「スパーキーは、めちゃくちゃ可愛い!!」フランケンウィニー りりーさんの映画レビュー(感想・評価)
スパーキーは、めちゃくちゃ可愛い!!
白黒・3Dのストップモーション・アニメ。
「コープス・ブライド」のヴィクター君が10歳の時の事。
科学と映画作りが大好きで、友達は愛犬のスパーキーだけという。
学校の同級生や登場人物は、変わった人達が多い。
奇妙で、ちょっと変で、ちょっと不気味で・・・
でも、可愛い。
そんなキモカワな登場人物を描くのは、バートン監督の得意とするところだろう。
交通事故で突然亡くなったスパーキーを、悲しみのあまり、ヴィクター君は蘇らせてしまった。
犬って本当に可愛い。
我が家のワンコもそうだけど、無条件で尻尾を振って寄ってくる。
ただ喋れないだけで、すべてわかっているんじゃないの?!と思うことは、多々ある。
スパーキーを見ながら、我が家のワンコのことを思った。
「することは、一緒だね~」
「りりー(ワンコの名前)には無理。ビビリ―犬だしね」
「う~~。りりーはしなくて良い。」
「抱っこ!抱っこ!と言って、抱かれていなさい」
など、スパーキーのすること、なすことに、一々反応してしまった。
犬好きには、たまらない作品だ。
クライマックスのシーンは、「フランケンシュタイン」と同じ、また、スパーキーの彼女犬の髪型も「フランケンシュタインの花嫁」と同じだそうだ。
ヴィクター君の名字は、「フランケンシュタイン」だものね。
バートン監督の思いが込められている。
ラストは、賛否両論あることでしょう。
私は、「あっち」の方かなと思った。
でも、「こっち」の方だった。
どちらにも良い所があるので、これはもう、好みでしょうか。
ぽろぽろ涙がこぼれ落ちてきて、悲しくも楽しくて、愛しい気持ちがいっぱい溢れる不思議な作品だ。
ヴィクター君って、バートン監督自身のことなのかな。
可愛いっ。