劇場公開日 2011年11月1日

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「リアリティ減少傾向……けどやっぱり怖い。」パラノーマル・アクティビティ3 浮遊きびなごさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5リアリティ減少傾向……けどやっぱり怖い。

2011年11月6日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

怖い

単純

日本制作の『第2章』も含めれば、いつの間にやら4作目。
『パラノーマル・アクティビティ3』公開である。
このシリーズ、半年に一回くらいの勢いで新作が出てるような気がするんだが……。

とにかく、今回も鑑賞後に背筋が痛くなること必至の緊張感。
日本の恐怖映画のようなじわじわ染み入る怖さには相変わらず欠けるが、
“いきなりどっきり”な恐怖は前作に負けず劣らず。
ああもうマトモに目を開けていられないくらいに怖かった。
“トビー”とか、シーツとか、婆さんとか、“いっぺんに落下”とか。
怖い新アイデア満載である。
ケイティが○○にぶつかるシーンなんて殆ど何の前触れも無かったんで、相当にビビった。

それと、前作までは「泥棒の侵入を監視する為」というのがカメラ設置の目的だったが、
今回は最初から「怪現象の正体を探る」と一家の主が明言している。
常にカメラが回り続けている理由に対し、
3作目にしてようやく違和感が無くなった訳だ。

シリーズ未見の方は『1』『2』を観て予習しておく事をオススメします。
『3』の頃の話がちらりと語られてるので、そっちの方が話も理解し易いし、
(むしろ知らないと全然分からないか?)
「うわ、この女の人が例の……」みたいな恐怖も味わえますよ。

しかしながら——
『1』はリアルかフェイクか分からないように工夫を凝らしてたと思うが、
今回はその辺には大してこだわらず、観客を怖がらせる事に専念してるようだ。

定点カメラは左右にパンするし、
カメラ視点を見計らったかのような場所・タイミングで怪現象が起こったりするし。
あと前作までは「映像提供に感謝します」という実録モノみたいな文章が最初にあったハズ。
(前作をきちんと復習してないので勘違いかも)

フム、なんだか回を重ねるごとに、普通のホラーシリーズに近付いてるような。
その点は残念だが、
ここまで来たらトコトン怖いアイデアを盛り込み続けて、
是非とも『パラノーマル・アクティビティ9 最後の聖戦』
あたりまで制作していただきたい。
……茶化し過ぎですかね、スイマセン。

ところで、予告編で既に怖過ぎだった鏡のシーン
(ぶらっでぃむぇありぃ、ぶらっでぃむぇありぃ……)
は、実は本編には登場しないので、ガッカリなされないよう。
ただ、少しだけ形を変えて登場するのでその辺りをお楽しみに。
やっぱり怖いです、ブラッディ・マリー……。

<2011/11/5鑑賞>

浮遊きびなご