新少林寺 SHAOLINのレビュー・感想・評価
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今風の作り
どうもましゃです(*^_^*)少林寺の公開から30年、子供の頃に観た、リーリンチェイ(ジェットリー)のカンフーアクションは興奮し憧れの目で観たのを思い出す。そして今回、新少林寺として再び登場した。リメイクではなく、脚本も全く違う少林寺だ。リーリンチェイも出ていない。 少林寺を観て再びあの興奮をと期待すると、がっかりとなるかも知れない。 今回の新少林寺は非常に重く、かなりの人が死ぬ、前回の少林寺に比べ格好いいアクションやコメディはほぼない。勿論アクションは凄いし、少林寺としての技もあるが、重いストーリーゆえ、子供の頃に観た目を輝かして興奮するといった内容ではない。私としては少し残念。 今回のは少林寺の技を問うのではなく、少林寺の教え、心を問う方に重点置いてるため、こういう作品になったのだろう。 しかしながら、ラスト近くの少林寺の大きなセットを惜しみなく、ふんだんに使っている所は素晴らしく、今風のアクション映画の仕上がりになっている。 是非とも続編作るなら、昔観た目を輝かしながら観れる少林寺をお願いしたい。しかし、今回ジャッキーチェンが友情出演してるが、やはり格が違う。 出演シーン少ないが、どのシーンもオーラがあり一流アクション俳優の格を魅せられた。
あの気合が聞きたかった
話の筋が思いのほかしっかりしていて、合戦場面もすごい迫力だった。ジャッキーが意外な役でボンクラを演じていたが、どうしてもカンフーの達人のような気がしてしまう。主人公も含めてそこそこみんなカンフーができるところは、少林寺に入門してカンフーを覚える場面が見れずちょっとモヤモヤした。銃対カンフーは、明らかにバランスが悪い。そう思うと、決してカンフーを軸にしていないのかもしれない。銃以前の時代で見てみたい。「はっ!はっ!」という気合がほんのちょっとだった。
二元論だけか?
よくできた映画だと思う。(ストーリー展開が丁寧でないという意味では、アジア映画ですが、ジャッキーとか、アンディーが出てる映画にしては、がんばってる) 主演女優の演技はCCC-くらいのクラスです。 シナリオに小乗仏教の思想がふんだんに練りこまれているので そこは 念仏、真言宗派の思想に洗脳されている人には 身に染みて感動できると思う。 いずれにしても 西洋の唯物思想の対比として 徹底的に 精神論、観念論を展開した点が特徴です。 現代の日本の10代には カルチャーショック並みの内容かもしれません。 観る価値はあると思います。 ただし、精神と物質を極端に捉えすぎると未来を見失うかも・・・ 第三の道を見出していけると この映画を本当の意味で観たということになるでしょう。
想像以上の出来。観てよかったと嬉しくなる。
アンディ・ラウが2つの顔を見せる。 ひとつは戦に明け暮れ、誰も信じない冷血漢・侯杰(こうけつ)。長引く内乱と、そこに付け込もうとする海外勢力。人を迂闊に信じると、いつやられるかもしれない日々。侯杰が安らげるのは、美しい妻・顔夕(がんせき)と愛娘・勝男(しえんなん)と共にいるときだけだ。 権力こそが家族を守れると信じる男の果てしない私利私欲が、力の限りを尽くして争いを繰り広げる。 力の誇示は、“恐れ”に対する人間の弱さの裏返しであることに気づいていない。 もうひとつの顔が浄覚(じょうかく)だ。 富も地位も家族までも失った侯杰がたどり着いた少林寺。かつては愚弄してはばからなかった少林寺の門を叩き、人としてどうあるべきか、徐々に心穏やかな生き方を学ぶ浄覚。その顔は、侯杰の疑心暗鬼に満ちた顔とは正反対だ。 いい顔になる。きれいな顔になる。 悪役の曹蛮(そう・ばん)をはじめ、少林寺の面々の配役もいい。 この作品でのジャッキー・チェンは、いわば安息所だ。息抜きにいい味を出す俳優になってきた。 物語自体は単純だ。カンフー映画らしい、しつこいほどの格闘場面もありきたりだ。 それでも、やるかやられるかの激動の時代を背景に、静の象徴・少林寺を舞台に据え、ひとりの男の改心を丁寧に描いた人間ドラマとして、しっかり肉付けすると、こうもいい映画になるものかと嬉しくなってしまう。観てよかったと思う。 音楽がやや平凡なのが残念だが、想像以上の出来だ。
前の「少林寺」とは別物。
私がカンフーアクション作品にはまったのは、ジェット・リーの「ワンチャイ」シリーズから。 「ワンチャイ・天地大乱」での、ドニー・イェンとの一騎討ちは凄かった。 少林拳法って、こんなに凄いんだ!と思った。 それから沢山の作品を見た。 その中には、ジェット・リーが、まだ李 連杰、という本名で出ていた「少林寺」「阿羅漢」もあった。 これらの「演武披露」的作品も良かった。 けれど、時代が変わり、人の生活も変わった今、「少林寺」と「新少林寺」は、全く別の作品と思った。 ストーリーは、仏教の教えを基にしているが、誰にでも言えることを身を持って教えてくれる。 ≪人は、変われるのだよ≫ アクションシーンは、さすが拳法の修業を積んだ俳優さん達。 観る者を惹きつけて離さない。 ベニー・チャン監督の手腕はさすが!! 見応えのある怒涛のアクションは、久しぶりに手に汗を握った。 それとともに良かったのが、配役。 「ハムナプトラ3」にも出ていた、浄能役のウー・ジン。 師兄役を、見事に、しっかり演じていた。 とても好感を持てた。 方丈役のユエ・ハイさん、とても懐かしかった。 浄空さんも、浄海さんも、とても素敵だった。 久しぶりにスクリーンで見たション・シンシン。 ジェット・リーが骨折した時に代役をした人。 大地争覇での鬼脚役は、記憶に残っている。 嬉しくって、懐かしくて・・・。 アンディ・ラウの悪役。 これでもかというほどの悪人顔。 それが後半になると、善人の顔になる。 イヤミがないのは、さすがの演技力。 もっと凄かったのが、ニコラス・ツェー。 彼の持ち味である「照れたはにかみ笑い」は封印(そんな役ではなかったけれど)。 「孫文の騎士団」での純粋な車夫役の時とうって変わって、突き抜けた悪顔。 髪が左目にかかり、右目だけの表情の時が多かったが、その目が素晴らしい。 ≪突き抜けた≫悪の表情に、目に、惹きつけられた。 脅えた表情も良かった。 ≪門前の小僧≫的、ジャッキー・チェン。 彼らしいコミカルな演技は、やっぱり大好き。 エンドロールでの、アンディ・ラウの歌と共に見逃して欲しくないのが、雪景色の中での演武。 冒頭からクライマックスまで、ダレルことなく、悲しみながらも、エンタメを楽しむことができて、心に残る素晴らしい作品。
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