幸せの教室のレビュー・感想・評価
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予告編では感動の予感、しかし…
「ハリウッド二大スター共演の話題作」、見てきました。
まず正直な感想を言わせていただくと、
「この二人が主演で、この平凡極まりなさは、なぜ?」です。
直接的に言えば、笑えるポイントも泣けるポイントも無く「退屈」ということです。
残念なことに…。
レディースデイで1,000円で鑑賞して正解でした。
通常料金で見てたら損した気分になっていたと思います。
郷ひろみはこの作品のどの辺りが気に入って、TVCMであんなに推していたの?
私は共感できる部分が少なかったです。
「最後に二人は幸せになって…。それで?」と。
主人公の中年男ラリー(トム・ハンクス)が「スーパーの店員」である必要性がよく分かりません。
別に、他の職業でも何でもよかったんじゃ?
短期大学の女講師テイノー(ジュリア・ロバーツ)はダメ夫(ろくに仕事もせず家事もせず、家のPCでHなサイトを見ている、いわゆる“だめんず”である)に多大な不満を募らせ、大学の仕事にも全く情熱が湧かない。
彼女のストレス解消法は、「毎日酒を飲むこと」のみである。
そんな、人生に生き甲斐を見失った二人が出会い、恋に発展。…で、ハッピーエンド。
なんだか、二人の恋愛に大きな障害もないし、恋のライバルもいないし、わりとすんなり恋愛成就しちゃって、ラリーとテイノーどちらにも共感できなくて。
スピーチ・クラスの他の生徒達と、ラリー、教師テイノーの、絆が深まるような出来事も特になし。
ラリーが大学で知り合うスクーター仲間の若い友達とも、友情を強く感じさせるようなエピソードが無くて。
「高校を出てすぐ海軍のコックに就職して20年働き、この歳になってから大学生活の楽しさを知ったラリー」の心情を描いているんだと思いますが、いまいちこちらに伝わってきませんでした。
彼は大学に行きながら、レストランの厨房に再就職してますし、やっぱりラリーの天職は調理師であって、大学でスピーチや経済学を学んだことに大きな意味があったのでしょうか?
テイノーと知り合って、若い友達もたくさんできた。
特に“成果”と言えるのは、それくらいしかないような…。
まあ、人生において「人とのつながり」は大切ですけど。
この作品を見て「わぁ~大学って楽しそう」とは思えないです。
ここの総合評価の点数は、妥当な数字だと思いますよ。
なんか、心がホッコリしました
共にアカデミー賞を受賞しているトム・ハンクスとジュリア・ロバーツの共演。リストラされた中年男性が再就職のために入学したコミュニティ・カレッジでの、教師や学友たちとの交流を描く。
プロダクションノートによれば、この作品は、トム・ハンクス自身が高校卒業後に進んだ“短期大学”での経験を踏まえた物語だそうです。当時は1970年代だったそうですが、そこでは、人種、年齢、経験(職歴)などが様々な人物がいて、非常に強烈な印象を受けたそうです。確かに、出演者の役名を見てみると、ラリー・クラウンはアイルランド系(?)の名前のようですし、テイノーはTainotと書くところからフランス系(?)。マツタニなんかはモロ日系ですし、アフリカ系、スペイン系など、様々な人種の人物が登場しています。その意味では、トム・ハンクスの描こうとした世界の一端は十分に表現されていたと思います。
それと、少しネタバレになってしまいますが、書かずにはいられないので書いちゃいます。物語の終盤、ラリーが家を退去する引越しパーティーのために頼んだピザを頼むんですが、その配達員が、ラリーにリストラを通告した人物の一人だったと言うシーンがあります。これは、アメリカの就業事情を炙り出す、中々、興味深いシーンだと思いました。こういう事は、結構あるんでしょうね。
さて、ラリーが通学する“コミュニティ・カレッジ”ですが、“短期大学”と訳されています。ですが、これを日本の短期大学と同じだと思うと少し誤解があるのでは無いかと思います。むしろ、専門学校と言うか、職業訓練校と言うか、そう言う要素が強いかなぁ。だから、年間のカリキュラムと言うより、もっと短期で、しかも授業単位での資格になっているんですよね。
いやぁ、それにしても、こう言っては失礼ですが、トム・ハンクスは冴えない中年男性を演じるのが上手い!生きるのが少し下手だけど、実直で良い人であるラリー・クラウンを、十二分に演じきっています。
しかし何と言っても、ジョージ・タケイじゃ無いですかね?「ふふふふふ・・・。」と言う、少し(かなり?)不気味な笑いで存在感を示していました。あ、それと、彼の出世作スター・トレックへのオマージュなのか、テイノーの授業でスター・トレックの良さを熱弁している生徒がいました。
アメリカの一般市民の生活を描いた作品です。ちょっとホッコリしたのは私だけでしょうか?原題が『Larry Crowne』何ですが、邦題の『幸せの教室』の方が良いような気がしました。
