「男と女は友達の方が苦しめ合うもの」ワン・デイ 23年のラブストーリー じゅんぢさんの映画レビュー(感想・評価)
男と女は友達の方が苦しめ合うもの
大きな瞳が魅力的なアン・ハサウェイは大のお気に入りの女優。
彼女の新作「ワン・デイ」は、身体の関係をたまたま持たなかった故に、友達のまま20年以上を一年に一度だけ同じ日に合う事になった、男と女の話。
男と女の間に友情は成立するのか?というのはラブストーリーのよくあるテーマなのだが、相手に強く惹かれるが故に、破局の危険性がある恋人や結婚よりも、一生離れないで済む「友達」を選ぶ事は、ある意味結婚よりも、相手に対する責任を無条件にお互いに負う事になるのではないのだろうか?映画を観ながらそんな事を考えてしまった。
離れていても絶えず相手の事が気になる。恋人や結婚相手より気になる。自分のせいで出会う人を心から愛する事が出来ない、誤魔化しの恋愛が続く。
それは相手も、更に自分をも傷付けて行く。
やはり男と女の間には友情と言うのはありえない。そう思う。
経験から言うと、デートの相手、または2人だけで遊ぶ相手は、全て下心がある。下心がない相手とはランチすら気が進まない。
他愛のないラブストーリーではあったけど、何を隠そう、ちょっと自分の経験に近いものがあり、ドキドキしながら観ていたのだ。
最後に。
最近のハリウッドが描く男はアクション、ドラマのジャンルとらわれず、ダメ男が主流。
自信を失い悩み、活路を見出そうとしている象徴なのだろうか?
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