「ブラピの初ゾンビモノ参戦映画」ワールド・ウォー Z ロロ・トマシさんの映画レビュー(感想・評価)
ブラピの初ゾンビモノ参戦映画
「世界各地にほぼ同時で大量に湧き出した全力疾走ゾンビが跋扈する地獄絵図。その只中に放り込まれたブラピとその家族が走り抜けてひたすらに生き延びる物語」という単純プロットかと思いきや、あららブラピは途中で家族と切り離され感染源求めて一人世界各地を流離うというお話でした。
お話がその方向だと、こう、やはりというかね、かなりミニマムな作りになってしまってますね。つか、なっちゃいますよね。
世界規模!世界戦争!を謳っている割にはブラピとその協力者のサバイバル描写に重きを置いてるので、局所的な展開になってしまうのは必然で、そこが観ていて少し「おや?」と思いました。ただただ、単純にダイナミックな展開を期待する人には物足りないかもなあ、と。
確かに自分もそのミニマム的な部分に「おや?」とは思ったんですけど、でもまあゾンビ映画のセオリーっちゃセオリーなんで別に嫌いな展開じゃなかったんです。
あとゾンビと云ってもグロかったり切り株だったりの描写を極力排除してて、ホラーが苦手な人にはかなり親切な設計だと思うし、ここは逆に好感持てました。
まつまり、受け手はこの映画に何を求めるか、てことだと思うんですけども、あまりに規模のでかいアクション巨編を期待するよりも、その期待よりやや半分くらいを想定して鑑賞に臨んだ方が宜しいかと思われます。
いや、面白いですよ。本当。
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