「全体的には面白いけれど、いろいろ中途半端で盛り上がりに欠ける。」愛と誠 Push6700さんの映画レビュー(感想・評価)
全体的には面白いけれど、いろいろ中途半端で盛り上がりに欠ける。
いろいろな要素が入っていて全体的には面白いけれど、一つ一つの要素が中途半端で、盛り上がりに欠けるような気がした。
まず、これは原作の「愛と誠」なのか?というと、なんとなく合っているかも?というレベル。
恋愛物なのか?というと、そうかもしれないという感じ。
笑えるのか?というと微妙。
アクション物なのか?というと、アクションは入っているけど、特に強調されているわけでもない。
ミュージカルなのか?と思ったけど、役者さんの歌と踊りがすごく疑問だった。
ただ、曲は古いけどよかった。
ノスタルジーねらいなのか?というとそういうわけでもなく、時代設定を現在(した方が若者うけしたのでは・・・?)にしないのは、主にセットや映像に凝りたいからのような印象だった。
あと、母子物の要素も入っているけど、これは最後のおまけ的扱いでした。
個人的に一番よかったのはキャストです。
太賀誠役が妻夫木聡さんなのをはじめ、座王権太役の伊原剛志さん、大野いとさんは「高校デビュー」、安藤サクラさんと山田真歩さんは「サイタマのラッパー2」、斎藤工さんはテレビドラマの「QP」なども思い出して、演技がどうのというよりキャラの違いが逆におもしろくて、見ていて楽しかった。
面白いのに興業的にあまりヒットしないのは、「ワイルド7」と同じで原作が古いため、知名度がかなり落ちているのと、ふざけた感じにはしているけど、時代がかなり違うし、本質的に重い感じ(恋愛物の場合、難病物以外ダメだと思う)が、隠しきれず、中途半端だからだと思う。
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