アタック・ザ・ブロックのレビュー・感想・評価
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不良たちが一気にヒーローに!という前宣伝には軽く裏切られた感じ。...
不良たちが一気にヒーローに!という前宣伝には軽く裏切られた感じ。
なぜ彼らや麻薬の売人たちばかりが襲われているのかという理由は最後にわかる。団地を守るためと頑張ってきたのだが、最初に殺してしまったエイリアンがメスであり、その残したフェロモンのせいで執拗に狙われていたのだ。
SFパニックとしては、かなり狭い範囲での出来事となっている上に彼ら不良たちの奮闘しか描かれてないのが緊張感を失う原因。最後には警官が大量に投入されているんだから、途中でも描いてもらいたかった。
ゴリラのようで牙が光るという斬新なデザインのモンスターだったけど、着ぐるみというのがわかる大きさなのも残念・・・
ライトなコメディだとばかり思っていましたが意外と硬派で芯がしっかりした良質な低予算SF
ある日貧困層が暮らす団地に落ちてきた謎の飛来物。カツアゲ最中の不良グループがその飛来物から飛び出した生物を追いかけて殺してしまうが、その後も降り注ぐ飛来物から這い出した謎の肉食生物体が住民に襲い掛かり阿鼻叫喚の事態になり、不良グループは武器をとって生物体に立ち向かう決心をする・・・という『エイリアン2』in県営団地みたいな話。
ライトなコメディだとばかり思っていましたが意外と硬派で、芯がしっかりした良質な低予算SF。イギリスの階級社会の閉塞感をきっちり下敷にしていて、物語が不良少年達の成長譚にもなっている辺りは、むしろ『スタンド・バイ・ミー』in市営団地とでも呼ぶべき佳作でした。
低予算ならではのアイデア勝負映画として、まずまずは楽しめました
低予算のB級エイリアン襲来物としては、まずまずは楽しめました、タランティーノが絶賛なんて文言も目にしましたが、確かにこれはいかにもタランティーノが好きそうなB級SFパニックホラーだったかもしれませんね。
まあ真面目に大作SFパニックホラー物と比べてしまえばそれは相当落ちますが、低予算なりのアイデア勝負映画としてならば、十分見て損の無い内容だったと思いましたよ、主人公達が暮らす低所得層の団地周辺のみと言う、物凄く狭いエリアでのパニック物なんで、スケール感はとても小さかったですが、途中で明かされるこのエリア限定の理由がなかなか説得力のある理由だったりして、そこはちょっと面白かったです。
団地の不良少年軍団VSエイリアンなんでどうしてもご都合主義な部分は否めませんでしたが、少年達が主人公の割にそこそこグロい展開もあったりで、まあまずまずの見応えはあったかなと思いました。
ただエイリアンが、あまりにもちんちくりん過ぎて、全くエイリアン感は無かったですね、牙だけ見える黒いモフモフした生き物で、ほぼゴリラ?熊?サイズ感と言い、相当ショボそうなエイリアンでしたね、でも狂暴は狂暴なんで、侮るなかれ、死人も思いのほか出ましたし、ユルそうに見えて意外と終始緊張感があったのは、私的には結構好ポイントでした。
製作総指揮にエドガー・ライトの名があったことからもう少しコメディ色の強い映画だと思って見たので、そこはちょっと意外でしたね。
まあしかしこの映画は、主人公達に共感できるか、そこが鍵になる映画だったかもしれません。
ダメな人はとことんダメでしょう、15歳以下の少年達とは言え、ほぼプチギャング団でしたから、序盤の描写で大なり小なり不快感は免れないと思うので、私もこれはどうなのかなぁ~と、微妙に感情移入できないまま見ていたのが正直なところでした。
ただギャング団のリーダーのケジメのつけ方が良かったので、終わってみればこれはこれで悪くなかったように感じましたけどね、イギリスの社会問題を織り交ぜながらエイリアン襲来物を作ったと考えれば、なかなか味のある作品だったのではないかと、ホント終わってみればそう思えるって感じなんですけどね。
それにしてもリーダーのモーゼスを演じたジョン・ボヤーガの存在感は突出していましたね、その後スター・ウォーズ俳優となったのもこれは物凄く納得、時々デンゼル・ワシントンのようにも見えたり、とにかくスターのオーラに溢れていました、終盤に向かうに連れて覚悟を決め顔つきが変わっていく辺り、何気に惹き込まれてしまいましたよ、刀で戦う姿もキマッてましたね!逆に団地の住人ニック・フロストは、特に何もせず、ある意味彼らしい存在感を放っていたかと(笑)
あと不良軍団も、やっぱりまだ少年なんだなと思わされるような、ホッとできる描写も結構好きでした、それと全体的に小道具の使い方も何気に上手いと感じた作品でしたね。
まあ看護士のサムの使い方とか欲を言えばもっと面白くなる要素はあったと思うのですが、でもこれはこれとしてまずまずは楽しめた映画だったかなと。
青春モンスターパニック
前から気になってはいたが、某CDショップにて「スタッフイチオシ!」と書かれたポップを見つけ、良い機会だと思い購入。
主演のジョン・ボイエガは後に「スター・ウォーズ /フォースの覚醒」でフィン役に抜擢される。うむ。大出世だ。
本作はレビューのタイトル通り、青春モンスターパニックそのものであり、地方のヤンキー少年らが正体不明の怪物と戦う物語だ。ヤンキーと言えどまだ子供であり、親の前では良い子ぶったり、会話内容が幼かったりなど子供らしい部分も多く描かれている。そんな子供たちが地球の危機にもなり得る怪物と死闘を繰り広げる。なんだか裏の「SUPER8/スーパーエイト」を観ているようだが、裏ならば裏こその楽しさが本作には沢山あった。万人受けする作品ではないが、こういう作品もたまには必要だ。
