劇場公開日 1972年7月16日

「消えた藤岡弘」仮面ライダー対じごく大使 野川新栄さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0消えた藤岡弘

2025年1月7日
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鑑賞方法:VOD

楽しい

興奮

1972年7月公開の東映まんがまつり
同時上映
『魔犬ライナー0011変身せよ!』
『変身忍者 嵐』
『超人バロム・1』
『魔法使いチャッピー』
『国松さまのお通りだい』

監督は『仮面ライダー対ショッカー』『秘密戦隊ゴレンジャー 爆弾ハリケーン!』『宇宙からのメッセージ 銀河大戦』の山田稔
脚本は『大忍術映画 ワタリ』『仮面ライダー対ショッカー』『怪竜大決戦』『恐竜・怪鳥の伝説』『宇宙からのメッセージ 銀河大戦』の伊上勝

オープニングは脚本家と出演者紹介
エンディングは脚本家を除くスタッフ紹介

粗筋
オートバイによる東日本ロードレース大会に出場した本郷猛と滝和也
ショッカーの策略によってツートップの本郷と滝はコースを外れる
命を狙われるも九死に一生を得る
ショッカーは富士山頂に要塞を作りスーパー破壊光線砲を設置し東京を焼き野原にしようと目論んでいた

撮影中に主演の藤岡弘が失踪
テレビドラマのオーディションに合格したことで仮面ライダーの制作側とトラブルになったらしいが実際のところはよくわからない
現場はかなり混乱したようでオープニングクレジットはショッカー側のキャストは出鱈目多すぎもその一つ

今作だけでなくTVの方にも影響し本来なら死神博士の正体はイカデビルじゃなかったらしい
たしかにイカって違和感があった
死神博士のキャラに全くあっていなかった

劇場版ではお約束の再生怪人多数登場
序盤には
カブトロング
ハリネズラス
セミミンガ
ゴキブリ男
ギリーラ
朝霧高原には
ジャガーマン
サイギャング
セミミンガ再登場
富士山五合目には
ザンジオー
海蛇男
ミミズ男
エイキング
ゴースター
プラノドン
キノコモルグ
ドクモンド
ムササビードル
ザンブロンゾ
毒トカゲ男
仕事とはいえ着ぐるみで馬に乗ったりバイクに乗ったり大変だな

どうでもいいけど野郎同士で抱き合って爆死する最期は嫌だな
どうせならライダーキックで

女の子の出入りが激しい
初期の重要キャラの緑川ルリ子とか野原ひろみはもういない
ひろみの友人として登場したユリは最後まで

ショッカーの企みより酷いのはロケ地の一つもなった所謂お化けマンションの経緯
現存していないのが残念だが
その点では旧松尾鉱山の側に残っているアパートの廃墟は凄いな

配役
本郷猛/仮面ライダー1号に藤岡弘
本郷猛をサポートするFBI捜査官の滝和也に千葉治郎
ショッカーの大幹部の地獄大使に潮健児
ライダーガールズのリーダー的存在のユリに冲わか子
海外のショッカーと戦うためヨーロッパに渡った本郷猛の助手を務め本郷と共に帰国しライダーガールズになったエミに高見エリー
動物園で怪人と遭遇したことがきっかけでライダーガールズになったトッコに中島真知子
カミキリキッドの声に二見忠男
カブトロングの声に八代駿
セミミンガの声に峰恵研(オープニングクレジットは峰恵憲でザンジオー役)
ザンジオーの声に関富也(現・トニー関)
ジャガーマンの声に谷津勲(オープニングクレジットは八津勲)
ショッカー首領の声に納谷悟朗(出演していない)
本郷猛のバイクレーサーの師匠であり立花レーシングクラブの会長の立花藤兵衛に小林昭二

野川新栄