「宇宙人がしょぼい」アタック・ザ・ブロック 古泉智浩さんの映画レビュー(感想・評価)
宇宙人がしょぼい
団地のヤンキーのチンピラぶりがとてもよかったし、その兄さん連中のボンクラぶり、原チャリ、チャリ、乗せてもらう人といった格付けみたいなのや、家庭事情の伺えるところなどがとても丁寧に描かれていてよかった。
そんなチンピラが宇宙人と戦うなんてところで非常にワクワクするんだけど、その宇宙人があまりにしょぼくてとても残念な気分になった。言いすぎかもしれないけど、あんな宇宙人なら団地に紛れ込んだゴリラやイノシシでもいいではないだろうか。てっきり人類の存亡をかけてヤンキーが宇宙人と戦うような胸の熱さを期待していただけにとてもすっきりしなかった。
そもそもあの宇宙人連中は、人間に対して関心すらなく、人類に対しての脅威でもなかった。それならむしろケムール人みたいな宇宙人を「あいつ生意気だぜ」と言って締め上げるヤンキーのような映画にして欲しかった。
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