劇場公開日 2012年11月17日

「やっぱりエヴァだった・・・ということか」ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q ソロモンさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5やっぱりエヴァだった・・・ということか

2012年11月19日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

興奮

難しい

社会現象にまでなったアニメ「エヴァンゲリオン」の新シリーズ第三弾です。今作はいきなりの急展開が繰り広げられます、それはいい意味でも悪い意味でも・・・。

あの新展開をいれたことには別にいいのですがどうも無理のある個所が見受けられる気がしました。私の情報不足なだけなのかもしれませんがところどころ「あれ?そいつって本なんか好きだっけ?」というようなキャラクターや「前作の最後のシーンはなんだったのか?」などいろいろ疑問に思うシーンがちらほ。シンジをあの状況に追いやるための段取りとは言えどせっかくの前二作の魅力的な設定が崩れてしまっているような気がします。あまり言うとネタバレになっちゃうんですが。

旧「エヴァ」シリーズからのファンの方なら今作の急展開には実は裏があるのではと予想したり(ネットで言われているループ説など)次の完結編が出るまではとりあえず今作に関しては様子見するなどができるかもしれませんが、新劇場版シリーズしか知らない方なんかは今作を見てポカ~ンとするか次作を見る気力が失せてしまうのではないでしょうか。つまり今作は「エヴァ」ファン以外の方はお断り、初心者切り捨て同然の作品だったとおもいます。

しかし決してつまらないわけではなく思わず目を引くアニメーションや世紀末的な世界観などアニメのすごさを思わされるものがたくさんありました。
大スクリーンで見るには申し分ない作品ではあったと思います。

旧「エヴァンゲリオン」シリーズと新シリーズを合わせても今作は決して出来のいい作品とは思えませんでしたが、なんだかんだで完結編が気になってしょうがない。これが「エヴァンゲリオン」のすごさ、というより庵野秀明さんの魅力なんでしょうかね。

ソロモン