楽しい
子供達の目線で、常に一生懸命で戦ってる彼らの行動は応援したくなるし、共感できてハラハラして、とにかく楽しい。
舞台設定が団地というのも問題意識を含んでいて、クドくなさすぎずちょうどいいと感じた。
モーゼス達のメインのストーリーがありながらプロムズとメイヘムのストーリーがあって、彼らにとっては水と花火の戦いが全てで、見ていても愛おしくて楽しい。
中学生vsエイリアン
教育的な配慮なのか、最後に国旗で助かったり、英国らいしい映画でした。
クリーチャーも歯だけが光って全身黒ずくめ、あえて見せないやり方も○
中学生をターゲットとした映画なんでしょうが大人が観てもいけます。
70点。
ヤンキーが世界を救う
「宇宙人達が団地を襲ってくるから、団地の不良達が応戦しました」って内容のスッゲー狭い世界のSFモンスター映画。でもなかなか面白かった。モーゼス、カッコいい!フェロモンに引き寄せられてるなら、牙を剥いて来なくてもよくない?何て思ってみたり…
期待し過ぎました。
面白い映画ではあるんですが、なんかイマイチな印象でした。不良キッズが身近な武器で未知の敵と闘うところや、不良ならではの展開やアイデア等の称賛すべき所があります。
ですが、なにか足りないというか、スカッとしないんですよね。なんて言うか、 盛り上がりに欠けている作品というイメージです。
子供達を次々と殺すのも少々どうなのかなと思ってしまいました。
緊迫感や、ホラー,サスペンス要素があればもっと楽しめたと思うんですが、単純過ぎて少し飽きてしまいました。
また、黒い体毛のフサフサエイリアンは好きですが、未曾有の大災害なのにパニック感が薄いのが気になってしまいました。
B級映画としては高水準だと思いますけれども。。。
Blu-rayを購入するのは気が引けますが、暇潰しには持ってこいです。
非常に上手くできた痛快パニックホラー
この映画はパニック映画、ホラー映画として存分に楽しめて、その上ちゃんと貧困や格差といった現実問題がしれっと描かれていて、最後は感動できるという本当によく出来た映画である。
「ホラー映画なんて怖いだけでくだらない」とか思っている人は少なからずいるだろうが、しかしホラー映画こそ、うまくいけばだが、ギャグやドラマやアクションやサスペンスを全て詰め込むことができるのだ。そしてこの「アタック・ザ・ブロック」はまさにその好例なのである。
友達と騒ぎながら見たい映画
まず発想が素敵。子供の夢というか妄想を形にする映画はそれだけで好印象笑少年ギャングとエイリアンの組み合わせ、面白いです。でも結末は若干しか救いがなかったり、血はちゃんと見せたり、ファンタジーにはなってないのが良いバランスですね。
エイリアンものはそんなに見たことがないのでその面からの評価はし難いのですが、そんなに真新しい感じでもないかな?でもこの作品の魅力はそれに対峙する人間=ロンドンの少年ギャングたちのキャラにあることは間違いないですね!実際地関わりたくはないけど見てる分には面白いし、最後まで観たら彼ら、特にリーダーのモーゼズには愛着が湧いてしまう。彼の役者さんにはもっと有名になって欲しいぐらい。
会話の中に実際のサブカルものが出てくるのは彼らの実在感や親近感が増して良いはたらきをしてると思います。あと小学生ギャング2人組がたまらなく可愛い。
ここまで褒めちぎりですが、内容の割にそこまでズドンと印象に残る作品ではなかったですね。無難に良いぐらいなのでこの評価で。あ、でも友達と騒ぎながら見るにはうってつけかもしれません。
ヤンキー対エイリアン
ヤンキー対エイリアン。90年代の映画を観てるようだった。ヤンキーグループは凄く良かった。ジョークはあまり切れ味良くなかったなぁ…エイリアンの造形は好みではない。なんかもっと笑えそうで笑えないもどかしい映画でした。
ロンドンの団地、コワい。
物語は、ロンドンにエイリアンがやってきて、そこに住む人々がどのように立ち振る舞うかというもの。
異邦人、よそ者という意味の「エイリアン」。この映画では何に例えられているんだろう。
様々な人種。フーディーズ。ロンドンは今どんな社会になっているのだろう。
そんなことを考えながらも気がつけばエイリアン対団地の子の戦いに熱くなっていたのだった!
パンフに監督のインタヴューで「でたらめなプリズムを通して現実を語る」とあったけど、いい言葉っすね。
宇宙人がしょぼい
団地のヤンキーのチンピラぶりがとてもよかったし、その兄さん連中のボンクラぶり、原チャリ、チャリ、乗せてもらう人といった格付けみたいなのや、家庭事情の伺えるところなどがとても丁寧に描かれていてよかった。
そんなチンピラが宇宙人と戦うなんてところで非常にワクワクするんだけど、その宇宙人があまりにしょぼくてとても残念な気分になった。言いすぎかもしれないけど、あんな宇宙人なら団地に紛れ込んだゴリラやイノシシでもいいではないだろうか。てっきり人類の存亡をかけてヤンキーが宇宙人と戦うような胸の熱さを期待していただけにとてもすっきりしなかった。
そもそもあの宇宙人連中は、人間に対して関心すらなく、人類に対しての脅威でもなかった。それならむしろケムール人みたいな宇宙人を「あいつ生意気だぜ」と言って締め上げるヤンキーのような映画にして欲しかった。
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