「少年の美しさと人生の終わりと」ベニスに死す SpicaMさんの映画レビュー(感想・評価)
少年の美しさと人生の終わりと
生老病死を目の当たりにした老いた作曲家の様子が身につまされる。原作小説はトーマスマンが30才の頃に執筆されたそうだが、既に心の中は老境にあったのだろうか。
主人公のモノローグの代わりに多くがクラッシック曲で語られているのが叙情性を高めている気がした。そして、ビスコンティ監督特有の豪華なエキストラシーン、主人公の心の慰めとなる美少年とその家族の様子がひたすらに眼福な作品だった。
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