「リプリーの選択」エイリアン3 しゅうへいさんの映画レビュー(感想・評価)
リプリーの選択
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エイリアン・シリーズ第3作。
レンタルDVDで3回目の鑑賞(吹替)。
確か本作がエイリアン・シリーズの初体験だったはず。
本作が賛否両論なのは公開から27年経った今も相変わらずで、そうなった経緯とはデヴィッド・フィンチャー監督の作家性とそれを理解し切れなかった製作側の迷走の果てでした。
今回改めて鑑賞してみて、シリーズの中では異質ではあるものの、個人的にはとても怖く、且つ面白いなと感じました。
満足な武器も無い中、三たびエイリアンと対決することになったリプリー。犬から生まれたエイリアンは俊敏で残酷さも二割増し三割増し。次々と囚人を血祭りに揚げていきました。
リプリーの運命たるや悲惨。助けたニュートは脱出艇の墜落で死亡し、再び娘を失った悲しみに暮れますが追い打ちを掛ける悲劇が。クイーンが体内に宿っていただなんて!
スリル炸裂な鋳型への誘き出し作戦に手に汗握りました。迷路の様な通路を逃げ回りながら、時には先回りされながらの決死のサバイバル。息をつく暇もありませんでした。
多くの犠牲を出しながら鉛を流し込んで一件落着、と思いきや、新たなエイリアンの生態が明らかに。強靭な皮膚の持ち主だったとは。ですが物理法則には勝てず安心しました(笑)。
その後の展開が凄絶かつ悲しい。リプリーが選んだ決着のつけ方はシガニー・ウィーバーが自ら望んだことだそうで。これまで散々な目に合って来たリプリーの魂を救済してあげたかったのかもしれません。ですがその願いは5年後に脆くも踏みにじられてしまうことになりましたが…
※修正(2024/02/02)
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