「少林寺は皆の心の中にある!」新少林寺 SHAOLIN kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
少林寺は皆の心の中にある!
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ラストのアンディ・ラウの歌うテーマ曲が平原綾香の「ジュピター」(元はホルストの木星)似ているような気がしてしかたなかった(2回目聴いたら全然違ってた)。それと、候杰(ラウ)の腹心である曹蛮(ツェー)がいつ髭を生やしたのかちょっと疑問。
辛亥革命により共和国家が出来たはずの中国だったが、内情は軍閥による内線続きで戦争被害者が大勢いた。犠牲者を焼いているシーンから始まるが、いつの世もこうした犠牲者は歴史に残らない。ジャッキー・チェンが少林寺のコミカルな厨房係として出演しているけど、同時期の映画『1911』(2011)では総監督を務め、同じく辛亥革命の闘士を演じていたことが興味深い事実。
最も美しく感じたのは僧侶たちの武術稽古シーン。全体で型を決めるのは相当練習が必要だし、子どもたちの型も様になっていた。ワイヤーアクションも炸裂するし、敵を殺さないよう戦う仏の心も美しく感じるのです。さすがに候杰の改心は無理があるにしても、崇高で荘厳な寺に邪悪の念を持たねば心が洗われるに違いない。個人的には、永平寺を見学したときに感じましたよ。あぁ、ここでお粥を作りたいと・・・
終盤の少林寺攻撃シーンは涙なしでは観られない。とにかく町の人々を救うために僧侶たちは軍閥を食い止める。直前の浄能の壮絶な死にも感情を揺さぶられましたが、それぞれ銃の攻撃には太刀打ちできない悲しさ。本当に寺を壊しちゃってるよ・・・金かかってるなぁ。だけど、ジャッキーの言葉に救われました。
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