「ユーゴスラビア国民の受難の歴史」アンダーグラウンド(1995) SpicaMさんの映画レビュー(感想・評価)
ユーゴスラビア国民の受難の歴史
第二次世界大戦からのユーゴスラビアは受難の続く、悲劇的な時代だった。ブラックユーモア強めで、けれどとても温かい眼で受難の50年を見つめ紡いだファンタジー作品。不死身のカリスマリーダー、悪知恵の働く強引なエゴイスト、力のある男に従いながらも自暴自棄に陥らず逞しく生きる女優の3人の人生が、劇中劇、地下防空壕での生活、地上での生活の三種類の世界と交錯する。見終わってしみじみ、平和が一番だな、と思った。
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