あいつの声のレビュー・感想・評価
全4件を表示
【”慚愧”誘拐犯に翻弄され、徐々に心理的に追い詰められて行く夫婦の姿と、敢えて警察の姿を愚かしく描いた作品。再後半のソル・ギョングの演技は物凄き作品。】
ー ハッキリ言って、不快な作品である。作品の作りに対してではない。
それは、この映画の元になった児童誘拐事件の陰惨さと、犯人にマンマとしてヤラレタ、警察の特に前半の雑な捜査方法や、児童の父が、当初は自身の人気キャスターに居るという想いから、何とかなると思い込んで行く姿と、妻が追い詰められて、勝手に警察に通報した結果が、最悪のモノになったという点である。
犯人役は、ハッキリとは描かれないが、韓国映画を観慣れた人であれば、ワンシーンだけ撮られた、身代金を奪った時の帽子を被った後ろ姿と、声で分かるであろう。
再後半、慚愧の念に駆り立てられ、敢えてニュースにキャスターとして出て、犯人に対し、強い怒りを滂沱の涙と共に告げるキャスターを演じたソル・ギョングは、矢張り凄い役者である。
だが、この映画で描かれる内容はそれ以上に重いのである。ー
コメントする (0件)
共感した! (1件)
悲痛
誘拐
全4件を表示