ラブコメとしても娯楽作としてもいまいち・・・・
ラブコメのキング&クイーンの揃い踏みながら
脚本がいまいちで、すべてにどっちつかず・・・
相変わらずの演技のジュリア&トム安定感はあるはずが
そこが逆に先も読めてしまい、感動も↓↓↓
時の流れが2人にも来てしまったのか、と少々悲しくなってしまった。
暇つぶしにはちょうどいい尺でしょうが
DVD鑑賞で充分ではないかと・・・・
ふたりの共演に過度に期待しすぎなければ、ほっこりする中年男と中年女のラブストーリーとしてそれなりに楽しめますよ。
「フォレスト・ガンプ 一期一会」などで2度のアカデミー賞主演男優賞に輝くトム・ハンクスが、製作、監督、脚本、主演を務めたハートフル・ストーリー。失業した中年男性が、再就職のために通い始めた学校で情熱を失った女性教師と出会い、互いに希望を見出してゆく。共演は「食べて、祈って、恋をして」のジュリア・ロバーツ。
あらすじ - 幸せの教室
大卒ではないという理由で、長年勤めていたスーパーをリストラされてしまったラリー・クラウン(トム・ハンクス)。再就職のアテもなく落ち込んでいたが、心機一転、再就職のためのスキルを身につけようと、短期大学に入学する。そこで出会ったのは、スピーチの授業を担当する教師メルセデス・テイノー(ジュリア・ロバーツ)。いつも仏頂面で、酒に酔って暴言を吐くメルセデスは、結婚生活の破綻からアルコールに走り、教師としての情熱も、日々の喜びさえも見失っていた。初めてのキャンパスで年齢も境遇も違う様々な人々と出会うことで世界を広げ、かつてない充実した日々を送り始めるラリー。メルセデスは、そんなラリーとの出会いを通して、再び自分と向き合い始める。果たして2人はこの教室で、幸せな未来を見つけることが出来るのか……?
[2012年5月11日公開]
トム・ハンクス監督、主演で、ジュリア・ロバーツが共演するヒューマンドラマなら、映画ファンなら必見ですね。実際に試写会では、人が入りきれなくなるほどの満員御礼ぶりでした。
ところが蓋を開けてみてみると、ただのラブコメだったのでがっくり。もう少し失業した主人公と結婚生活の破綻からアルコール依存症に陥ったヒロインの女性教員の間で、教師関係の逆転が起きて、ヒロインが立ち直っていく姿が描かれるのかなと期待して見ていたのです。でもふたり失望が解決されて、希望に変わるのは、お互いが出会って恋に結ばれることでハッピーエンドでは、余りにありきたりではないでしょうか。
それでもトム・ハンクスが演じるラリーの懐の深そうな好人物ぶりとジュリア・ロバーツが演じる、すぐに切れそうな苦悩する女教師メルセデスのキャラの立て方は、ツボにはまった演じっぷりで、それなりに楽しめます。
気にくわないのは、だからふたりを共演させておけば、当たるという安直な打算ですね。せっかくヒューマンの大御所ともいえる二大俳優がぶつかるのだから、『アーチスト』みたいな大胆で特色のある企画を立てられなかったのかといいたくなるのです。
まぁ、トム・ハンクス監督が、前向きに人間の善意を信じて未来を切り開いていく姿を作品にまとめたところは評価したいです。
アメリカも一時は経済が落ち込み、街は失業者であふれかえっていましたからね。主人公のラリーも妻とは離婚し1人暮らしの自由な立場という典型的なむバツイチ男だったのです。洋の東西を問わずスーパーの販売員の前は海軍のコックという経歴しかない中年男の再就職は難しいものでしょう。ただ、だから次の一歩を踏み出すとき、隣人のラマーから「知識は武器になるから教育を受けろ」とアドバイスを素直に聞いて、地元の短期大学に入学してしまうのが、何ともアメリカらしいところ。社会に生涯教育が根付いているのだなと実感しました。しかも入学した学園のカリキュラムには、面接にも役立ちそうな「話し方」の授業が組まれるなんて実に実学的です。そして経済学の講義も苔むした効用理論でなく、これまた生きた経済に即した内容でした。
高齢化が進む日本でも、年金で全部支えようとするのはどだい無理なこと。本作のように生涯現役で、税金を払えるお年寄りが増えれば、グッと老後の不安がなくなると思うのです。だから本作で、日本の国民が生涯教育ってイイネと感じてもらえば、日本の未来にとって凄くいいと思います。だから、単に学校かよったら恋人が見つかってよかったねでお茶を濁して欲しくなかったのです。
この経済学の講義を担当しているのが、インド系のマツタニ教授。経済の講義に東洋哲学を織り交ぜて語る語り口に凄みすら感じました。ちなみに演じているのはジョージ・タケイ。『HEROES/ヒーローズ』でヒロ・ナカムラの父親役を演じた人といえば、ご存じの人も多いのでは?
ふたりの共演に過度に期待しすぎなければ、ほっこりする中年男と中年女のラブストーリーとしてそれなりに楽しめますよ。
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