「原作とは別物と思った方が良い」るろうに剣心 りんごさんの映画レビュー(感想・評価)
原作とは別物と思った方が良い
全体的にレビューの評価が高いですね。そんな中、私の感想はとても辛口ですので、最初に申し訳ありませんと言っておきます^^;
特別映画に詳しいわけではないですが、原作がとても好きなので、恥をしのんで今回レビューします。
まず原作をこよなく愛する人は、驚かない為にも他のレビューもよく読んで覚悟して足を運んだ方が良いと思いました。
【良い点】
役者陣はとてもがんばっていたと思います。ほぼイメージ通りだったのではないでしょうか。
特に主役の佐藤健さんは原作も読んで努力したのではないかと思いました。アクションはかなりの出来で満足です!
武井咲さんも、薫ちゃんのイメージではないですが、演技は上手かったと思います。
香川さん、江口さんもとても努力なさってたと思います。
【残念な点】
脚本(設定?)がとってもとっても悪いような気がします。
何もかも詰め込みすぎ。
こんな作りにするなら、GANTSのようにあらかじめ×部作と銘打った方が良かったと思います。
なんでこんな作りにしたんだろ。
1:刃衛が観柳の部下。刃衛は誰かの部下になるような人間ではないのに残念です。器を小さくしてしまった感がある。
2:弥彦が既に神谷家にいる設定。弥彦が神谷家に来る事になったエピソードを省いたのは意味わかりません。剣術を学ぶ事になった経緯が感動的なのに・・・。
それと、弥彦の子役はもう少し強気な子が良かったと思います。
また、観柳邸には弥彦も一緒に行ったのに、映画では神谷家待機。弱気な子役の弥彦だからこの設定になったのでしょうか。
なんだかな~。
3:左之助がいきなり剣心に喧嘩をふっかけ、そしていきなり友人になっている・・・。理由が全く述べられてません。理由も述べられず観柳邸に同行。 なんだこりゃ。
4:御庭番衆の設定が意味わかりません。蒼紫、般若、癋見、火男、などが出ていない。一番理解に苦しんだのはガトリング砲に対抗したのは御庭番衆なのに、斉藤がシャンデリアを投げつけるって。。。原作丸々無視!!!
なんだろう。。。なんだろう。。。この設定は。。
役者ががんばっているのが見えるだけに、悲しくなってきました。
行動の理由付けが省略の嵐だったので、セリフだけ原作に添わせても、見ているこちらは心が動かされないし、とってつけた様に聞こえるんです。
役者も、アクションも良かったので残念でなりません。
原作がとても良いので、もっとちゃんと作れば、原作知らない人ももっと感動できるはずだと思います。