「爆発的なパワーがゴオゴオと吹きすさぶような映画だ」アンダーグラウンド(1995) 春琴さんの映画レビュー(感想・評価)
爆発的なパワーがゴオゴオと吹きすさぶような映画だ
クストリッツァ監督の集大成と言える作品だろう。
戦争の不条理を背景に展開されるエミールクストリッツァ監督独特の色を持ったドラマ。
時折挟まれるコメディ要素は笑えるのだが、悲しい。
不条理を背景にしつつも、どんよりとした暗さのないはつらつとした人間が出てくる。
その騒々しさは、なんでこいつらこんな元気なんだよっていう一種の狂気すら感じさせる。
素晴らしい音楽(ゴラン・ブレゴヴィッチ)は喧騒を感じさせるが、どこか遠くを見ているような、二ヒリスティックにも感じる、映画全体の印象と非常にマッチしている。
さいごらへんの展開からラストのシーンはすごい
この映画以上に感情をつき動かされた映画はなかなかない。
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