「掃き溜めに鶴」青いソラ白い雲 odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
掃き溜めに鶴
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セレブのお嬢様が突然苦境に立たされ友人の助けを借りながら自立してゆく過程がメイン、それだけでは森星のプロモーション・ビデオになってしまうのでシチュエーションに社会性や人間不信を付加、折しもみまわれた3.11関連を急遽織り込んだように思えてしまうのは脚本と役者の稚拙さか監督の依怙地な自己主張か・・。
日活時代の金子監督のファンならずとも美少女が凌辱されてしまうのではないかと不安を煽るようにやくざや業界人、変質者まがいの胡散臭い男ばかり散りばめる、ガメラ時代のファンなら必然性のないゴジラフリークの外人登場は受けるだろう。犬は通常癒し担当だが被災犬で同情を狙うのとホテルお断りでハードルを上げる役回りなのか印象が薄い。素人のお嬢様がいきなりガイガーカウンター振り回したり、やたら出てくる震災にかこつけたセリフやシチュエーションに真実味が出ていない。何故父親の詐欺罪が震災のせいかも真偽不明、仲良しグループも上辺だけ嘘でまみれ、LGBTのカミングアウト、代理出産、余命わずかまで織り交ぜてごった煮状態、エンディングに星ちゃんに植木等を歌わせるのは悪趣味でしょう。
お姉さんも美形だが星ちゃんも美しいので星プラス、掃き溜めに鶴のような映画でした。
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