劇場公開日 2011年10月1日

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「美少年に導かれて亡き娘の元へ…」ベニスに死す ROSEさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0美少年に導かれて亡き娘の元へ…

2020年3月24日
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鑑賞方法:TV地上波

知的

難しい

ヴィスコンティの作品は、映画好きの友人に薦められて「家族の肖像」を観て、内容はあまり覚えてないけど…難しかったと記憶しています。
そしてこの「ベニスに死す」も難しかったです。美学・哲学・芸術学のような…。でも自分なりに解釈できるとスッキリしました。

いろんな解釈があると思いますが私は…
最初の方でアッシェンバッハが娘と奥さんの写真にキスをする場面があり、そのあと過去の回想で3人で仲良く寛ぐ場面も…  そして、小さな棺が運ばれ泣いている夫婦。
アッシェンバッハは美少年タージオを初めて見た瞬間に彼が「死の番人」だと感づき、それでも抗えない「死」の魅力にとり憑かれていき、どちらの道を選ぶか悩んでいたアッシェンバッハは、死神タージオに導かれて自ら望んで娘の元へ…
ミュージカルの「エリザベート」のイメージですね♪
最初は恋の病におかされて亡くなった説でしたが、死神説の方がしっくりくるなぁと…(^^)
それにしても、タージオ少年、美しすぎるけど…ママの美しさにも目を奪われました!!

ROSE