劇場公開日 2012年3月31日

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「笑って泣いて」ヘルプ 心がつなぐストーリー harukitaさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5笑って泣いて

2012年4月8日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

悲しい

“観て良かった”それが見終わって最初の感想だった。重いテーマだが、静かに淡々と笑いあり、涙ありの中で物語は進んでいく。そして考える…自分の中に差別は無いだろうか?と。映画は黒人を差別するのが当たり前だった時代、社会全体がそういった風潮で、それを見ながら育ってくれば、きっと疑問に思うことすらなかったのかもしれない。数年前の日本の喫煙者は処構わずタバコを吸い、店でも喫煙する人のほうが多かった。ところが今では立場は逆転している。ルールが変わり、人々の意識が変われば、時代は変えられるのだ。残念ながら、私の中にも差別的感情はある。好き、嫌い。国によっては下に見がちな外国人もいる。しかし、この映画で行われるのはイジメである。差別化された社会でも、相手を人間扱いしないのは、その個人の性質によるものだ。同じ人間と認めていないのだ。虐げられた人々の悔しさは想像に絶する。しかし、虐げられてきた人の方が人としては正しい。やさしい子、賢い子、大切な子。劇中出てくるセリフだか、自分たちが虐げられながらも、汝の敵を愛することを止めない彼女たちに心から拍手を贈りたかった。ヘルプ。助けるべきは間違いに気付けない白人達なのかもしれない。

harukita