな謎がたくさん提示されたため、エヴァで考察を楽しむ人には評価されるかもしれない。だが、あの世界観やキャラクターに惹かれていた人達は肩透かしを食らうだろう。もちろん新劇場版から新たにファンとなった方々にもおすすめできない。
正直新劇場版の製作が決まったとき、何故今更と思った。自分のなかでエヴァンゲリオンは旧劇場版の時点で満足のいく作品だったからだ。だが新劇場版破を見てエンターテイメントとしても評価される新たなエヴァを作りたいのだと感じた。しかしこのQをみて、新劇場版の存在意義がわからなくなった。結局エヴァというブランドで金儲けを続けたいだけなのかもしれない。
新劇場版は4部作という事なので、エヴァとしては次回作を見ないと評価できないのかもしれない。しかし1つの映画としてみると、この作品は近年稀に見る駄作である。仮に次回作がどんな素晴らしいものとなっても、この評価は覆らないだろう。
内容が難解…それがエヴァ
ジャイアントインパクトの大安売り
昨日、レイトショーでエヴァンゲリオン見てきました。
なんかもう、過去作見てる人からしたら、とんでもないエヴァですね〜^^;。前の映画はサードインパクトで終了だったけど、今作はサードもフォースも途中半分で、次作じゃファイナルインパクトって…ジャイアントインパクトの大安売りになっちゃったな〜。
なんかもうこうなっちゃうと、なんでシンジ父がそこまで死んだ嫁に執着するのかもわからんし、なんでそこまで必死にみんなで発動を止めなくちゃいけないのかもわかんない(笑)。とっとと死ねばいいのに、とか思っちゃった(汗)。
いまさら母親の設定聞いて、錯乱するシンジ見てもね〜。こちとら、10年前から知ってるしって思っちゃう。
まあでも、それじゃ前作と一緒だから、キャラが生き延びるためには無駄に戦わないといけないわけですしね。カオルくんがいっぱい見れてよかったし。新メカも、戦闘シーンもおなかいっぱいになるくらいカッコ良かったです。
ラストシーンが同窓会みたいで、良かったな。それより、短編の巨神兵東京襲来のほうがインパクトあったかも。新怪獣映画ってかんじで、東京が壊滅していくものすごいカタストロフィーが不思議に爽快で気持ちよかったデス。館内がシーンとしてた(笑)。
ふ、不覚にも上映中寝てた…
わからん・・・
何も知らずでごめんなさい…
転
遂に公開!
『シン・エヴァ』前に、『序』『破』『Q』を一気見再鑑賞。
(レビューはそのままです)
映画の内容に対してではなく、映画への意見に対してのレビュー。
賛否両論真っ二つである。
どちらかと言うと、否が多い。
「訳が分からない」「裏切られた」が大多数を占める。
私は特別裏切られたとは思わなかった。
そもそも『エヴァ』とはこういうものではなかろうか?
良い意味でも悪い意味でも見る者の予想を覆していく。
もしそれが裏切りと言うのなら、『エヴァ』に何を求めていたのか?どんな『エヴァ』を見たかったのか?
シンジ君がエヴァに乗って使徒を倒して世界を救いました?
これまでの謎があれよあれよと解明されていく話?
そんな明解な話が見たいなら、『エヴァ』に期待するのは野暮である。
確かに『Q』は、『序』『破』と比べると物語のメリハリや躍動に欠ける。
でも、それは致し方ない。
『序』と『破』はTVシリーズがベース。しかも、最も躍動感あったTVシリーズの前半をさらにバージョンアップしたのだから面白くない訳がない。
『Q』はそんなTVシリーズから離れた。
TVシリーズの『エヴァ』しか知らない我々は全く新しい『エヴァ』を見た。
戸惑うのは勿論だが、それを単に「つまらない」「裏切られた」と評するのは酷である。
起承転結の言葉を借りるなら、『Q』は大きくひっくり返った。
どんな物語にも見る者を驚かす展開は必要。
そういう意味でなら、『Q』はその役割を充分に果たし、裏切ってはいないと思う。
2021年3月7日追記
『Q』から9年、色々あった。
庵野監督はその間、『風立ちぬ』で声優を務め、重い鬱になり、克服して傑作『シン・ゴジラ』を撮り、
そしていよいよ、その時を迎える…!
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