「確かにおバカだけど愛おしいね」我が家のおバカで愛しいアニキ スペランカーさんの映画レビュー(感想・評価)
確かにおバカだけど愛おしいね
邦題だけみれば物凄くハズレ臭の漂うタイトルでしたが、見てみたら意外と面白かったです。
キャストも日本では劇場未公開ながらなかなかの面々、メインの4兄妹以外の脇役陣もどこかで見たことのある面子が揃っていて、なかなかお得感のある一品だったと思いました。
まあ爆笑するほどの笑いではなかったですが、ゆる笑系のコメディとしては、見終わった後の後味も良かったですし、見て損の無い出来だったのではないでしょうか。
しかしポール・ラッドが演じた主人公ネッドのバカ正直さは、見ているこっちもイライラするぐらいのバカ正直さで、こんなのが家族にいたら、間違いなく困りますね。
根っからのいい人で、悪気はこれっぽっちもないからこそ、余計にイライラする!
正直ってある意味罪なことだったりもするんですね。
もう冒頭からバカ正直全快、3人の妹宅でもまあ全て正直に口から本当のことが出てくるものだから、悪気はないのにトラブルが絶えなくて、笑うを通り越してあきれるぐらい。
でも大体どうなるかオチが読める、志村けん的な笑いに、妙な安心感はありましたね。
エミリー・モーティマー、エリザベス・バンクス、ズーイー・デシャネル、この美人3姉妹がドエライ目に合う姿は、なかなか見応えがありました。
しかしどんなに迷惑をかけられても、家族は家族、ネッドの人を疑わないピュアな心に触れてしまえば、結果は自ずと見えて来ると言うもので、まあ後味の良い結末もあって、意外と満足度は高い作品でした。
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